先日、セミコングランプリ出場に向けた挑戦者の練習会に顔を出してきました。

(写真は過去のセミコングランプリ出場者の皆様)
やはり出場される方のプレゼンは、皆さん本当に練りに練っていて、しかもものすごく練習されたんだというのも見えて素晴らしかったです。
そんな中で、私もいくつかフィードバックを行いました。特に掲載許可を得ていないためお名前やセミナー内容は伏せますが、どのような問題でどう対処すればいいのか、ここで読者の皆様にもシェアしたいと思います。
話はとても面白く表現も豊かなのに、なぜか心に響いてこない
目の前にいるお客様に話しかけていない。本当に会場に来てくれているお客様にこのノウハウを実践してもらいたい。少しでもこのノウハウで悩みを解決してもらいたい。そうした「想い」の部分をもっと前面に出す。
Aさんは話が上手いので、どんどん聞き手を巻き込んでいきます。なのになぜかズシンと心に響いてこなかった。それは何でだろうと思ったんです。
そこは上手さがあるが故に、上手いセミナーで終わってしまっていたんですね。今回の例で行くと、なぜAさんがこの仕事に就いたのか、そしてなぜ今回のセミナーを行おうと思ったのか?そこがあってこそ、本気で聞き手に伝わるセミナーができます。
実は聞き手を巻き込んでいるようで、見えない壁は取り払われていなかった。この壁が取り払われると、一気に会場の空気を持って行ける。そんなポテンシャルのあるセミナーでした。
ノウハウが抽象的で、具体的に何をしていいのかわからない
動詞=具体的な行動ではないということを理解する。抽象的な行動の場合には、具体例を交えながら「何」をすればいいのかを明確に出す。
セミナーの受講者は自身が何らかの悩みを抱えていて、それを解決したいと思って聞きに来ています。なので、ノウハウは具体的で行動できるものであることが望ましいです。
ところが、「検討する」とか「思いやる」といった動詞がノウハウだった場合、一見具体的に見えますが、行動が抽象的で何をしていいのかわかりません。
そうなると結局受講者の問題は解決されないんです。
Bさんはまた違う抽象動詞を使われていましたが、その具体的な行動は何か?その辺を伝えないと聞き手の頭の中は「???」のまま思考停止してしまいます。
「検討する」のではなく、「発生費用と期待効果を算出する」とか「A4レポートに○○という項目を追加する」といった具体的な行動まで落とし込めるようにできればものすごくいいセミナーになります。
元々話も聞き取りやすく、しっかりと論理的に整理できたセミナーだったので、あと少しの改善でものすごいコンテンツが完成すると思います。
聞き手の問題が解決されない
聞き手の「???」を拾いきれていない。自分が受講対象者だったらどういった「?」が出てくるかを考えて、それに訴求する。
Cさんのセミナーはノウハウが「さすがその道の専門家」という「おおー」とうなるような素晴らしいセミナーでした。でも受講対象者が広いため、色んなケースを想定しきれてなかったんです。
Cさんのセミナーの中で取り上げられた事例そのままの人にはものすごく伝わる内容なんですが、「私の場合はどうしたらいいの?」というケースが出てくる内容だったので、人によって評価が分かれるなぁという印象を持ちました。
セミナーは時間が限られていますので、もし話が大きくなりすぎるのならもう少し対象者を絞る。そうでなければ、「どんな人があなたのセミナーに来るか」を考えて、その人の「???」が取れるかどうかを自分でチェックする必要があります。
もし「???」が拭い切れていない場合は、口頭でもいいので「こういったお仕事の方の場合は、、、○○です」といったフォローがあると満足度が間違いなく上がります。
普段の自身の良さが出し切れていない
セミナー中に思考回路が働いていて伝えることに精一杯になっているため。無駄な思考は「捨てる!」練習しすぎず、自然体で本番に臨めるようにリラックスする。
Dさんのセミナーはコンテンツはさすが実績のある方というものだったのですが、普段通りのスタイルではなく、どこかぎこちない発表だったんです。
私が行ったアドバイスは「ボディランゲージ」と「アイコンタクト」を止めること。
Dさんの話し方を拝見していると、次に話す内容、次に行う行動を頭の中で考えながら進めているように見えました。
セミナー(プレゼン)では、頭の中に詰め込みすぎてしまうと、どうしても伝えることに精一杯になってしまい、聞き手の表情を見ることができなくなってしまうんです。今回のDさんのセミナーもそういった伝え方になっていました。
・ここで指で示さなければいけない
・1人ひとりにアイコンタクトをしなければいけない
セミナーなどではボディランゲージやアイコンタクトは重要ですが、こういった意識が強すぎると、かえって本来伝えたい内容が伝えられなかったり、聞き手とのコミュニケーションができなかったりしてしまいます。
なのでボディランゲージやアイコンタクトを意識するよりも、もっと普段の自分で日常会話の延長だと思って伝える。これができれば勝手にボディランゲージをしていますし、会話なので勝手にアイコンタクトもできちゃうんです。
何を伝えたいのかがボヤけてしまっている
情報を詰め込みすぎている。「これ今いる?」という質問をしながらムダな情報は排除する。
Eさんはまさに会場を巻き込むものすごくパワーのあるセミナーでした。メッセージもガツンと来るものがあり、非常に面白かったです。
ただ今回かなりの時間オーバー。セミナーを行う上でタイムマネジメントは必須なんです。でもEさんの改善点は明確。「ムダ」を省くことです。
でも実際に「ムダ」を省く作業ってものすごく難しいんです。これを削ると本来伝えたいメッセージがぼやけてしまう。これを削るとストーリーがつながらない。様々な理由で結局省けないってことが多いんですね。
この場合は、受講者の立場になってみることをおススメします。人は忘れていく生き物です。もしEさんのセミナーを聞いて何が印象に残っていますか?と聞かれたときにたった1つ残したいメッセージを考えることです。
1セミナー1メッセージ。
これをベースに組み立てを見直してみると、伝えたいメッセージとは異なる情報が見つかります。それを省いていくんです。
削る作業は一番苦労する作業ですね。でもここを乗り越えないと受講者には何も伝わりませんから本当に重要な作業なんです。
いかがでしたか?当日参加された方は、どのセミナーがどなたかというのはわかるかと思いますが、お名前やセミナー内容は伏せさせて頂きました。本当はもっと具体的に書いた方がわかるんですけどね。
これからセミナーをやろうと思っている方にも少しでも参考になって頂けたのなら嬉しいです。あとセミナーの組み立て方に困っている方はこちらもどうぞ(ちゃっかり宣伝)
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今回のフィードバックで、皆さんがどれだけ改善されるか非常に楽しみです。私はプレゼンターのために、プレゼンターは聞き手のためにお役に立てれば本当に嬉しいです。
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おお!!!自分にもできそうな気がするーーー!
セミコンTV 第1回「青木ゆか&香取美智子対談」
あの人、話は上手いけど口先だけで態度悪い
あの人、話はそんなに上手くないし不器用だけど、本当に人柄がいい
しゃべる

どうせ俺には無理なんだ

今日の話とても参考になりました。ところで指に付けてるアレ、何ですか???