午前4時45分に起き、シフィオンテクvsジャバーの決勝戦に臨む。
どちらが勝っても、全米では初優勝。ジャバーはグランドスラム初優勝ということになる。
シフィオンテクはワイルドカードでグランドスラムに登場したかと思ったら、あれよあれよという間に、世界No.1。
ウィンブルドンでは2回、優勝している。ずっと応援してきたけれど、あまりにも強いので、ついつい相手選手を応援してしまうことが多くなった。
対するジャバーは、チュニジアの選手。アフリカ初のグランドスラム優勝を飾ることができるのかが注目されていた。
ここのところ絶好調で、先のウィンブルドンでは準優勝。いよいよこの全米で初優勝なるか!と、多くのファンの期待を集めていた。
2人ともパワーテニスではなくテクニックで魅せる選手だ。思いもかけないところで出るドロップショット、鋭いボレー、正確なダウン・ザ・ライン、パッシングショット、、、。
わたしもいろいろ覚えてきたなぁ🤭
一進一退の試合になるかと思ったら、出だしからシフィオンテクはパワー全開、全集中。あっという間に1セット取り切り、続く第2セットでは、ジャバーもギリギリまで粘ったけれども軍配はシフィオンテクに。
勝った瞬間、崩れ落ち、コートに仰向けになったシフィオンテク。終始冷静さを保っていたけど、その集中が一気に解けた。
自身3度目の、グランドスラム優勝だ。
中継の解説で知ったのだけれど、グランドスラムのなかで全米だけが、女子と男子でボールの重さが違うらしい。
全米女子の少し軽いボールは弾みやすく、スピードが出る分、スライスなど回転をかけにくいタマ質なんだそうだ。
セレナや大坂、サバレンカのようなパワーヒッターには有利だが、テクニック系の選手はやりにくいらしい。
とはいえ、今回の決勝進出者は2人ともテクニック系。並いるパワーヒッターたちを粘り強く打ち負かし、決勝まで上り詰めたんだから、立派だ!
メンタルの強さも、シフィオンテクは際立っていた。唯一(かどうかは全試合見たわけじゃないからわからないけど)、変だったのは準決勝のサバレンカ戦。
第1セットは、どことなく気が抜けた表情で、いつもの鋭い振りがゆるゆるっと見えた。サバレンカの恐ろしいほどの気迫に飲まれたのかな?
ところが、セット終わりにトイレットブレイクを取って戻ってきた時には別人だった。目には闘志が漲って、力強いストロークが復活。
ジョコビッチでも、そんなシーンを見たことがあったけど、世界No.1になるような強い選手は切替も上手いんだね。
トイレットブレーク後、一気に弱い別人になっちゃったのは、昨日のティアフォーだ。アルカラスとの準決勝。アメリカの選手ということもあって、ものすごい応援の中でプレッシャーにやられちゃったのかな。
もともと才能が評価されながらも、メンタルの弱さが出て、なかなか上位まで食い込んで来られなかった選手だそうだ。
コロナ禍で新しくついたコーチがずっと鼓舞し続けて、今大会は絶好調。
ティアフォーの右手にはリストバンドが何本かはめられていて
「自分を信じろ」「俺が勝っても良いはずだ」という言葉が書かれているそうだ。
あ、また、ずいぶん脱線しちゃった🤪
ブログに書こうと思っていて書けないうちに日が経っていくから、まとめて長く書いておく。
話を女子に戻そう。
そういえば、一昨日、テニワで生中継した記者会見。シフィオンテクに負けたサバレンカの会見を見たんだけれど、
こんなゴーグルして出てたんですよ。
これが彼女のスタイルなのかもしれないけれど、きっと違うね。
悔しくて悔しくて大泣きしちゃって目が腫れたと、私は睨んでいる。
実際、会見時間も試合が終わってかなり経ってからだった。
次の試合だったジャバーの会見の前後だった記憶がある。
見るからに負けん気が強そうなサバレンカ。悔しさも人一倍なんだと思う。
テニスは個人競技だ。それだけに選手一人ひとりのキャラクターが見えてくる。そこが惹きつけられるポイントなのかな。
シフィオンテク、優勝おめでとう🎉
優勝カップを掲げた時、突然、後ろからクラッカーが威勢よく鳴って、ビクッと振り向いていたのも可愛かった。
まだ、21歳。
すでに不動の女子世界No.1。
今回の優勝で、2位の選手とはグランドスラム優勝3回分くらいのポイント差がついたんじゃないかな。
圧倒的な新女王だ。
ちなみに、優勝賞金がまた凄い。
いつもは男子と女子で賞金額に大差がつくけど、今回の全米は同額だ。
他の大会もそうなっていくべきよね。
にしても、この金額! 円安だから、日本円にすると余計に凄さを実感するよ。