■5話

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問診・レントゲン・CTスキャン・超音波機器…等
正直言って、よく判らないし、更に忘れちゃって(まぁ尤も、脳の疾病なので…)、何ともでっかいドームと言うか、ディズニーランドのスペースマウンテンチックな機器が、統一したツルンとした、光沢があるプラ素材の外殻を換装した、如何にも先進機器然の、S・キューブリックの「2001年〜」や、「スターウォーズ」の宇宙戦艦の内装のような未来デザインに見えて、ちょっとワクワクする感もあった。

 

その形状は、グロスホワイトの狭いトンネルで、僕個人は克服したと思った閉所恐怖が、また蘇ったかのような感にもなった。
前後左右360度の白い壁の圧迫は、これから荼毘に付させるかのような感覚で、
その時『真っ暗だったらいっそ安心だろうか?』とも思ったが、いやいや…それはそれで怖いだろう。
だが僕は、それはそれで興味深い経験、そして自分にいくばくの畏怖を思い出されたが、実は死んでいない、仮死状態で火葬場の窯に入って火葬され荼毘に付されたと言う、都市伝説があったようななかったような気がした。

ただ、今のリアルタイムの自分の有様を、客観的に、そして楽観を廃して記すと、そう遠くない近未来に、介護用オムツが必要になる状態になる公算が、高いかも知れない。
友達なんかも、バリバリ働いている人がいるが(てか、それが当たり前の生きざまであるべきだが)



それにしても、さても大袈裟になっているが、流石に僕もこの歳だから、病気があってもなくても、どっちにせよ後半の人生に差し掛かっている事だけは、しかと認めている。



何度もしつこく書いた事だが、僕が13歳だった頃、父が死んだ。
40半ばで、働き盛りでもあり、しかも何度も書いたように、東大理科1〜3類かの学部だったらしいが(たぶん1類だった)、以前にも書いたように、彼の死を、100%の涙で送った訳ではなかった。
あらゆる感情、否、あらゆる事象には、必ずやグレーゾーンが存在して、100%の純然たる黒もなければ、その対極に純然たる白もまた、存在し得ないのが、この世の理(ことわり)と、悟った13歳の告別式だった。


だが意外にも、既にそのクソ親父の享年を、何歳かオーバーしている。
もう僕の歳で照らし合わせれば6回忌だから(2023年で)、一応、生命線だけは太いんだろう。
尤も、僕が知る範囲で、我が家系の一長寿のひい婆ちゃんは、たしか104歳だったかな…?
1の位は忘れたが、その家系は概ね長寿が多く、また早逝の父を除いて、父方の家系も、ほとんどは結構長生きではあった。


■6話につづく

■4話

前話■3話(おさらい)

初話■0話(おさらい)


我々人間も含め、哺乳類は、概ね知力が高く、そして『哺乳類』と言うように、次代のDNAを絶やさぬ上で、生存戦略として進化したのが乳房、すなわちオッパイが備わった、と言う事だった。

魚のような水棲生物は、沢山産んで沢山死んで、それも圧倒的死滅をあらかじめの想定で沢山産み、産まれ、果たしてその通りになり、サバイブが成功したごく少数の個体数で、全体の個体数に落ち着くという話を聞いた事がある。

だが魚にも、かいがいしく、子煩悩な魚もいて、哺乳類と違って、成魚と稚魚の体躯比は15:1くらいもあるから、敵性生物が現れた際に、親魚の大きな口の中に入り、全ての兄弟がサバイブする、という生存戦略を獲得した魚がいるらしい。

それを差して『マウスブリーダー(もしくはマウスブルーダー)』と言われている。

(画像参照)
 

主にアフリカの河川・湖沼に生息し、観賞用の淡水熱帯魚として日本にも入って来る、その珍しい習性が興味深く、マニアでは概ね知る人も多々いる。
だがそこに『愛』という感情が挟まる余地があるのだろうか?
それは実は、少なくとも私の見聞の範疇にはない、としか言えなかった。

…さて、世の中には様々なスペシャリストが存在し、働くすべての人が、個々がスペシャリストと言っても過言ではなく、それによって近代社会が機能している。
だが時には、そのスペシャリストに対して、シロウトが噛み付く事、いや、むしろ噛み付かなきゃいけない時もある。
かつても、家屋の構造計算を杜撰にして、工費を減らし、私腹を肥やす事件等も多々あった。もちろんそれは限られた悪辣な事業者ではあるが。

もう二十年余も昔の話だが、ぶっきらぼうで、鼻っぱしが強い40半ばくらいの、女医の執刀で、外科手術を受けた。
…しかし過去をひも解いても、入院とか手術のネタがチョコチョコあるから、まぁそんな人生なんだろう。

尤も白血病で、文字通りサドンデス(Suddenly Death…の略なのかな?)したクソ親父(他記事でも何度も書いているが)の二の舞にはなりたくはないけれど、どうしてもクソ親父の呪詛が、未だに僕の身体に纏わっているように感じるのは、この病気独特の幻覚なんだろうか…?

