Human Capital Onlineの連載記事『人事が知っておきたい「ニューロダイバーシティ」』で、「ADHDの特性は起業に必須!? ADHDの研究で分かったこと」という記事を読みました。

神経発達症とアントレプレナーシップ(起業)を研究する大阪経済大学教授の江島由裕氏によれば、「ADHDの特性である多動性と衝動性は起業プロセスに欠かせない重要な要素の一つ」だそうです。

著名な起業家の中にはADHDのタイプの人が少なくないと言われていますが、どのような状況や条件下でそのような方々の起業がうまくいくのかはたいへん興味深いものです。

多動性と衝動性という特性は、関心が広く外に向かい、集中力を発揮し、リスクを恐れず突き進もうとする点においては必須ではないかとのことです。

さらに、オンライン調査会社が有するADHDモニターを対象に行った研究では、周囲の共感の存在が明らかになっています。組織の中では生きづらさを感じる人が多いですが、生きづらかった組織からの解放としての起業は経営学の世界では「解放アントレプレナリング」と呼ばれるそうです。

さまざまな特性を有する従業員の力を引き出せる管理者を育成することが何よりも大事だそうですが、理解のある上司が増え、それにより働きやすい職場が増えていくことを願います。

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Human Capital Online「ADHDの特性は起業に必須!? ADHD起業家の研究で分かったこと」


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