Netflixドラマが面白いという事で2022年配信の「新聞記者」を観た。
当作品は2016年頃の森友・加計学園問題をめぐる公文書改ざん事件を
丹念に粘り強く取材を続けた東京新聞所属の望月衣塑子記者が
取材体験をもとに執筆した同名の著作を原案に映像化された作品で
2019年に同タイトルで公開された映画を連続ドラマ化した作品という事だ。
個人的にはモリカケ問題は当時世間を賑わしていたんで何となくは知っていた。
僕の認識では国有地を当時の総理である安倍晋三首相と妻の昭恵さんが
懇意にしてる友人に便宜を図り常識外に安価な金額で売った事が
明るみに出て野党に追及された総理はそんな話は捏造で
もしそうなら総理も国会議員も辞めると言い放ち証拠隠滅するのに
文書を改ざんさせられた官僚が自殺したって程度だった。
黒塗りの文書の映像も覚えてるがそれ以上詳しい事は知らず
国のお偉いさんたちがまた悪い事やらかしたんだろうな~って
思った程度で僕のような末端国民には関係ない話で
どんな結末を迎えたのかも知らなかった。
しかしこうして映像化されたものを観ると内閣という
強大な組織に翻弄された多くの人々の苦悩と苦労が
垣間見えて内閣や官僚のお偉いさんたちに腹が立った。
当作品は配信からわずか1週間も経たないうちから
SNS上でも評価の声が次々に投稿されNetflixでの
「今日の総合TOP10」では堂々の1位になったそうな。
個人的にも僕は社会派ドラマが好きなんで超興味深かった。
しかし藤井道人監督は当作品はドキュメンタリーではなく
あくまでフィクションだと言ってるようだ。
それは実際に自死した近畿財務局職員・赤木俊夫さんの妻である
赤木雅子さんがいくつかの点に不信感を抱き協力を拒否したが
制作側が「あくまでフィクション」なのでという事で赤木さん側の
要望をほぼ受け入れずに制作を進めることが一方的にメールで
通告されたというし出演オファーがあったキョンキョンは
ご遺族からの了承がないなら私は降りるといって降板したらしい。
赤木さんは「夫と私は大きな組織に人生を滅茶苦茶にされたけれど
ドラマ版のあらすじを見たら私たちの現実そのままじゃないですか」
って発言されてるようだが赤木さんの要望とは何だったんだろうか?
ご遺族の許可を全く取らずに強行で制作したのは良くないと思うが
僕のような政治に興味がない末端国民のイチ視聴者は
政治の裏側が垣間見えて面白かったし民放テレビでは絶対に
扱えないような内容をドラマ化するNetflixは面白いと思う。
しかし個人的に残念だったのは事の張本人である
安部元総理夫婦がまったく物語に登場しなかった事だ。
さすがのNetflixもさすがにそこは躊躇したのかな~?(笑)
Netflixドラマ「新聞記者」を観て続けざまに映画版も観てみた。
映画「新聞記者」に対する評価は高く第43回日本アカデミー賞の
最優秀作品賞を含む主要3部門を獲得したほか多くの映画賞を
受賞し興行収入は累計で6億円超えだったそうな。
しかし個人的には映画は尺が短いしNetflixドラマに比べて
オブラートに包んだ部分が多く見応えという点に置いては
断然Netflixドラマの方が良かったと思う。
フィクション部分ではあるけど映画版にはなかった
新聞配達をしながら大学に通う就活生から見た
政治への目線も興味深かった。
ドラマで描かれた事がどこまで本当かはわからないが
森友・加計学園問題をめぐる公文書改ざん事件を
丹念に粘り強く取材を続けた東京新聞所属の望月衣塑子記者が
取材体験をもとに執筆した同名の著作を原案に映像化された
作品という事でそこそこ信憑性はあると思う。
強大な組織は恐ろしいし政治家も官僚も警察も検察もメディアも
全て人間だし強い者に巻かれてズブズブな人が多いんですな~
昨今岸田政権が終わり先日石破茂新総理が誕生したが岸田元総理も
何やってんだかって感じだったし石破新総理も期待出来まい。
結局のところ誰が総理になっても同じ組織の人間ですからね。
個人的には僕は組織の一員って職業は無理ですね(笑)
ジャンジャン!!