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「個人発世界行き」の時代のプラットフォームを目指せ 「まんがるー」について

僕の友人の西嶋さん田村くんが経営しているモバキッズという会社があります。そこの会社がリリースしたのが、「まんがるー」というサービス。自分の描いた漫画を投稿したり、他の人が書いた漫画を閲覧できたりするウェブサービスです。

久しぶりに見たけど、リニューアルされてUIが変わってる!以前よりも閲覧しやすくなりました。



一昔前には、個人が音楽作品やマンガなどのアウトプットを世界に発信し、それにユーザーがつく時代が来る!とさかんに言われていました。数年前にベストセラーになった『フラット化する世界』あたりにもそういうことが書いてありましたね。もちろん、その流れは今でも変わっていないのですが、個人がウェブサイトを通じて積極的にアウトプットを発信をする時代、それに対して多くのフィードバックがつく時代は、まだ本格的に到来していないと見ています。

たとえば、Yahooにしても、メディアが発信する情報をユーザーが読むだけ。すなわち、媒体がリアル媒体からウェブ媒体に変わっただけで、マスコミから大衆へ、という流れは変わっていないわけです。また、mixiやTwitterは、確かに個人の情報発信の場になっていますが、アウトプットを発信しているわけではありません。強いて言えば、ニコニコ動画に投稿されている動画あたりが、その時代の萌芽と言えるかもしれません。



そういう時代が来るとして、僕は日本発のサービスが、世界の先頭を走ってほしいと考えています。マンガ・アニメの世界は日本の十八番ですね。「まんがるー」が、デジタルコンテンツ界におけるウェブサービスの先駆けとして、日本で、世界で、閲覧されるサービスに進化することを願ってやみません。

そんなことを考えながら西嶋さんや田村くんのブログを見ていたのですが、西嶋さんは僕のブログを去年紹介してくれていたようですね(http://d.hatena.ne.jp/yukanon/20091213/p1)。恐縮です汗。これからもお互い頑張っていきましょう!



追伸:ちなみに、この漫画は結構面白かったよ。つhttp://www.mangaroo.jp/mangas/688



フラット化する世界 [増補改訂版] (上)/トーマス フリードマン

¥2,100
Amazon.co.jp

いよいよ、この本に書かれていた「フラット」な未来がやってきます。
いつの間にか「[増補改訂版]」が出ていたのか。読まなきゃ。

新しい1年と事業年度の始まり(2)

前回の記事で続きは明日書きます、と記したのですが、一体お前の明日はいつ来るのか、という話ですね(苦笑)。すっかり更新が遅れました。定期的に、更新のための時間をとってい書かないといけませんね。

さて、今日は今年の事業展開について書いていきたいと思います。皆様にお知らせするというよりは、備忘録のような意味合いが強いエントリーになってしまいますが、興味のある方はご覧ください。



2、2010年の展開

年末に経営合宿を行い、今年の目標を決定してきました。細かいことは省きますが、今年展開する事業は以下の3ラインに集約されます。



・国内新卒人材事業
・国際人材事業
・ウェブマーケティング支援事業



・国内新卒人材事業


国内新卒事業に関しては、合同企業説明会にご参画いただいた会社様を中心に、取引先の数は飛躍的に増加したものの、オペレーションに若干の課題を残したと考えています。ここはしっかりと改善していきます。

また、多くの学生さんとコミュニケーションする場として、新卒向けの新たなメディアを立ち上げていきたいと思っています。新しいメディアでは、ご登録いただいている皆様しか見れない特別な企業のイベント情報や、OB・OGのキャリア特集などのコンテンツを通じて、マスメディアではなかなか実現できない「会社や社会人の本当の姿」を伝えていきたいと思います。リリースは夏前か秋口かのいずれかです。現在検討している最中です。

リアルの場とウェブ。2本のラインで、企業様・学生さんのためになるインフラを提供していきます。



・国際人材事業

僕らが国際人材事業にかける意気込みは、別のエントリーでも書こうと思っているのですが、ここでも簡単に。当社は、創業当初から「国際的な人材のインフラ」を創ることを目指してきました。今年は、その第一歩を踏み出す1年になります。

具体的には、すでにリリースを出したのですが、北京の会社とジョイントで、中国のスーパーエリート学生と企業を結び付ける採用イベントを行います。4月に実験的に数社でイベントを行い、秋口に10~20社にご参画いただく本格的な採用イベントを開催します。また、同時に、人材紹介事業のローンチも目指していきます。

これからの時代、企業の付加価値は人材の優秀さによって規定されることになるでしょう。一方で、人材も自分に合った就業先を国境を越えて探す時代がやってきます。istでは、そのような時代にふさわしい国際人材のインフラを創り上げていきます。今年の事業は、その第一歩になるものであると考えています。現状、中国で日本語が流ちょうに話せ、一流大学に在籍している大学生を、数千名押さえていますので、他社と比べても悪くないポジションを確保できていると言えます。ここからどう事業を広げていくかが大事です。

なお、国内人材事業と、営業先はかぶる部分も大きいので、セールス部分のオペレーションはしっかりと効率化していきたいと思います。



・ウェブマーケティング支援事業

人材にドメインを張ってきた当社がウェブマーケティングを手掛けるとなると、ちょっと迷走していると感じられる方もいらっしゃるかもしれません。そんなことはありません(笑)。実は、当社では受託を中心に、ウェブマーケティングのコンサルティングやSEO、制作事業を行っていました。この部分に関しては、ありがたいことに高いご評価をいただいています。これは、新卒採用支援事業が季節産業であることを考えると、当社の安定した貴重な収入源となっています。