■5話につづく
 

■3話

前話■2話(おさらい)


初話■0話(おさらい)



僕が若かった頃、そして現在よりも遥かに行動範囲が広かった時代。
そして、そのような交際範囲を共有した、大概の同年代友達、中年あるいはそれ以上、個々アクティブにも多かれ少なかれ、翳りも見られるようになった。


依然収束を見られないコロナ禍も、娑婆では【コロナ鬱】とか、あるいはそんなのはなかったように、社会は廻っている。
個人的には、むしろ健常者までも、通夜の帰り路みたいな顔でいない方が良いと思うが、だが病院の内部では、とかくコロナの懸念を、当然ながら忘れたフリをする訳にはいかず、3ヶ月余の入院の中で、それでも若い女男数人の看護師と、おのずと関わる事になる。
だが結局は、情緒もおかしくなってしまった。

…さるロマンチストの辞、すなわち、情緒(心)と脳髄は別の領域、と説く。
さて、では、どこに情緒を収めるためだけの函が、人間の内部にあるのだろうか?
ただただ発端は、ありがちのモノ忘れくらいだったのだが…
なんともさて、大袈裟になったが。

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※注;
実はこのブログは、入院前夜、すなわち{■0話}だけが、リアルタイムで書かれていて、■1話から以降は、退院した後に全て過去の経験として書いている。
そのために、病室には市販のノートを日記帳にあしらって、闘病期間にベッドで極力詳述する事になった。(気が向いたら、その紙のノートの日記も画像アップするかも。)

そのためタイトルを【精神科】と表記してしまったが、実際に入院したら【脳神経内科】と言うカテゴリ名だった。
僕にとっては、聞き覚えがない診療科名だから、てっきり【精神科】と表記したが、以降文中では【脳神経内科】で統一する。(画像参照)


 




…ただタイトルのみは、入院前夜に付けた、私の見当違いだった事をも、記録するためにも【精神科】を、あえて通します。
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明日から治療が始まる。


■4話につづく

■2話
初話■0話(おさらい)

前話■1話(おさらい)


自分が今、往来を普通のつもりで歩いていても、おかしく見られるのだろうか?
奇異な人間に見られるのだろうか?
…もしかしたら、そんな外聞をケアするような事もないのかも知れないが…

なにしろ3ヶ月超の長い入院で、娑婆にいた時は、時々はユルい病気にもなって、仕事を公然としなくても良いし、ワガママ言っても、大概の人は(心の中ではムカっとしても)優しくしてくれる。
だが、そんなのは数日で終わる。
結局は親や兄弟・従兄弟・親戚達が慮ってくれた。
勿論親しい友人からも見舞い申込も多々あったが、依然収束を見ないコロナ禍を理由に、病院はそれを完全にシャットアウト。


どうやら血の契りと言うか、『親等・家系』の絡みがなければ、院内には一歩たりとも入れないようだった。
個人的には、血の契りが必ずしも絶対とは思ってないし(大概の人はそうだろう)、それに対しこちらも反論するも、病院側は「キリがない」と言う論調を一貫した…
まぁ結局は、社会的つながりよりも、生物的つながりを遵守する、尤もそれが、反論している僕も、致し方ない…と思うに至った。
ただ幸いなのは、親等関係にどうしても看過出来かねるような人間が、いない事が幸いではあった。


■3話につづく




 

■0話





■1話



当然その時は、まさか3ヶ月に及ぶどころか、2~3日で普通に治る、風邪程度にしか思ってなかった。

ガンやエイズやら、一触即発で命の丁半が出る病は、切れ味鋭い刃物のようだが、しかし僕が罹患した病気は、なんとも『ぬぼぉぉぉお~わゎわぁんんん・・・』として、痛くもなければ、苦しくもない…。
かと言って普通でもない、と言う感としか表現ができなかった。

時に、今年(2023年)4月中旬。

その事を周囲の人間に話すと、大概が「気のせい」「ソレ、過労だよ!!現にオレもだよ~(笑)」
当然、中には「甘え」、「仕事休みたいんだろ?」みたいなニュアンスで捉える人もいて、たしかにそれを理由にして、仕事や学校を休むとしたら、僕とて、口実にしても「もっと上手い嘘じゃなきゃ、上司や先生(等)も納得しねぇよ!!」と言われるだろうと思っただろうけれど、それでもやはり拭えない違和感が、自分の中にはあった。



