非暴力を確立した人がいるところでは、すべての敵意はやむ。
【YS 2:35】
おもえば、ヨガを始める前から、
非暴力という考え方に
共感し、魅かれていました。
子供の頃、年子の弟とケンカした時に
自分が反撃するのをやめれば、弟もケンカを吹っかけてこないだろうとか
考えてみたり
(って、ちがうか。
そう思っても、相変わらずケンカしてましたね・・・)
学生の頃には、
ガンジーやマーティン・ルーサー・キングJrの
非暴力主義に、共感して、いろいろ読み漁ったり。
ヨガを始めてから、この非暴力とは
ヨーガの八肢則 の第1番目のヤマのうちでも、
もっとも重要な基本である、アヒムサのことだと知りました。
=「しないほうが良いこと」
は、全部で5つあります。
その中でも、他の4つよりも優先されるのが
アヒムサであるということです。
人や生き物を殺したり、傷つけたりしない
という非暴力はもちろんのこと
行動だけでなく、言葉や、自分の考えにおいても
他を傷つけるようなことは避けるべき、とされています。
また、自分に対しても
アヒムサは大切です。
たとえば、アーサナの練習中に
身体を痛めるようなやり方をするのは
非暴力の考え方に反します。
アヒムサを実行している人の前では
周囲の人々も、敵意を失い、平和的になる、
というのが、このスートラの意味。
確かに、暴力的なところがみじんも感じられない人の前では
誰でも、心を開くことができるのかもしれませんね。
ヨーガスートラ → INDEX
翻訳は本書による→現代人のためのヨーガ・スートラ (GAIA BOOKS)
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