マーチンのギターポリッシュなるものを買ってみた。ギターを磨いてピカピカにしておこうという趣味もなかったので、ギターポリッシュというのは初購入である。本当はギブソンのが良かったが、なかったので、同じくらい高級感の漂うマーチンにしてみた。
まずはメンテ中止中のバーニーのレスポール 。このギターはおそらくポリ塗装だと思うが、打痕などは少しあるものの、30年近く経っている割には塗装自体はまだ結構ピカピカである。ギターポリッシュはスプレー式で、一度クロスに吹き付けてからギターを拭いてみる。スプレー式といっても、ガスが入っていて霧の様にプシューと出てくるのではなく、ボトル式のシャンプーみたいに、中の液体が少量ピュっと出てくる感じ。質感は粘度の低い油で、ほんの少し油のにおいがする。クロスで薄くのばしたあと、一生懸命から拭きしてみる。しっとり感が出てくるというか、ポリッシュをつけていないところと比べると、少しピカピカが少なくなって、曇った様な艶になっている。安いギターにはあんまり御利益がないのか？
ボディ、ネックともラッカー塗装のはずのヤマハのストラトでも試してみる。ややジャンクのギターで、ボディは少し汚れて艶がなくなっている状態だったが、汚れが落ちて少し艶が出てきた。どちらかというと、汚れ落としの効果が出た様だ。ネックの方はボディよりも艶がない状態だったが、あんまり効果がなかった。ただ、握った（触った）感じが少しさらさらというかなめらかになった。
思うに、一度磨いてピカピカにするとかいうものではなく、時々つけてはから拭きをたくさんして、長い年月の間に味のある艶が出てくる、といったものなのだろう。そんな心がけで、時々ギターをシコシコ磨くというのもいいかも知れない。長い年月といっても、これから自分が見届けられるのは、運が良くてあと20年くらいだろうが。