フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンを観ました。
スカーレット・ヨハンソンがNASAのPR担当になり、アポロ計画を世間にアピールしようと奮闘するというストーリー。
チャニング・テイタムのお堅いNASA職員とのラブコメディ的な雰囲気を出しているが、本題は別のところにあり「アポロは本当に月に行ってるのか?」という命題に答えようとしている。
米国はソ連との宇宙開発競争に遅れをとっており、有人月着陸は絶対成功させなければならなかった。
しかし、有人ロケットは事故で死者を出したり、成功率はかなり怪しい状況である。
そこで政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)からプランBとして撮影スタジオに月のセットを組んで月着陸の生中継をやろうという計画をもちかけられる。
アポロの生中継と写真がセット撮影なのではないかという疑惑はずいぶん昔から言われてきていた。
ここで3つのパターンが考えられる。
①アポロは月へ行って写真を撮ってきている。生中継も本物。
②生中継と写真はセット撮影で、アポロは月へ行ってない。
③アポロは月へ行ってるが、生中継と写真はセット撮影。
1970年代に「カプリコン1」という映画がありました。
これは有人火星探査宇宙船「カプリコン・1」が打ち上げられたが、乗組員はセット撮影で火星着陸を捏造していた。
しかし、帰還したロケットが事故で破壊され、乗組員も隠蔽のために殺されそうになり逃亡するというストーリー。
NASAは当初協力的だったが、試写を見て協力を拒否したそうだ。
やはりNASAとしてもこの疑惑を何とか解決したいという落としどころが、この映画のラストに集約されているように見える。
そういう意味で長年の疑念を晴らすためにも見ておいて損はないでしょう。