カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた-satya



正直を確立したならば、

行為とその成果は言葉と一致する。


【YS 2:36】


第2のヤマ(禁戒) は サティヤ(正直)です。 


正直であるということは、

自分の考え、言葉そして行動が、一致しているということ。


口で言ったことと、考えや思いがちぐはぐ・・・

これは、サティヤに反します。


そして、こんな状態が続くと、

自分の中の芯が弱くなってしまうように思います。

自分のことも嫌いになってしまいそうですよね。


このスートラでは、さらに

いつも考え・言葉・行動が一致しているひとは、

言ったことが実現する、というのです。



ユング心理学者の、河合隼雄さんの言葉で

たしか、こんなのがあります。


その意味は、こんな感じです。


”うそをつくと、たとえ、誰にもわからなくても、

たましいが傷つく。”


もうひとつ、こんなのも。


「うそは常備薬、真実は劇薬」



わたしたちは、日常

適当なうそを上手に交えて人間関係を円滑にしている。


そのような常備薬としての「うそ」も

いずれ見えすいたお世辞になり、中毒症状が出る。


その人の言葉を、人が信用しなくなってきたり

自分自身の感情がわからなくなってくる・・・


そこで、ここぞというときに、

劇薬でもある真実を言う練習が必要になる。


でも、真実によって、人を傷つけることは良くないので

視点を変えて、発言してみよう、

と河合先生。


たとえば、誰かの歌が、少々音程が外れていても

「下手な歌」と言うのでもなく、

「上手ですね」と言うのでもなく、

「心がこもっていましたね」。


これなら、サティヤの精神にも当てはまりますね。


さらに、「ヨーガ・スートラ」の観点から言えば、

最重要なのは、アヒムサ(非暴力) とされています。


つまり、ほかのヤマ(禁戒) ニヤマ  は、

まず人を傷つけないことが前提です。



ヨーガスートラ → INDEX

翻訳は本書による→現代人のためのヨーガ・スートラ (GAIA BOOKS)


レヴューは → こちら



カラダをのばすとココロがゆるむ ~ シンガポールで YOGA ヨガをしながら考えた-現代人のためのヨーガ・スートラ