謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

国内ではコロナに対応した行動制限が撤廃され、経済活動の正常化が進んできました。入国制限などの規制も撤廃され人流が回復し、繁華街には賑わいが戻り、観光地は外国人を含む多くの観光客の姿であふれています。今年の春闘では、昨年を上回る賃金の引き上げが予想されます。円安が一服し、物価の上昇は落ち着くのでしょうか。

日本はその位置、地形、地質、気象などの自然的条件から外国に比べて自然災害が発生しやすい地域となっています。毎年のように台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山の噴火などのニュースが報道されています。誰もが自宅で新年を迎えている元旦に石川県能登地方で大きな地震が発生し、津波が発生したニュースは衝撃でした。日本人は天災地変に備えていかなくてはならない宿命にあるようです。被災地の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

さて、障がい者雇用はというと、法定雇用率2.7%への引き上げを背景に求人はさらに増えるでしょう。企業は人材不足による新規採用の困難さに直面することになります。せっかく採用した人材が辞めてしまうことにならないよう、新しく入社した方が仕事に慣れ、成長できるようこれまで以上に気を配る必要があるでしょう。

また、職場に定着している方についても、常にモチベーションを持って働いてもらうことが重要です。仕事がない、希望する仕事をやらせてもらえないなどの理由で他の企業に転職してしまうことのないよう、障がいのある人を活躍させることのできる人材が必要になってきます。そのような人材が増えることを強く願います。

ひとり一人の持つ能力という点で考えてみると、障がい者雇用では事務作業が中心になります。そのため、事務的な仕事があまり得意でない人は、自分の特徴を十分に発揮できていないように思われます。今後はひとり一人の特性に合わせたマッチングを考え、広めていきたいと思います。周囲も本人も気づいていない能力が多々あるだろうと思います。「発達障がいのある皆さんが活躍するためにはどうしたらよいか?」というテーマはこれからも引き続き考えていきます。

皆さんとともに、社会の変化に対応し、よりいっそうの働きやすさを一緒に考えていきたいと思います。発達障がいのある皆さんがモチベーションを持って働ける職場を増やすために、活動を続けていきます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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