高市早苗首相が23日召集の通常国会冒頭に衆議院を解散する意向を固めたことを受け,立憲民主党の野田佳彦代表と公明党の斉藤鉄夫代表は15日,国会内で会談し,次期衆院選に向けて新党を結成することで合意した。
永田町関係者は,「大義なき解散ではないかとの批判の声が高まる中,『中道勢力の結集』に向けて,野田氏と斎藤氏が新党結成で合意し,具体的な選挙調整に動き出した。立憲の中には反発する動きもあるだろうが,野田氏の決意は固く,今後,自民の中道勢力に対しても,新党への合流を働きかけるとのことである。あまりにも急な解散風で,連立パートナーである維新は自民との具体的な選挙調整は全くできておらず,戸惑いを隠せない様子である。高市首相は,外交力や物価高対策への期待感による内閣支持率の高さから判断して,早期解散した方が自民だけで衆議院で過半数の議席を獲得できると読んでいるのだろうか。もし自民で単独過半数の議席を獲得した場合,連立のパートナーでありながら,首相から解散の意向を全く知らされていなかった維新との連立はどうなるのだろうか。高市首相の調整なき突然の早期解散の意向に,周囲がまた振りまわされてしまっているようにも思える。国民民主が新党に加われば,政界再編に向けた大きなうねりになるだろう。永田町では,既に新党の名称として『中道連合』『中道改革』などの名称が飛び交っている」と,突然の解散風と自民との対立軸としての新党結成の動きに驚く。
立憲,公明両党は解党せず,衆議院議員が離党して新党に参加する形を想定しているようだ。また,衆議院選では,比例代表で公明の候補者を上位で優遇する一方,小選挙区で公明は候補を立てず,立憲の候補者を支援する案が浮上しているとのことである。これまで,公明の組織票の支援を受けてきた自民候補にとっては大打撃となるだろう。
なお,新党結成に向けた動きに対して,国民民主党の対応が注目されているが,玉木雄一郎代表は14日,記者団に「主義,主張の違う政党が選挙のときだけ名簿を1つにするのは国民にわかりやすいのか」と疑問を呈し,新党とは距離を置く姿勢を表明している。