指板材あれこれ | プレミアムギターズ

プレミアムギターズ

ギターのことが中心ですが、音楽の話や、時には全然違った話題など、幅広く書いてます。
最近ライブ・レポートも増加中。今年こそは、プチ・プライベート・スタジオ計画を実現したい・・・。

 子供の頃は、メイプル指板があまり好きではなかった。普通の(?)ギターには、ちゃんと理由があってエボニーとか何とかの指板材が(当時は指板材 = エボニーのイメージ)わざわざ貼りつけてあるはずなのに、ネックと同じ塗装をしてあるだけなんて変だ! という、何かよく分からない不条理感を持っていた気がする。


 いつの頃からかそんな偏見(?)もなくなり、今は相変わらずメイプル1ピースネックのフジゲンストラトを手にする頻度が一番高いので、メイプル指板の方がやや弾きやすい。ギブソンのレスポールは、まだ新しくてそんなに弾き込んでいないので、指板面の滑りもあまりよくなく、今ひとつ手になじんでいない。


 オークションで手に入れたジャンクなストラトでローズ指板のがあるのだけれど、最近ようやくメイプル指板とローズ指板の、音の傾向の違いが少し分かってきた気がする。指板による音の違いと言っても、本当は指板以外は全く同じでないときちんとした比較ができないはずで、言うまでもなく同じ種類のボディー材、ネック材であっても特性が違うので、なかなか難しい。さらに音を言葉にするのも難しいが、メイプル指板の音は明るい、軽い、に対して、ローズ指板は落ち着いた、重い、といった感じだろうか。


 木の図鑑を見て、色の濃い木があると、それを指板にしたギターを作ってみたい、とか思ったりする。ココボロなんかは、アマチュアビルダーのかたなども指板材に使ったりしているが、なかなか綺麗で、ちょっと変わっていていい感じだ。パープルウッドなんかも面白いかも、などと、いつもの様にまた妄想の世界へ。