日本語ユダヤ起源説⑪日本神道と古代イスラエルの共通点 | MATTのブログ ~ 政治・経済・国際ニュース評論、古代史、言語史など ~

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元新聞記者。 アメリカと日本を中心にニュース分析などを執筆します。

鳥居_
 

伊勢神宮は天皇家の氏神であり、日本人の総氏神でもある、最高位の神社だ。内宮から外宮に至る道路の両側に並ぶ計約700基の石灯籠には、籠目(かごめ)紋(六芒星=ろくぼうせい)が刻まれている。

石灯籠 Flag 
    伊勢神宮の石灯籠          イスラエル国旗(ダビデの星)

 

この紋章は古代イスラエルの「ダビデの紋章」として知られ、ユダヤ人のシンボルでもある。現在のイスラエル共和国の国旗にもなっている。また伊勢神宮暦はほかの神社と異なり、「ヘブライ暦」と一致している。

 

伊勢神宮の前身は籠(この)神社(京都府宮津市)だが、籠神社の宮司を務めてきたのが海部一族(海部元首相の遠い親戚)である。82代目当主を務める海部光彦氏は最近になってそれまで極秘だった裏家紋(奥の院である真名井神社の石碑にある)を公開したが、なんと驚くべきことにダビデ王の紋章(六芒星)であった。しかし有名になり過ぎたため、削ってしまったという。

 

神社
真名井神社の石碑
 

ユダヤ系の渡来人とされる秦氏が建造した平安京のマークもダビデの紋章である「ダビデの星(六芒星)」と同じものだったという指摘もある。現在の京都市の紋章はこれを図案化したものだともいわれている。また、聖地エルサレムの 「城塞」 は 十二の門を持つなど、構造が平安京とよく似ていると指摘されている。

 

京都市章 Flag
         京都市の市章            イスラエル国旗(ダビデの星)

 

皇室に古来伝わる三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)が伊勢神宮に安置されており、その写しである皇室の神鏡にはヘブライ語が書かれていると伝えられているが、本物は現在の天皇や一族を含め、なかなか見ることができないとされる。

 

鏡

 


八咫鏡(やたのかがみ)=イメージ

三笠宮がことの真偽に関心を持ち、夜中にこっそり見たという噂もある。また、かつてヘブライ語学者の左近義弼博士がそのヘブライ語の解読のために宮中に呼ばれ、鏡の文字は「わたしは『わたしはある』という者である」と読めたという。このフレーズは旧約聖書の中で、モーセが神にその名を問うたときの神の言葉でもある。

 

日本の神社に必ずある「鳥居」であるが、なぜ「とりい」と言われるのか、なぜあのような形をしているのかについては分かっていない。

鳥居
伊勢神宮の鳥居
 

 

けれども、「トリイ」とはヘブライ語のアラム方言で「門」を意味し、古代イスラエルの建物の玄関口とそっくりの色と形であり、ユダヤ人が見れば即座に意味が理解できるという。

 

日本の神社に置かれている狛犬(こまいぬ)は犬よりライオンに似ているが、古代ソロモン神殿の前にもライオンの像が置いてあった。ライオンはダビデ王統を担うユダ族のシンボルであった。

 

狛犬 Lion
     日本の神社の狛犬(こまいぬ)    イスラエルの神殿のライオン
 

日本の神社は聖所、至聖所、拝殿に分かれ、祭壇には明かりを灯す常備灯があり、脇には手を洗う水盤がある。拝殿の前にはお賽銭箱が置かれている。これらすべてが古代イスラエルの神殿と共通しているという。

 

神社の配置
神社の配置
 

 日本の神社の神主は白い服装をしているが、古代イスラエルの祭司レビ族

も非常によく似た、ゆったりとした和服のような白い服装をしていた。袖口にはリンネと呼ばれる白い房がついていた。

 

神主 rabbi
         日本の神主           古代イスラエルの司祭
 

日本の山伏が頭につける兜巾(ときん)は、ユダヤ人が現在でも祈りのときに額につけるヒラクティリーと呼ばれる小箱(旧約聖書の言葉を収めてある)に酷似している。

 

