中春こまわり君 | PRAINSのブログ

PRAINSのブログ

昭和と趣味と日記のブログ
車・バイク・音楽・映画・ファッション・釣り・ゴルフ・・・
時々、我が町「呉」と お仕事「美容」、「美味い物」
よろしくお願いいたします!

 

先日「がきデカ」の記事を書いている時にずいぶん前に何かの雑誌で

大人になったこまわり君の漫画をチラッと読んだ事を思い出した。

気になった僕はAmazon Bookで調べて見ると

単行本が2冊出てる事がわかり購入し読んでみた。

 

タイトルは「中春こまわり君」で2009年に初版が発行されている。

中春こまわり君は、がきデカの20数年後を描いた作品で

すっかり大人になった38歳のこまわり君こと山田こまわりが

些細で現実的な人生の問題や隠された犯罪などに

遭遇しながら大人として生きていく様が描かれている。

てか、こまわり君って山田って苗字だったのか

知らなかったな~、半世紀を経て初めて知ったぞ(笑)

 

 

38歳になったこまわり君は妻圭子との間に一子を授かっている。

金冠生生電器営業部勤務で、がきデカで見せた変態ぶりや

ギャグ体質は健在だが大人になったことで

常識的な態度も身に付けている。

物事に対する独特の視点を持っており

それが他人の秘密や隠された過去を暴くことも多い。

 

小学生時代からの親友である西城君は幼馴染の

モモちゃんと結婚し二児の父となっている。

モモ子の妹のジュンちゃんは子供の頃はこまわりの

変態行為にもひるまない明るい女の子だったが男運が悪く

二度にわたって結婚に失敗し、すっかり不幸体質が

身に付いてしまい、こまわりや西城を心配させている。

こまわり君の小学校時代からの友人福島君は

商店街で鮮魚店福島を営なんでいる。

 

 

こまわり君の小学校時代の担任教師だった

あべ先生は清治という恋人と結婚したはずだったが

ずいぶん前に別れており現在はひとり暮らしで

酒に溺れだいぶ荒れた生活をしている。

 

犬の栃の嵐は認知症となりほぼ寝たきりで

孫の栃ノ光が日本料理店「狗」を営んでいる(笑)

こまわりの父常雄は現在は定年退職し妻と2人暮らし。

老境に入りこまわりの変態行為で賑やかだった

昔を懐かしく思っているし母としえはあらゆる面で

こまわりの嫁の圭子とはそりが合わない。

圭子の方でも姑を毛嫌いしており

両者の関係修復はこまわりにも難しいようだ。

 

 

がきデカの作者である山上たつひこ氏は一時小説家に転向し

漫画から離れていたそうで中春こまわり君は漫画家としての

復帰作でもあり最初のエピソードでは江口寿史氏、泉晴起氏

田村氏など豪華メンバーがアシスタントを勤めたそうだ。

 

週刊少年チャンピオンで、がきデカの連載が始まったのは

僕が小学校5年生だった1974年(昭和49年)だった。

こまわり君たちも当時小学校の高学年という設定で

同世代だった僕は親近感?(笑)があり大好きだった。

 

大人になったこまわり君が普通に結婚して常識人になってた事や

学業が優秀だった西城君と同じ会社に勤めてる事は意外だった。

西城君とモモちゃんが結婚してた事は想定出来たが

あの明るかったジュンちゃんが不幸になってる事は悲しかった。

それは離婚してアル中になってる、あべ先生にも言える(笑)

 

中春こまわり君を読みながら自分の38歳の頃を思い浮かべてみる。

確かに子供時代や青春時代を共に過ごした同世代の仲間たちに

格差が生まれて来た時代だったような気もする。

 

昨今ギャグ漫画なんて読んだ記憶がないが中春こまわり君は

大人が読むギャグ漫画だと思ったし面白かった。

考えてみたら漫画見て覚えてないくらい久々に笑った。

まあ子供の頃にがきデカを読んでたから笑えた部分もあったとは思う。

山上先生、ありがとうございました。

今度は還暦を迎え定年間際のこまわり君を描いて欲しい。

よろしくお願いいたします。 ジャンジャン!!