僕のこれまでのバイク人生において唯一自動二輪車の新車を下ろしたヤマハSR400
それは1985年(昭和60年)の事だったが この時のSR400が
僕が今まで所有したバイクという乗り物の中で最も高年式のバイクという事にもなる
1985年当時SR400はフロントブレーキをディスクからドラムに変えるという
当時としては異例の退行的モデルチェンジを行った
しかし当時ヴィンテージカフェレーサーに魅了されてた僕にとっては
そのドラムブレーキが魅力的だったのだ
当時21歳だった僕には本物のヴィンテージカフェレーサーを買うような余裕はなかった
僕はそれまで乗っていたディスクブレーキのSR400を売却しモデルチェンジされた
ドラムブレーキのSR400をソッコーで購入した
購入したSR400は1ヵ月もしないうちにカフェレーサースタイルの
MVアグスタ仕様にと変貌を遂げた
ロングタンクとシングルシート、フロントフェンダー、バッテリーケースはペイトンプレスで購入した
保安部品も交換してエアーファンネルを取り付け、バックステップも組んだ
マフラーはイタリア製のコンチに、セパハンはやはりイタリア製のトマゼリを取り付けた
クシタニの黒の革ツナギにブーツ、クロムウェルの半キャップヘルメットにハルシオンのゴーグル
イギリス製のゴールドトップのグローブが当時21歳だった僕の精一杯の自己主張であり自己満足だった 笑!
MVアグスタ仕様になったSRに僕は満足したが それも長くは続かなかった
理由の一つは当時呉でシングルブームが到来しSRのカフェ仕様が町に増殖し氾濫した事
もう一つの理由はいくらお金を掛けてカスタムしてMVアグスタ仕様にしても
SRはSRでありアグスタではない
やはり「○○仕様車」は飽きる事を悟ったしホントにカフェが好きなら本物をって思いが強くなったのだ
そうした衝動に駆られ僕は更なる高みを目指し限定解除に挑戦し苦労の末に合格した
しかし本物のヴィンテージカフェレーサーは当時の僕にはやはり手が出なかった
と、いう事で僕は当時の自分の経済力を考えKAWASAKI Z750FXを購入した
と、長い前置きになったがここからが今日の本題だ
アグスタ仕様のSRは先輩のMAKOちゃんが買ってくれたのだが
その時僕はカスタムされた車両本体と純正パーツの全てを彼に渡した
しかしなぜか今現在ガレージにイタリア製トマゼリの当時物セパハンが保管されている
このセパハンをどういう経緯で手に入れ、何に使ったのかはハッキリとは覚えていない
僕の予想ではアグスタ仕様の前に乗っていたディスクブレーキのSRを
イギリスのAJS仕様のカフェにしてた時に取り付けていた物と思われる
と、いう事は今から33年以上前に手に入れたセパハンだという事だ
昨年の秋にアキースメンバーの最後の砦だったKENが大型自動二輪免許を取ってドカを買った
そのドカは今現在不動車だが春までにはアキースメカニック班のグッチと尾崎が
責任をもって整備して乗れるようにする手筈になっている
「KENがドカにトマゼリ付けたいって言いようるんじゃけど
トマゼリってナンボくらいするんかの~?」
先日GANちゃんにこう聞かれた
「ワシもようわからんけど、トマゼリのセパハンならウチにあるで!」
と、いう事でガレージを探索してハンドルを探し出した
まあハンドル取り付け部のπの関係があるのでKENのドカに合うかどうかはわかりませんが
もしπが合ってKENが気に入るんなら使えばいい
まあ古い物だから小錆びはあるから磨きをかけて再メッキした方が無難かもしれませんがね~
てか、このトマゼリの価値って現在どれくらいあるもんなんだろうか?
さてさて、30数年前のトマゼリが再び日の目を見る事が出来るのか?! ジャンジャン!!