ヒラクティリー 山伏
   イスラエルのヒラクティリー     山伏の兜巾(ときん)

また、山伏が吹くほら貝の音は、ユダヤ人の祭りで使われる「ショーファー」と呼ばれる羊の角で作った吹奏楽器とそっくりである。

映画『レイダース/失われたアーク』に登場した古代イスラエルの秘宝「契約の聖櫃(せいひつ=アーク)」は、現実でも現在に至るまで行方が分かっていない。

 

 ark

「レイダース/失われたアーク」                      契約の聖櫃(アーク)
 

神輿
     日本の神輿
 

アーク(聖櫃)とは、預言者モーセが神から授かった十戒石板を保管する箱のことで、全体に黄金が貼られ、旧約聖書の出エジプト記にその作り方が克明に記されている。その記載を見ると、日本の神輿(みこし)にそっくりなものだ。アークの上には二体の天使(ケルビム)の像が羽を広げて向かい合っているが、日本の神輿の上にも鳳凰(ほうおう)と呼ばれる鳥が乗り、大きく羽を広げている。アークの下部には二本の棒が貫通しており、移動するときはレビ族が肩にかつぎ、鐘や太鼓を鳴らして騒ぎ立てた。担ぐための棒は絶対にアークから抜いてはならなかった。神輿の棒も抜かれることはなく、差したまま保管される。

 

かつてイスラエルの北の王国を滅ぼしたアッシリア帝国は「契約の聖櫃」と「ソロモンの財宝」をもっとも欲しがったが、それらを見つけることはできず、そのまま行方不明となった。そのため、西欧の考古学者たちは映画のインディ・ジョーンズのように「失われたアーク」の行方を追って世界各地を探し続けている。あるとき、徳島県の修験道の聖地で霊山である剣山にソロモンの秘宝が隠されているという噂があり、発掘隊が組織されたこともあった。この剣山では毎年、神輿祭りが行われるが、その日は祇園祭りと同じ717日である。

 

日本の三大祭りの一つ「祇園祭り」はユダヤのシオン祭りと同じ717日に行われる。「ギオン」は「シオン」が転訛したものだとの指摘がある。ユダヤのシオン祭りは、ノア一家が大洪水を乗り越えたことを祝う祭りで、717日は旧約聖書でノアの大洪水が終了した日とされている。日本の祇園祭りを象徴する山車(だし)は、「ノアの箱舟」を象徴しているのではないかと推測する研究家もいる。

 

 

祇園祭りの山車
祇園祭りの山車
 

実際に、祇園祭りに登場する山車の中には、古代イスラエルで使われた織様と同じ文様を付けたものが多数ある。祇園祭山鉾連合会の理事長までもが「祇園祭というお祭りのしきたり、あるいはその縁起は、間違いなく ユダヤの文明と同じ形態と経過と結果をもったお祭り」であると明言しているという。となると、失われた「契約の聖櫃(アーク)」は、古代ユダヤ人がはるばる日本列島まで担いで持ってきたのだろうか。

 

エルサレム神殿の門には、天皇家の「十六弁の菊家紋」と同じような紋章が刻み込まれている。この紋章はイスラエル民族の紋章であり、現在のユダヤ教のシナゴーグ(教会堂)には必ずこの菊の紋章がデザインされている。

エルサレム神殿菊の家紋
  エルサレム神殿の菊の紋章        天皇家の菊の家紋

 

日本人もユダヤ人も、水や塩で身を清める「みそぎ」の習慣がある。また、ユダヤ人は食事の前、トイレの後、教会堂に入るとき、手を洗う習慣がある。日本人も神社を詣でる前に入口で手を洗う習慣がある。またユダヤ人は日本人と同じように、まず体を洗ってから風呂に入る。ユダヤ人以外の西欧人はそれとは異なり、バスタブの中で体を洗う。

 

ユダヤ人は現在も13歳の男子に成人を迎える儀式「バル・ミツバ」を行うが、日本人もかつて、13歳男子に元服式を行っていた。