今日は親の希望で13時から17時まで病院から外出許可を取りました。
足のむくみがひどくて甲が腫れちゃって靴はおろか、サンダルすら履けない。急遽、ビーチサンダルを買って鼻緒にガーゼを巻き付けて、なんとか出発。前途多難な外出開始。
郵便局までゆっくりゆっくり歩きます。見た目は健常者なので、周りのひとが迷惑そうに舌打ちしたり、ぎりぎりの幅を通り過ぎたりしていきます。車椅子は絶対にイヤとかワガママ言うからしょうがないんだけど。バリアフリーの時代になってきているとはいっても、健康な世の中の忙しいひとたちには知らない・気付かない・分からないことがいっぱいあるんでしょうね。実際のところ私だって、こんなことがあるまでは知ろうともしなかった。
外出から1時間が経った頃、耳が聞こえないと言い出した。病院へ帰ろうと促したけど、本人はそんなに病状が悪いと思っていないから多少の無理を押し通そうとする。けっきょく踏切向こうの銀行まで行った。普通のペースで歩いたら30分程度で行ける所なのに、炎天下の中、2時間近くかかった。右へふらふら、左へふらふら、傾ぎながら歩く姿を見て心臓がいちいち飛び出しそうになる。だって、倒れちゃいそうなんだもん。「歩く練習したいから」って言って車に乗るのも拒否していたけど、そのまま銀行に待たせて帰りは車で病院まで戻った。久しぶりの外出だから大好きな喫茶店に行きたいって約束、守ってあげられなくてごめんね。
病室に戻ってベッドに横になったとたん耳が聞こえるようになったというからひと安心。看護師さんに話したら「安静が一番、脱水症状にもなっちゃっていたみたいですね」とのこと。オムツをつけて出掛けたくはなかったらしく、トイレを心配してお水をあまり飲まなかったからなぁ…。健康なひとだって真夏の暑い日に汗かいて水分取らなかったら、具合悪くなるんだから (+_+)

◇がん 家族はどうしたらよいか 季羽倭文子 著
☆☆☆☆★
百聞は一見にしかず、なんでしょうけど、なにか手がかりが欲しくて読んでみました。患者主体よりも、家族を中心に書いてあるのでなるほどと思うことが多かった。「がんという診断に対する通常反応」が載っていたり、肝臓ガンは抗ガン剤が無効にちかいとか、少しでも自分なりに理解できることがあり、読んで良かったです。途中すごく読むのがつらくなったりしてやっと読み終えたんだけど。
メールで谷川俊太郎さんの詞を送って頂きました。
小学校の頃、国語で習った詞でした。
今、改めて良い詞だなぁと思いました。自然に涙が溢れてきて、でもいつもみたいに哀しい涙じゃなくて、こんなにひとを感動させる詞を書けるひとってすごいなって…。

谷川俊太郎さんの本も最近プレゼントしていただき、縁があるのかな。親にも読ませてあげたくて、病室へ持っていきました。

本当に、多くの方にたくさん励まされています。
ありがとうございます。

親の前では明るく、お仕事中も明るく(なるべく)しているので、ホームページではかなり弱音吐いたりしちゃいますが、許してくださいね。

そうそう、サツキちゃんと行ったカレー専門店 GARAで買ったスパイスを使ってカレーを作ってみました。めっちゃウマいょ、これ。
料金変わらないから!と騙して、今日から個室へ移動してもらいました。告知だなんだって、他人とカーテン一枚隔てた空間で大切な話なんてできないし、空調がきつすぎたり夜いびきがうるさかったりで、本人も個室へ移れて嬉しかった様子。

お医者さんが頃合いを見て「抗ガン剤の使用ができないんです」と伝えてくれたみたい。抗ガン剤を使うのは嫌がっていたけど『使わない』のと『使えない』のじゃやっぱり大違いだよね。かなり落ち込んでいました。

でも、治ると信じていなくちゃね。
支えるわたしが元気でいることが一番大事。
わたしがどんなに泣いたって、親の病気が良くなるワケじゃない。泣くなら一瞬でも強い気持ちで“必ず良くなる”と願えば良い。
だけど、一ヶ月前までは元気に見えた。足だってあんなにむくんでなかったし二の腕だってあんなに細くなかった。病院に入院したからここまでひどくなってしまったみたいに思う。命を縮めてしまったのではないか、と後悔してしまう。
ごはんがおいしいって言って、喜んでいたから、良いことだけを数えなきゃいけないんだって、分かっているのにできない。
何もできない。してあげられない。哀しい。

親が死ぬのは、自分の半分を失うことと等しい。
わたしに血を分けたひと。
わたしに骨を分けたひと。
わたしに肉体を分けたひと。
わたしに命を吹き込んだひと。

命は巡る。
頭じゃ分かっているけれど、実際現実は多くの後悔と哀しみに満ち溢れていて涙が乾く暇がない。

今日は本当に本当にくたびれていて、それでもユンケル飲んで仕事に行った。体は眠りたくて仕方ないのに、哀しい気持ちが強すぎて泣きじゃくってしまう。しょうがないからハルシオン。あんまりこういう薬に頼っちゃいけんけどね。
またカンファレンス。
もううちの病院ではこれ以上の治療はできません、と言われた。余命も一ヶ月保つかどうか、と。

ご本人への告知をおすすめします。
ゴホンニンヘノコクチヲオススメシマス。

なんて残酷な言葉なんでしょうね。
お医者さん、あなたもわたしも神様じゃないよ。
余命の話なんてしたくない。
例えあと一ヶ月の命だと言われても。

ねぇ、あなたはあと一ヶ月しか生きられませんよ、って言われたらその日まで畏れることなく余生を過ごせるの?