■3話

前話■2話(おさらい)


初話■0話(おさらい)



僕が若かった頃、そして現在よりも遥かに行動範囲が広かった時代。
そして、そのような交際範囲を共有した、大概の同年代友達、中年あるいはそれ以上、個々アクティブにも多かれ少なかれ、翳りも見られるようになった。


依然収束を見られないコロナ禍も、娑婆では【コロナ鬱】とか、あるいはそんなのはなかったように、社会は廻っている。
個人的には、むしろ健常者までも、通夜の帰り路みたいな顔でいない方が良いと思うが、だが病院の内部では、とかくコロナの懸念を、当然ながら忘れたフリをする訳にはいかず、3ヶ月余の入院の中で、それでも若い女男数人の看護師と、おのずと関わる事になる。
だが結局は、情緒もおかしくなってしまった。

…さるロマンチストの辞、すなわち、情緒(心)と脳髄は別の領域、と説く。
さて、では、どこに情緒を収めるためだけの函が、人間の内部にあるのだろうか?
ただただ発端は、ありがちのモノ忘れくらいだったのだが…
なんともさて、大袈裟になったが。

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※注;
実はこのブログは、入院前夜、すなわち{■0話}だけが、リアルタイムで書かれていて、■1話から以降は、退院した後に全て過去の経験として書いている。
そのために、病室には市販のノートを日記帳にあしらって、闘病期間にベッドで極力詳述する事になった。(気が向いたら、その紙のノートの日記も画像アップするかも。)

そのためタイトルを【精神科】と表記してしまったが、実際に入院したら【脳神経内科】と言うカテゴリ名だった。
僕にとっては、聞き覚えがない診療科名だから、てっきり【精神科】と表記したが、以降文中では【脳神経内科】で統一する。(画像参照)


 




…ただタイトルのみは、入院前夜に付けた、私の見当違いだった事をも、記録するためにも【精神科】を、あえて通します。
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明日から治療が始まる。


■4話につづく