リアス式の岩場が切り立った美しい景色は千葉県随一だと思います。
鵜原に着く前に私は竹岡、保田、館山の漁港を全て歩き釣りの立地条件を観察しました。
ゴ-ルデンウィ-クにしては堤防やテトラポットの人影はさほど混雑していませんでした。
鵜原理想郷のある勝浦市には小さな漁港が点在する、風光明媚な場所です。
私の狙いはアオリイカです。
アオリイカは温暖な海に生息するイカの王様で、最大3kgある巨大イカです。南房総はアオリイカの生息する最北端になります。
まず、サビキで小鯵を釣り、それを餌に泳がせ釣りをします。この仕掛けには平目やマゴチにも有効で、時には鰤や勘八などの青物、スズキがかかることもあります。
もうひとつの釣方で餌木という疑似餌をキャスティングするのがあり、両方試してみました。
餌木は江戸時代の漁師さんが舟から誤って海に落とした木の道具にイカが抱きついたのを見て考案されました。
疑似餌を踊らせて大量のイカを自動的に釣りあげる現代のイカ釣りロボットはこうして生まれたのです。
アオリイカの餌木は現代の釣り道具メ-カ-の努力により色彩や光学を利用した芸術品とも言えます。
太陽の光(紫外線)が海水を貫通するのに反応して海底で光輝く優れた餌木が開発されています。
港内は波も潮の流れも少ないために小魚たちの生育場所になっています。その小魚を狙って、上げ潮に乗りアオリイカが港に入ってくるのを狙うのです。
ところが港内で鯵が釣れません。漁師さんに聞くと、水温が低いのでいなくなったというのです。
釣れるのは子河豚ばかり。(笑)
鯵もイカも釣れない二日間を私は勝浦で過ごしました。
しかし、三日目についに小鯖をゲット!体長17cmのそれを活き餌にして海に放り込みました。
夜の海に電気浮きを灯して一晩中にらめっこ、当たりはありません。
代わりにブヨに右腕を噛まれて五ヶ所腫れあがりました。痒いこと痒いこと。(笑)
三日目にはつくもさんがおにぎりを持って訪ねてくれました。
小高い海辺の切り立った崖の上のあずまやでいただきました。
すると1mを遥かに越える蛇が出現したのです。
どうやらあずまやの下で暮らしているようです。
なにかこれからの釣行を暗示していたのかもしれません。


