さてさて、昨年末の話になりますが池井戸潤作品のテレビドラマ「半沢直樹」と「陸王」が
とても面白かったという事で、もっと掘り下げてみたくなり、こちらも話題作だった
「下町ロケット」を観ようと調べてみるとWOWWOW版とTBS版とがある事がわかった
で、取り合えず放送が古い順に観ようと先に2011年(平成23年)のWOWWOW版を観てみた
<あらすじ>
下町の町工場・つくだ製作所を経営する佃航平のもとに、一通の訴状が届く
自社の主力製品が、大企業・ナカシマ精機の特許を侵害しているというのだ
相手の法廷戦略により、製作所は存亡の危機に立たされる
一方、帝国重工では国産ロケット打ち上げ計画が進んでいたが
その責任者・財前道生は衝撃的な事実を知る
自社開発した部品の技術が既につくだ製作所の特許技術として登録されていたのだ・・・
WOWWOW版「下町ロケット」のつくだ製作所社長、佃航平を演じるのは三上博史
物語のキーパーソンになる佃側の弁護士、神谷涼子は寺島しのぶ
帝国重工の宇宙航空部部長、財前道夫を演じるのは渡辺篤郎
原作も読まず、何の予備知識もなく観たのだがとても面白かった
で、続けざまに2015年(平成27年)のTBS版を観た
TBS版の佃航平は阿部寛、弁護士は神谷修一という男になってて恵俊彰
財前道夫役は吉川晃司とキャストは全員違うし物語のディテールも多少は
違うのだが大筋や台詞も殆ど一緒で同じ台本で撮ったんじゃないかと思ったほどだった(笑)
TBS版は各俳優がやや派手に演じてドラマチックに描いているがWOWWOW版は
派手さはないが各場面を各俳優が丁寧に描いていているという印象かな~
まあ先に「半沢直樹」「陸王」とTBSドラマを観ていた関係もあって
ドラマ全体の色はTBS版の方が馴染み易さはあった
更に言えばTBS版はWOWWOW版では制作されなかった
「下町ロケット2 ガウディ計画」をベースとした前後編二部構成になっていた
<ガウディ計画あらすじ>
日本初となる国産宇宙ロケット打ち上げ成功に大きく貢献した佃製作所
社長の航平率いる佃従業員たちが人工心臓弁開発という新たな分野に挑む
ガウディ計画とは「小さな子どもにもフィットする新型の人工心臓弁を制作する計画」で
これが実現すれば難病に苦しむ多くの子供たちを救う事が出来る
真野は同じ志を持つ大学教授・一村(今田耕司)、繊維会社社長・桜田(石倉三郎)とともに
ガウディ実用化に邁進しており佃製作所がロケット部品開発で培った技術力が役に立つと考え
一度はケンカ別れした航平の元を訪ねたのだった
時同じくし、アジア医科大学教授・貴船(世良公則)は世界最小の
人工心臓を開発する計画「コアハート計画」を進めていた
開発を請け負うサヤマ製作所の社長・椎名直之(小泉孝太郎)は
ライバルの佃製作所を陥れるためあの手この手で妨害しまくる
更には続けざまに2018年(平成30年)の「下町ロケット ゴースト」と「下町ロケット ヤタガラス」
2019年(平成31年)の佃製作所のその後を描いた「新春ドラマ特別編」を観た
<ゴーストあらすじ>
人工心臓弁ガウディの完成に尽力した佃製作所
これで経営は安泰かと思われた矢先、大手取引先の帝国重工が
経営難に陥り、またしても佃製作所に暗雲が立ち込めます
社長の佃航平はこのピンチを乗り切るため新たな事業への挑戦を決意
佃航平は会社の存続を賭け農業への参入を決意
トラクターに使用するトランスミッション(変速機)に目をつける
第一歩としてトランスミッション用のバルブ制作に乗り出す
トランスミッションメーカー・ギアゴーストへのバルブ納入を目指す佃製作所
そんななか、ギアゴーストが特許侵害で訴えられてしまう
航平はギアゴースト社長・伊丹(尾上菊之助)を救うため力を貸す、そして裁判へ
その後、エンジンメーカー「ダイダロス」の社長・重田登志行(古舘伊知郎)が現れ
伊丹を巻き込んである復讐計画を実行に移す・・・
<ヤタガラスあらすじ>
完成したトランスミッション用バルブを納入する予定だったギアゴーストの
社長・伊丹(尾上菊之助)が突如裏切り取引が白紙になってしまう
ある人物への復讐を目論む伊丹は、相棒である天才技師シマさん(イモトアヤコ)をも
切り捨て佃製作所のライバル企業ダイダロスと資本提携してしまいます
次第に明らかになる復讐の全貌、追い詰められる佃製作所と帝国重工
準天頂衛星「ヤタガラス」の打ち上げ成功を花道とし
現場から引退した帝国重工の財前部長(吉川晃司)は
航平に会うと、次なる目標を語りだした
財前はヤタガラス打ち上げ成功により国内のGPSシステムの
性能が飛躍的に向上したことを機に自動運転化された
農業用トラクターの開発を計画していたのだ
帝国重工取締役次期社長候補の筆頭、的場(神田正輝)への復讐を誓う
重田(古舘伊知郎)はギアゴースト社長・伊丹と組み帝国重工と同じく
自動運転する無人トラクターを密かに製造していた
ダーウィンと名付けられたこの自動運転トラクターは重田の声かけで
300社を超える下町の中小企業が開発に協力しているという
帝国重工VS下町の中小企業
自動運転トラクターのシェアをかけた熱き戦いの火蓋が今切って落とされた
<感想>
と、まとめてみたが物語の舞台や扱う素材は違えど大筋では
「半沢直樹」や「陸王」とパターンは同じで最後は正義が勝つという
昭和の娯楽時代劇のテッパンパターン(笑)
でも昭和人間の僕は個人的には超面白いと思ったし単純に超感動した(笑)
ジャンジャン!!