CAROOLS 70’s (16) SCANDAL | PRAINSのブログ

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「CAROOLS 70’s」16回目の今回は1978年(昭和53年)にリリースされた
舘ひろしさんの、ソロセカンドアルバム「SCANDAL」を取り上げてみます
 
自ら立ち上げ命名したCOOLSを脱退しソロ活動を始めた舘ひろしさん
脱退に至った真意は当事者にしかわかりませんが
舘さんがクールスのメンバーと袂を分けた事は事実
 
舘さんが脱退後、クールスはトリオレコードに移籍しますが
舘さんはキングに残り1977年にソロデビューアルバム
「Love Letter From The U・S・A・」をリリース
 
CAROOLS 70’s(11)「Love Letter From The U・S・A・」の記事
 
そしてその翌年にリリースされたのがセカンドアルバム{SCANDAL」でした
 
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SCANDAL / 舘ひろし 1978 キングレコード
 
<SIDE A>
 
1・STOP THE TIME 流れる時を止めて 2・MIDNIGHT ミッドナイト
3・FRUSTRATION フラストレーション 4・I DO LOVE YOU 昨日に帰れない
5・(KEEP ON)WALKING DOWN TOWN IN THE STREET 雨上がりの街を
6・’CAUSE I KNOW 時間はこのまま
 
<SIDE B>
 
1・SCANDAL スキャンダル 2・OUTSIDER アウトサイダー
3・HONNY BABY その気にさせないで 
4・THE BLACK WINGED ANGEL 黒い翼のエンジェル
5・(I'M JUST A)LONELY BOY 口紅 6・LOVE ME 涙と光を
 
 
 
STOP THE TIME 流れる時を止めて / 舘ひろし 1978
作詞・作曲 たちひろし 
 
Yesterday, Today, Night&Day 
流れる時のままに 今日まで来たけど
 
Stop the time, baby
あまりに速すぎる時を止めて 明日が見えないから
 
Lastnight, Tonight、 Everynight
過ぎゆく闇の中に 浮かんでは消えていく
 
Stop the time, baby
虚しい光を追いかけても 無理だと気付いたのさ
 
明日を告げる 鐘が鳴るこの時
Stop the time, baby 
今夜におちつくわけじゃない 明日が見えないだけさ
 
Stop the time, baby Stop the time
流れる時を止めて ほんの少しの間
 
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このアルバムが発売された1978年に僕は中学3年生だった
今でもこのアルバムを聴くと当時の刺激的だった日々が思い出される
 
中学生の僕は知る由もなかったが、こうしてSCANDALを聴くと
この頃の舘ひろしさんの心境が凄くアルバムに出てるような気がする
 
SCANDALに収録されてる全12曲は全て舘さん自ら作詞されている
血判状に血判まで押して仲間の契りを交わし結成したクールスから一人離れ
元メンバーの裏切りに対しての怒り、恨み、そして悲しみ、孤独・・・
 
舘さん脱退の真相は当事者にしかわからないが
舘さんは「可愛さ余って憎さ百倍」って心境だったんじゃなかろうか
 
 
 
SCANDAL スキャンダル / 舘ひろし 1978
作詞・たちひろし 作曲・長戸大幸
 
消え失せろ オレの前から プラスティックな 笑顔浮かべて
見たくもない 仲間面して いつも通りさ 皮肉まじりの
腐ったScandal 今はもう 聞きたくもないぜ
 
近づくな それ以上はもう こわれそうな オレの世界に
忘れかけてた 古いトラブルは 触れたくない 遠い傷あと
腐ったScandal 今はもう 聞きたくもないぜ
 
夜の臭いに 酔いしれながら クリスタルな 言葉並べて
ワイングラスに あふれる嘘と 似合いだぜ 赤いカクテル
腐ったScandal オレはもう 聞きたくもないぜ
 
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1978年と言えばトリオに移籍したクールスは「THE COOL」という
クールス史上最も売れたアルバムをリリースしている
その中にピッピさんが歌う「笑わせるぜ」って曲がある
 