この事業を本格的に展開することにしたのには、2つ理由があります。

1つは、当社で磨いてきた技術、ノウハウが競合他社と比べても劣っていないと自信を持って言えるようになったことがあります。これだったら、自信を持ってお客様に推薦できる!そう言い切れるサービスクオリティが安定して出せるようになってきました(もちろん、これまでも高いクオリティで商品提供を行ってきたことは言うまでもありませんが)。

もう1つは、当社のポリシーに関するものです。ブロードバンド環境の普及により、膨大な情報にアクセスできる時代が到来しました。しかし、その膨大な情報が有効に利用されているとは言えなません。istでは、人と人、人と情報の新しく温かな出会いを生み出す事業を目指しています。これは、本質的には人材事業で掲げた目標と通じるものがありますし、当社のミッションともかぶってくる部分です。

よりよい未来を目指しながら、まずは最初の商材をしっかりと販売していきます。現在、ある商品パッケージをテストマーケティング中ですが、今月中には正式にリリースする予定です。



このあたりの話に関しては、当社コーポレートサイト(目下改修中です!)のご挨拶にも書かせていただきました。

僕らの存在意義、ミッションを意識しながら、上記の3事業を通じて、歯を食いしばって、今年度の目標をクリアしていこうと思います。

今年度もよろしくお願いいたします。

新しい1年と事業年度の始まり(1)

あけましておめでとうございます。昨年は、多くの皆様のお世話になり、大変感謝しております。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

さて、みなさんご覧いただいてお気づきのとおり(気付かないかも笑?)、ブログのデザインを変更してみました。今年は、新たな仲間をどんどん採用していく予定になっているし、デフォルトの真っ白なデザインのままではちょっと格好悪いだろうと。とは言え、会社のことを書きつつ、僕の現状やパーソナリティを伝えていけるような記事も書いていこう、という方向性は変わりません。引き続きよろしくお願いします。

さて、せっかく年初なので、ご多分にもれず、昨年の振り返りと2010年の決意表明的なことを書いて、今年最初のエントリーとしたいと思います。



1、昨年の振り返り

昨年は、当社にとっても僕にとっても結構しんどい1年でした。

実は、昨年の年初は、低賃金労働力確保の温床として批判の強い「外国人研修生制度」を改革するような事業を行うつもりでした。実は、日本には毎年10万人程度の「外国人研修生」と呼ばれる、おもにアジア系の方がいらっしゃっています。彼らは、農家や工場に配属され、日本の優れた技術を1~3年間かけて学び、国に帰ってその技術を活かして職に就くことになります。いわば、日本の国際貢献の1つの在り方である、というわけです。

しかしながら、実態はそうキレイではありません。場合によっては、研修生が、送り出す国の機関に多額の保証金を取られていたり、受け入れ側の機関(つまり日本の機関)から適正に賃金が払われていなかったり…。国連からも、外国人研修制度のそのような現状に対して、非難勧告が出されています。

詳しいことはここでは省きますが、僕らは、この問題を解決するようなビジネスをカンボジアの政府当局と連携しながら実施していく予定でした(昨年前半のブログで書いた新規事業とは、このことです)。社会的な意義がありながら、十分な採算性・市場性が計算できるビジネスです。

しかし、リーマンショックを端緒とする世界不況は、日本にも僕らの予想以上の影響を与えました。製造業も農業も、景気は壊滅的。新たな外国人研修生の受け入れのニーズがなくなってしまったのです。

初期費用をファイナンスして、この事業を強引に立ち上げていくこともできました。しかしながら、もし僕らが成功の確信をもてないままこの事業を始めて、失敗したら…。日本にやってきた研修生を守るべき僕らが倒産してしまえば、多くの外国人研修生は後ろ盾を失うことになってしまいます。そのような状況は、僕らの本心からは著しく反するものです。

悩みました。この事業は、かなりの大物経営者や政治家のご支援もいただていました。かなりの額の資金調達のめども付いていました。こんなチャンスはめったにあるものではありません。

悩みぬいた末に、僕らはこの事業を塩漬け(中止ではありません)にすることになりました。応援してくださった方々にはご迷惑をかけました。しかし、僕ら自信が事業の成功に確信を持てない中、海外の方を日本に連れてくることはできなかったのです。昨年3月のことでした。



この事業にチャレンジするつもりだった僕らは、当座の収入源すら持ち得ない状況でした。

そんな中やるべきは、新たな収益の柱を打ち立てることです。このブログで紹介した事業でいえば、新卒のセミナーを行いました。また、ここには書きませんでしたが、他にも利益を稼ぐ事業の柱を打ち立てました。

結果、年初の波乱万丈を乗り越え、黒字決算で年を越すことができたのです。



一時期、ブログを更新していなかったのは、そのためです。リアルにブログどころではありませんでした笑。しかし、もう大丈夫です。

しかし、今思えば昨年の経験も決して無駄ではありませんでした。昨年の初めは、各回の大物をはじめ、多くの方にお会いさせていただきました。また、大きな視野からモノを考えるやり方や重要性を学びました。一方、昨年の後半は、商材を開発し、地道に売上と利益を稼ぐことを学びました。新しい社員も仲間に入りました。

今年は、昨年の後半に引き続き財務基盤を強化しながら、昨年の後半はすっかりなりをひそめていた「大風呂敷」を広げて、再び大きな意義と売上のポテンシャルが存在するドメインで事業を行っていきたいと思っています。



思いのほか長くなりすぎたので、今日のブログは終わり(笑)。また明日書きます。