東大出で検事という女性の肩書きは全女性憧れのエリートでありキャリアウ-マンである。
その山尾しおり氏が全国の子育てお母さんから絶賛されたのは「保育園落ちた、日本死ね」に象徴される待機児童問題に取り組んでいたからである。
今回のダブル不倫はそうしたお母さんたちの失望と怒りを買うことになった。
「なぁんだ、不倫するために子供を保育園に入れたいのか?」
などと揶揄する声もお母さんから語られた。
しかもダブル不倫の相手が護憲派の弁護士だ。
護憲と不倫のイメージは今後マスコミのワイドショーで拡散されることだろう。
民進党の前原党首は子育て世代の女性票を狙って山尾しおり氏を幹事長に抜てきする考えだったが、その発表直前に文春砲の存在を知り、幹事長にしなかった。
幹事長にしていたら船出した前原体制は総崩れとなる。
前原党首は議員辞職を打診した山尾しおり氏を離党に止めさせた。
それは、来る補欠選挙で候補者が3人から4人に増え、民進党は自民に敗北するのが目に見えており、山尾氏の地盤の愛知7区でも議員辞職の場合自民に議席を渡すことになる。
山尾氏は今や民進党にとり百害あって一利なしの存在になった。
票に繋がるはずの山尾しおり氏が票を失う元凶になったのだ。
もはや民進党にとり山尾しおり氏は「蜥蜴の尻尾」でしかない。
山尾しおりに予定されていた幹事長というポストは党の経営者の立場であり、党財政を握る。
普通二年生議員で何の実績もない山尾氏のような人が成れるポストではない。
選挙目当ての顔として考えられていたのだろう。
つまり子育て世代の女性票狙いだ。
山尾しおりを前原新体制の目玉に据えられようとしていたのだ。
それが全部裏目に出た。山尾氏は民進党議員の恨みを買った。
「民進党転けた。山尾死ね」の心境だろう。
このように山尾しおり氏の不倫離党は政局に大きく影響することになったのだ。
逆に安倍自民党には追い風となった。
改憲阻止を叫ぶ声はやがてかき消されるだろう。