主に知的障がいのある作家を対象に、作品ライセンスを活用した商品の企画・販売を手掛けるヘラルボニー(盛岡市)が国際美術賞「ヘラルボニー・アート・プライズ」を創設し、1月31日より特設ウェブサイト上で応募者を募っています。障がい者手帳を持っている作家が対象で、国籍、年齢、性別、プロ・アマチュアを問わず、作品は絵画や写真、デジタルアートなどの平面作品に限るそうです。審査員は金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターの黒澤浩美氏、東京芸術大学長の日比野克彦氏、LVMHメティエダール・ジャパン ディレクターの盛岡笑奈氏、正規の美術教育を受けていない人による芸術「アール・ブリュット」に特化したギャラリーをパリに開いたクリスチャン・バースト氏など、そうそうたる方々が務めます。

障がいのある方の中には独特の感性を持ち、素晴らしい作品を制作する方も少なくありません。知的障がいのある方で絵画のセンスを持つ方は、特例子会社でアーティスト社員として絵を描くことを仕事にしている人もいます。グランプリには賞金300万円が授与され、応募期間は3月15日までですが、どのような素晴らしい作品がグランプリを射止めるか、グランプリ作品の発表と公開が楽しみです。

◆関連サイト
特設ウェブサイト「HERALBONY Art Prize 2024」
https://artprize.heralbony.jp/

◆関連記事
日本経済新聞『ヘラルボニー、障害のある美術家に国際美術賞』(2024年3月1日)

 

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