先日、趣味でやっている合唱のコンサートの本番がありました。
そのせいか、このところ、よく感じるのが、
音楽とヨガの、共通点です。
「今・ここ」に集中すること
日頃の緻密な練習の大切さと
その一方で、すべてを忘れて波にのる感覚
エネルギーとの関連・・・・
たとえば、コンサート直前のリハーサルでのこと。
曲のある重要な場面で、
テンポがゆっくりになり、また、勢いを増してくる・・・
という部分があります。
音楽表現にとって、
テンポとは、感情や雰囲気を表すのに、とても重要な要素。
テンポひとつの違いで、
気の抜けた演奏にも、緊張感・情感あふれる演奏にも
変わってきます。
この日の、指揮者の言葉が印象的でした。
「この時、本番でどんなテンポになるかは
指揮者の自分にも、その瞬間にならないと分からない。
それは、歌い手のエネルギーによって、
指揮者が何を受け取るかによって、
その後の表現やテンポが決まってくるのだから。」
だから、五感をフルに使って
その瞬間ごとのエネルギーの波に乗ることが
最高の演奏につながる、のだと思います。
逆にいえば、すばらしい音楽で、わたし達が感動するのは、
エネルギー(プラーナ)を感じるからなのです。
そして、演奏する側には、冷めた情熱があります。
「ヨーガ・スートラ」 でいえば、まさに
アビャーサ(プラクティス) & ヴァイラギヤ (離欲) の世界ですね・・・。