昭和のセクハラ漫画 | PRAINSのブログ

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○○ハラスメントという言葉を聞くようになって約四半世紀の時が流れた。

令和という現代において各ハラスメントを否定するような事を

言ったり書いたりすると炎上する時代だという事は

一応理解してるつもりだが昭和と言う時代を生きて来た

特に男にとっては少々息苦しさを覚える時代になったと

感じるのはたぶん僕だけじゃないと思う。

 

先日1970年代を代表するセクハラギャグ漫画「がきデカ」を

取り上げたが、その前後の1960年代、1980年代を

代表するセクハラギャグ漫画は何だろうと考えてみた。

あくまで個人的な見解だが1960年代は永井豪さんの

「ハレンチ学園」、1980年代はえびはら武司さんの

「まいっちんぐマチコ先生」が思い浮かんだ。

 

 

永井豪さんの「ハレンチ学園」は1968年(昭和43年)から

1972年(昭和47年)まで週刊少年ジャンプに連載されてた作品だ。

ハレンチ学園は当時の少年漫画としては過激な表現で

物議を醸し社会現象になったが後に大人気になる

「デビルマン」「マジンガーZ」「キューティーハニー」などで

知られる永井豪さんの出世作であり代表作の一つである。

 

当時の僕は保育園児から小3くらいだからリアルタイムで

漫画を読んだ記憶はないが作品自体の事は知っていた。

その証拠に保育園ではスカート捲りが大流行(笑)

昭和40年代のガキはマセてたんですよね~。

 

 

1970年(昭和45年)に日活で映画化されたようだが

永井さんは映画の出来に落胆したと語っている。

読者からもイメージが違うとのクレームが永井に寄せられたそうだ。

 

そこで今度は同年に現テレビ東京が児島美ゆきさん主演で

ドラマ化したがドラマ版は永井さんも大満足だったようで

ドラマはたちまちの内に大人気になり主演の

児島美ゆきさんも人気女優の仲間入りを果たした。

 

ドラマはヒゲゴジラ、マルゴシらスケベな先生たちと

児島美ゆきさん演じる十兵衛事、柳生みつ子ら

生徒たちによるドタバタで性的な騒動を繰り広げるという内容。

 

原作がPTAからクレームがついた漫画のためドラマにもクレームが

つけられていたが最高視聴率は28.4%を記録している。

これはテレビ東京歴代ドラマ番組最高視聴率であると同時に

1993年のサッカーW杯ドーハの悲劇中継の視聴率が

塗り替えるまで同局の歴代の最高視聴率でもあったそうだ。

 

 

えびはら武司さんの「まいっちんぐマチコ先生」は

1980年(昭和55年)から学研の少年漫画誌

「少年チャレンジ」で連載が始まったらしい。

単行本は累計で280万部以上を売り上げている人気作品だが

昭和55年と言えば僕は高校を退学になり暴走族に

勤しんで(笑)いた頃だから当然作品は読んでないし

少年チャレンジって雑誌の存在すら今の今まで知らなかった。

 

1981年(昭和56年)から1983年(昭和58年)までテレビアニメとして

放送されてたそうだが当然リアルタイムでは観ていない。

しかし、作品自体の事は風の噂で聞いた事はあった。

 

オープニングも含めて毎回乳房や下着の露出があるという性質上

PTAなどからの苦情が多く1982年には京都で

「マチコ先生に抗議する会」(笑)が結成されるほどだったそうだ。

 

 

「まいっちんぐマチコ先生」は2003年から何と10回も実写化されてる。

僕は1作品も観た事ないがPVを観ると下手なB級映画の様相だ。

しかし10作品も作られてるって事は人気があったんだろう。

需要があるからシリーズが続いたんだと思うが

個人的には「まいっちんぐマチコ先生」は

アニメで終わらせた方が無難だったんじゃないかと思う。

 

と、いう事で「がきデカ」もそうだが「ハレンチ学園」も

「まいっちんぐマチコ先生」も昭和ならではの作品だと思うし

これらが現代の地上波で放送される事は無理だと思う。

 

これらの作品が連載されたりお茶の間で普通に放送されてた

昭和の時代は緩い時代で良かったとか言ったり書いたりすると

ハラスメント縛りがキツイ現代が正しいのであって

当時がおかしかったんだと反論されそうだが

それでも僕は当時の方が良い時代だったと思う。

しかしもう二度とあの頃の風潮に戻る事はないだろう。

ジャンジャン!!