今日は学校ネタ。
先週の火曜日の午後
世界一地味な仕事をしていました。
教室の床に貼っていた
生徒のポジションを示すための
ガムテープ剥がし。
ちょっとずつしか取れないから、
1人でやると何日もかかる
すると、休み時間があけて、
生徒達が入ってきました。
「先生、手伝ってもいい？」
と聞かれたので
「助かるーー
お願いしますーー」
といったら
瞬時にクラス中が
大盛り上がりで
ガムテープを剥がすことに夢中に。。。
10分くらい
やってもらおうと思って
始めたガムテープ剥がし
口々に
”This is sooooo fun!!!”めっちゃ楽しい！
“Best lesson ever!!!” 今までで一番最高な授業！
"This is so satisfying!!" 剥がすの気持ちいいーー！
あまりにもみんなが
楽しそうにやってるので
しばらく観察することに。
そしたら、みんなで
どうやったら
上手く剥がせるか
口々に真剣に意見交換し始めて・・・
定規を使ったらどうかとか
この棒でやってみたらどうかとか
この部分を爪でやるといいとか
みんなイキイキ
しまいには
誰が一番たくさんガムテープを
剥がせるか、勝手にチームを分けて
競い始めた
ちなみに、ここまで読んでも
一体私は学校で何を教えているのか、
わからないよね
私は学校でパフォーミングアートと言う
音楽・演劇・ダンスがミックスした科目を
小学校全校生徒に教えています。
いつも私が音楽の授業してたり
グループ活動をするときには
絶対にやる気のない生徒や
参加したがらない生徒が出てくるんだけれど
でもその日は
一人残らず全員が
ガムテープ剥がすことに集中して
一致団結。
そして、今まで授業中に
「どうやったら歌が上手になるか」なんて
一回も質問しに来たことのない生徒が
「先生はどうしてそんなに上手に
剥がせるの？」
と聞いてきて
私の隣にじっと座って
一生懸命剥がし方を見て
学んでいる。。。
30分くらい経ったので
さすがに授業に移行。
もっとテープ剥がしやりたい！って
全員が騒いだけど
年末コンサートの歌の練習も
あったので、そこは強制終了で。
そしたらなんと
今までに見た事のないレベルの
団結力で、みんな楽しんで
授業に励んで、
最後にパフォーマンスを
してくれたのです。
私が教える予定だった
歌の授業とは
全く関係ない事、
全員が心からやりたくて
楽しいと感じたことをさせたら
すんなり教えたかった事をマスターできた
という話。
この事実の中には
教師としても
親としても
学ぶ事がたくさん隠されている
気がするのです。
長くなった今日はこの辺で。
また改めて、この出来事から学んだ事を
書きます。