それは、かとしたら、多分に気のせいであると思うのが妥当だったが、それでもこれはおかしいんじゃないかな?と、どうしてもその疑いを捨てきれなかった。

歯が痛ければ歯科医に、骨が折れたら接骨院、包茎ならナントカクリニックに行くように、この変な感じを払拭する病院は『ナニ科』が、まず判らず、近隣の雑居ビルの内科に行っても「過労」との診断が下った。

しかも、前にも散々書いたが、精神系のカテゴリだ…
(実際は、その科の名前は画像の通りで、僕の中では新語の【脳神経内科】と言うらしい。※画像)
まぁここまで来たんだな…と、色んな感情が湧かない訳がない。


■2話につづく

つづく
 

■0話 前日譚

遂に明日、入院初日。

 
しかも、前にも散々書いたが、精神科だ…
まぁここまで来たんだなと、色んな感情が湧くならない訳がない。

自分が今、往来を普通のつもりで歩いていても、おかしく見られるのだろうか?
…もしかしたら、そんな外聞を考えるような事もないのかも知れないが…

一体どうしたんだろう?と思う事も多々あって、訳も分からなく母の前で泣く事さえすらあった…そんな事よほど幼い時分でなければ、あっただろうか?
結局は情緒もおかしくなってしまった。

ただ発端は、ありがちのモノ忘れくらいだったのだが・・・・。

明日から治療が始まる。



■1話へ
つづく


ちょっと事情があって、2~3日くらい、ボケ~っと過ごさなきゃいけないんだ…

勿論スマホには何種類のゲームも入ってるし、本も持って行くが、それでも足りないと思う。
今からゲームボーイとか買っても良いくらいなんだが、なんか良いの無いかなぁ~!!?

…はじめて寂しいと思った。

クリスマスイブが去った翌日以降、すなわち【25・26・27・28・29・30】日の、大晦日前日までの6日間のどこかで、サシ飲みする同年代の友達が2人いる。

Aさんは、僕がギリ20代の最後の年、インディーズ映画スタッフ関係で出会った、1歳上の友人。
一方、Bは高校からの友人だった。

その2人同士は面識はなく、『僕』という中継点はあるのだが、ほとんど彼等を鑑みると、そんなに共通点もなければセンスも違う。辛うじて共通点を言えば、元々クリエイティブな仕事だったと言うくらい。
だから「3人で飲んだらもっと楽しいかも♪」…なんて思った事は一度もなく、その2人は別々で、一人と一人が楽しい。

なので、そのAさんとBは上記のように、12/25~30日の間で僕の家で、彼等を鉢合わせしないように、毎年スケジュールを立てている。
だが、2人が2人とも『家庭が』『子供がぁ~』との事で、僕にとって楽しい…いや、彼等だって楽しいだろうサシ飲みが、今年は両方ともなくなった・・・
奥さんに対するプチクレームを僕に聞かせて、僕をなだめてるとも思ってないし、もちろん、彼等が僕を拒否している可能性がゼロである事は、僕も十分解っているが、やはり寂しいモノだった…

そうは言っても、子供・家族が大切な事は、僕にだって一応は解るよ…!!
でも、『一応』なんだよな…

物語を読んでも映画を観ても『そりゃあ、子供をないがしろにするのは論外』ではあるが、しかしその感覚は、物語の第三者の目を借りてるだけだからなぁ…
ダース・ベイダーやキャプテン・アメリカの気持ちや葛藤も、ある程度は理解出来るけど、結局は解らないような、そんな感じだ…


とにもかくにも、2023年は、新しい自分を目指したいと思います。

 

前にも書いた事だが、もう限界だな、と思う事が多い…
毎日毎日、色んな事を忘れてしまう。
そして忘れる記憶と言うのは、最近の情報ばかりで、どーでも良い小学校の校歌なんかは、3番までちゃんと歌詞を覚えているが、今必要な情報が全く頭に入らない。 
…否、一旦頭に入るのだが、ちょっと経つと完全に忘れてしまう。
もう勘弁して欲しい…。

なまじ、ハゲ・白髪・中年体型等がなかった自分だったから、ここまで記憶が危なっかしいという事を、理解される事がない事もあるみたいだ。
こんな頭であと何年生きなきゃ良いんだろうか?ただただ辛いだけだ。
前にも書いた事だが、もう限界だな、と思う事が多い…
毎日毎日、色んな事を忘れてしまう。
そして忘れる記憶と言うのは、最近の情報ばかりで、どーでも良い小学校の校歌なんかは、3番までちゃんと歌詞を覚えているが、今必要な情報が全く頭に入らない。 
 
…否、一旦頭に入るのだが、ちょっと経つと完全に忘れてしまう。

もう勘弁して欲しい…。

こんな脳であと何年生きなきゃ良いんだろうか?

ただただ辛いだけだ。