日銀の決算を投資初心者向けに解説 | 繋ぐ!繋げる!!れおくん

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こんにちは、皆さん!今日は、最近発表された日銀の決算についてお話ししたいと思います。

投資を始めたばかりの方にも分かりやすく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

1. 日銀の経常利益が過去最高

日銀(日本銀行)の2024年3月期の経常利益が過去最大になりました。

これは、日銀が保有する国債(政府の借金)からの利息や外国為替の収益が増えたためです。

2. 国庫納付金と税金

日銀はその利益の一部を国に納めます。これを国庫納付金と呼びます。

2023年度の国庫納付金は前年度よりも多く、国の財源として使われます。

また、日銀が支払う法人税や住民税も倍増しています。

3. 外国為替収益

外国為替(外貨と円の交換)から得た利益も大きく、1兆6千億円を超えました。

これは主に円安(円の価値が下がること)によるものですが、

将来的に円高(円の価値が上がること)になった場合、損失が発生する可能性もあります。

4. 国債の含み損

日銀が持っている国債は評価損を抱えています。評価損とは、まだ売っていない資産の価値が

買ったときよりも下がっていることです。しかし、これらの国債を満期まで持ち続ければ、問題はありません。

5. マネタリーベースの増加

マネタリーベースとは、日銀が市場に供給するお金の量のことです。

2013年以降、日銀は大量の国債を購入し、マネタリーベースを増やしました。

6. バランスシートの状態

日銀のバランスシート(資産と負債の一覧)では、保有している国債と当座預金の残高がほぼ同じです。

政策金利を上げると日銀の利払い費用が増え、バランスシートに影響を与える可能性があります。

7. 為替と金利差

為替レート(円とドルの交換比率)は、日米の金利差に影響されます。

最近の円安は、アメリカが金利を上げたのに対し、日本が金利を動かさなかったためです。

8. 日銀の決算が投資に与える影響

では、これらの日銀の決算情報が投資にどのような影響を与えるのかを見てみましょう。

  1. 金利の動向 日銀の決算を見ることで、今後の政策金利の動向を予測する手がかりになります。

  2. 金利が上がれば、銀行の預金金利も上がるかもしれませんが、借り入れコストも増えます。

  3. また、金利上昇は株価に対してマイナスの影響を与えることが多いです。

  4. 為替レート 日銀の政策が為替レートに影響を与えます。

  5. 円安になると、輸出企業の利益が増えやすく、株価が上がることがあります。

  6. 一方、輸入コストが上がるため、消費者物価が上昇する可能性があります。

  7. 国債の評価 日銀の国債保有状況や評価損益を知ることで、国債市場の動向を予測できます。

  8. 国債の価格が下がると、利回りが上がり、新規発行国債の利率も高くなる可能性があります。

  9. 金融政策の見通し 日銀の決算は、将来の金融政策の方向性を知る手がかりになります。

  10. これにより、投資家は資産配分や投資戦略を見直すことができます。

まとめ

日銀の決算を知ることで、金利動向、為替レート、国債市場、金融政策など、様々な経済指標や

市場の動きに対する理解が深まります。これらの情報を元に、投資戦略を練り直すことで、

より効果的な資産運用が可能になるでしょう。

今回は日銀の決算について解説しました。次回もお楽しみに!