１９７２年（昭和４７年）
金曜日の夜７時の枠で裏番組としてしのぎを削ったライバルヒーロー
「ウルトラマンエース」と「変身忍者 嵐」
当時あなたは、どっちの番組を観てましたか？
尚、地域によっては放送日、放送時間が異なってた場合もあるようです
ウルトラマンシリーズとして第５作目となるウルトラマンエースは
１９７２年（昭和４７年）４月、TBS系列で放送がスタート
ウルトラセブン放送終了から２年半ぶりに始まった「帰ってきたウルトラマン」は
１９７１年（昭和４６年）４月の放送開始だったが他局の裏番組に
ライバルになるようなヒーローやアニメの放送もなく一人勝ちの様相だった
しかし、ウルトラマンエースには強力な裏番組が存在した
当初は主題歌にもあるようにウルトラマンシリーズとしては初となる
北斗星司と南夕子という男女二人の合体変身という試みがなされた
しかし当時は仮面ライダーの変身ポーズが一世風靡しており
真似できないとの理由から途中から北斗一人での変身になった
ウルトラマンエース/ハニー・ナイツ、 みすず児童合唱団 １９７２
作詞・東京一 作曲・葵まさひこ
遠くかがやく 夜空の星に ぼくらの願いが とどく時
銀河連峰 はるかに越えて 光とともに やってくる
今だ変身 北斗と南
戦え戦えウルトラマンエース 宇宙のエース
ウルトラマンエースで特筆されるのはウルトラマンシリーズのファミリー化だろう
当初は全然別物だった、ウルトラマン、ウルトラセブン
帰ってきたウルトラマンがいつの間にか兄弟という設定になった
しかも単体番組のなかった長男ゾフィーが登場し
帰ってきたウルトラマンもジャックという名前になってた
その設定に当時小学校３年生だった僕は驚き、最初は違和感を覚えた
更には番組後半には、ウルトラの父なるキャラクターが出現した
こうなると次は、ウルトラの母が出て来る事は容易に想像出来た (笑)
しかし、完全なる後付けのこうした設定が子供にはウケた
昭和の男の子は集めるという事が大好きだった事もあり
ウルトラ５兄弟の塩ビのフィギュアは飛ぶように売れた
かく言う僕もそうした円谷プロを始めとする大人の思惑に
まんまと乗って５兄弟を買い揃えた (笑)
独断と偏見で言えばウルトラシリーズは仮面ライダーシリーズと並び
昭和の特撮ヒーローの両横綱だと言っても過言じゃない
その横綱に勝負を挑んだのが毎日放送系制作の
時代劇ヒーロー、「変身忍者 嵐」だった
嵐よ叫べ / 水木一郎 １９７２
作詞・石ノ森章太郎 作曲・菊池 俊輔
きらめく稲妻 とどろく雷鳴
吹けよ嵐 呼べよ嵐 嵐よ叫べ
変身 変身 かげうつし 正義の忍者 空かけ 見参
嵐 嵐 我が名は嵐 変身忍者 嵐 見参
変身忍者 嵐は、ウルトラマンエースとまったく同日の
１９７２年（昭和４７年）４月７日の夜７時に放送開始
放送当初は特撮ヒーローの横綱であるウルトラシリーズのウルトラマンエースが
視聴率でも圧倒的に優勢だったが次第に凌ぎを削るようになる
ウルトラマンエースが視聴率確保の為にウルトラ５兄弟を設定し
ウルトラの父を登場させたが、対して嵐も謎の剣士、月の輪が登場し
最後は嵐と月の輪が合体してパワーアップするという設定になった
ちなみに、嵐の見方である忍者の娘カスミには
後にアイドルとしてデビューする事になる林寛子さんが起用されている
こうしてしのぎを削った両ヒーローだが、やはり横綱は終始優勢で
嵐は翌年１９７３年（昭和４８年）２がつ２３日をもって放送終了
ウルトラマンエースは同年３月３０日に放送終了
さて、僕は当時どっちをリアルタイムで観てたんだろう？
例の如く、両方の番組に見覚えは確かにあるのだが (笑)
ジャンジャン！！
