先日観た2014年の朝ドラ「花子とアン」に登場した葉山蓮子は
実在した柳原白蓮がモデルになってるそうだが劇中で
彼女の長男、純平は太平洋戦争に出征し戦死した
白洲次郎は赤紙をコネで握りつぶしてもらっかが一般人はそうはいかない
その一連のシーンに僕は志那事変で戦死した伯父の姿をだぶらせていた
写真は1937年(昭和12年)大日本帝国陸軍野砲兵第5連隊に
入隊する日の伯父と入隊に付き添った祖父母と、幼き日の母であり
親子がこの世で実際に顔を合わせた最後の時の物
古い白黒写真をカラー加工した写真である
現在は重度の認知症になってる母だが以前この写真は長浜の
入江神社だと言っていたが僕の記憶にある入江神社とちょっと違う
母の記憶が確かなら昭和初期の入江神社はこんな感じだったのだろう
写真当日母は伯父が入隊する大日本帝国陸軍野砲兵第5連隊の
大本営があった広島城内に祖父母に連れられて行ったと言っていた
この時、1893年(明治26年)生まれの祖父は43歳
1898年(明治31年)生まれの祖母は39歳
1918年(大正7年)生まれの伯父は18歳
1934年(昭和9年)生まれの母は2歳だったという事だ
叔父はこの年の7月に勃発した日支事変に動員され
1940年(昭和15年)に遠い中華民国の地で21歳の若さで戦死を遂げ
二度と生きて日本の地を踏む事も親兄妹弟に会う事も出来なかった
その翌年に日本は真珠湾攻撃を仕掛け太平洋戦争が開戦
大日本帝国海軍呉鎮守府広工廠勤務だった祖父は
人間魚雷回天の開発製造に関わっていた
戦争は国政という事だが星の数ほどの尊い命が失われた
二度とこのような過ちを犯してはいけない