「あいつは今夜も一人でフラフラ 住み慣れた街を二枚目気取りで
 パツキン娘に言いよりクドいてる きめての台詞は I LOVE YOU
 
あいつは今夜も外面気にして いつもの調子で女に迫るけど
 狙いが外れてみんなの笑い者トッポイ野郎さ笑わせるぜ~・・・」
 
嘘かホントかは知りませんが、この曲は当時仲間を見限り
グループを抜けた舘さんへのクールスからのメッセージだと聞いた事がある
 
逆に「SCANDAL」という曲は舘さんがクールスのリーダーである
自分を信じられず裏切ったメンバーに宛てた曲だとも聞いた
 
これも事の真相は当事者にしかわかりませんが確かに辻褄は合う
どうなんでしょうね~・・・
 
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当時のインタビューで舘さんはこんな発言をしている
 
最初バンドのクールスを始めた時はバイクチーム時代のメンバー全員でやってたわけよ
スタッフにしろ何にしても、みんなでお金儲けようみたいな気持ちでやってたわけ
 
ところがそのうち、キャーッとか騒がれ出すとさ、あの、バカが出て来てね
ミュージシャンみたいな顔しだしちゃってね
オレはミュージシャンなんだから呼び捨てにされちゃ困るとかね
 
だけど、うちのグループはバイクチーム時代の先輩・後輩で出来てたチームだからね
例え音楽をやろうが何をやろうが、俺はそれでやってほしかったしね
だから、そんなこと言われるとフザケルナみたいなところあるしね
 
で、ある意味で解散しちゃった
そのかわり、スタッフはみんな今でも俺と一緒だし
そういう意味では恵まれてますよ、僕は・・・
 
 
このインタビューが掲載されてる本を高校生になって読んだ僕は
クールスの「笑わせるぜ」、舘さんの「SCANDAL」の
都市伝説に妙に納得したのを覚えてます
 
「あの、バカ」誰を指しての発言なんでしょうね~
おそらく・・・(笑)
 
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さて、アルバム「SCANDAL」に話を戻すと当時アルバム制作スタッフだった
佐々木寛さんは以下のように当時の事を回想されてます
 
セカンドアルバム「スキャンダル」は6ケ月に渡る長期レコーディングとなった
日本でのスタジオミュージシャンとのセッションは
ひろしにとっては初めての経験であった
 
イメージを表現する適当なフレーズも見つからずモニターから流れる音は
ノリのいいロックンロールバンドの音とは違って機械的な音に聞こえたに違いない
 
日本を代表するスタジオミュージシャン達もひろしの気持ちに応えるべく
毎日遅くまでレコーディングが続いた
 
5人のプレイヤーをスタンバイしてドラムのスネアの音を決めるのに
5時間以上もドラムの音だけが鳴り響き1曲もレコーディングを果たせない日もあった
 
しかし長期に渡るレコーディングの中で舘ひろしのスタイルともいえる
「都会」「孤独」「暗闇」「女性」の4つのテーマがリズムの中でミックスされ
セカンドアルバム「SCANDAL」は完成した
 
アルバムセールスでも過去最高のベスト10入りを果たし
ロックスターの仲間入りを果たした
 
 
 
(I'M JUST A)LONELY BOY 口紅 / 舘ひろし 1978
作詞・たちひろし 作曲・長戸大幸
 
貴方の口紅が 甘いにおいをさせながら
貴方のさり気ない 耳元でささやく
いつもの ”Byeーbye Baby”
今夜も言えなかった かなわぬ恋の I’m just a lonely boy
 
淋しく消えていく 細い足音聞きながら
冷たいドア越しに 一人打ち明ける 
貴方に fall in love
今夜も言えなかった かなわぬ恋の I’m just a lonely boy
 
貴方の口紅が 甘いにおいをさせながら
いつの日か この胸に抱かれながらささやく
貴方の ”I love you”
遠すぎる夢を追って 眠れぬ夜の I’m just a lonely boy
 
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僕が「SCANDAL」の中で最も好きな曲、甘いバラードの「口紅」
今でもこの曲を聴くと当時好きだった娘との日々を思い出しキュンとしますね~
まあ中学生に口紅ってのもホントは変な話なんですけどね(笑)
 
僕の舘さんのイメージは、クールス時代の「恋のテディボーイ」や
ソロの「朝まで踊ろう」などに代表される女性に対してキザなところ
この「口紅」もとっても舘さんらしいメロディーと詞だと思います
 
当時の中学生は、こんな大人のバラード聴いていい曲だと思ってた
現代と比べると凄く大人びてたんだと思います
 
今の中学生はAKB48の恋のフォーチュンクッキーみたいな
曲聴いてキュンとしてるんだろうな~
ヒジョーに幼いと思います、これでいいのかニッポン!(笑)
 
ジャンジャン!!