伝説の血判結成式!! | PRAINSのブログ

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1974年(昭和49年)12月13日金曜日
 
ここは東京原宿青山通りにあるレストラン「ディノ・バーガー」
 世間的に不吉な日とされる13日の金曜日の夜8時
 
パーテーションで仕切られた奥のコーナーには甘いグリースの香りが漂い
リーゼントを決め黒の革ジャンに身を包んだ17人の黒の軍団がテーブルを囲んでいる
 
奇しくもこの日、後に伝説となるバイクチームCOOLS結成式が今まさに行われようとしていた
 
張り詰めた緊張感漂う空気を切り裂くようにリーダーの舘ひろしが静かに口を開く・・・
 
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「これから誓約書を配る、みんな目を通して納得したら血判を押してくれ
同意できないなら捺さなくていい・・・」
 
 
舘ひろしは17人一人ひとりに誓約書を配った
 
誓約書の冒頭は
COOLSは以下の会則に基づき運営されるものである
と書かれている
 
メンバーは手にした誓約書に目を通す
誓約書には以下のように書き込まれていた
 
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第1条 チームの体制に関する項
 
、このチームは団長による完全独裁制である
、このチームはなんらかの理由により団長がその権利を放棄
 
         あるいは一時放棄した場合は副団長がその全権を受け継ぐものとする
 
 
第2条 チームの入団、退団に関する項
 
、このチームは入団に際し、その自らの右中指による血判を必要とする
2、このチームは退団に際し、その自らの左中指による血判を必要とする
 
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第3条 チームの形態に関する項
 
、このチームは正装として黒い革ジャン、黒いジーンズあるいはブルージーン
および黒い革パンツを指定する
、このチームは集会に際し、その髪型はリーゼントを指定する
、このチームはそのチームカラーとして黒を指定する
 
 
第4条 チームの集会に関する項
 
、このチームは定例集会の出席を義務づける
       なお欠席者に際して事前に団長の許可を必要とする
、このチームは緊急集会が各個人の全ての事項より優先し
かつ指定された時刻を厳守することを義務づける
 
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第5条 チームの交際に関する項
 
、このチームは他のチームと、その個人的交際を禁ずる
、このチームは他のチームとの交際に際し必要以上の言動をつつしむことを要求する
 
 
第6条 チームの方針に関する項
 
、このチームは各個人が団員としてのプライドを持ち
あさはかな言動・態度をつつしむことを要求する
、このチームは各個人のチームに対する忠誠心を要求する
、このチームはチームプレーを第1とし個人プレーは極力つつしむことを要求する
、チームは団員間の信頼をその基盤とし、それを裏切る事を許さない
 
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第7条 チームの会則に関する項
 
、このチームは以上の事を会則として保持し、これに従えない団員は
裏切り者として永久にチームから追放する
、このチームは会則の変更に際し団長のみがその権利を所有することを指定する
 
 
                       1974年12月13日   HIROSHI
 
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「これじゃ、ひろしの独裁チームだな」
 
少し不満げに村山一海がつぶやいた
 
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「でなきゃ、まとまんねえだろう」
 
鋭い声で岩城滉一が言う
 
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「俺は厳しい制約をつくることで結束力を高めたいんだ
それと一人ひとりみんなにチームへの愛着を持ってもらいたい」
 
厳しい表情をした舘ひろしは言葉を慎重に選んでそう付け加えた
 
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「血判を捺せば、お互いに責任をもたなきゃいけないってことだな・・・
そういう意味でひろしがつくったんなら俺は賛成だ」
 
そう言って岩城滉一は納得したような表情を見せると大きくうなづいた
 
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「でもよう、個人の自由がなんにもない感じだよな」
 
あくまで自分のスタイルを貫きたいという佐藤秀光が口を出す
 
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「個人主義を言い出したら、やりたい放題じゃねえか」
 
不服そうな言い分を岩城滉一がぴしりと締める
 
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「プライベートなこととか、プライバシーは守られるわけ?」
 
村山一海が怪訝そうに眉間を寄せて質問する
 
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「お前がどこの女と付き合おうとそれは自由だし 
そこまで干渉するつもりはないよ」
 
舘ひろしは優しい表情を見せやわらかい口調でそう言ったが
その優しい言葉の裏には何か秘めた物が強く感じられた
 
 
 
そしてしばらく沈黙が流れた・・・
 
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「俺は血判を捺すぜ」
 
一番に声を上げたのは岩城滉一だった
そう力強く言い切ると誓約書をテーブルの上に置いた
 
舘ひろし岩城滉一の顔を見つめて無言でうなづいた、そして
 
「滉ちゃんには副団長(サブリーダー)をやってほしいんだ」
 
と、そう告げた
 
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岩城滉一は緊張していた表情をかすかに崩してうなづくように首を縦に振った
 
二人の間に言葉はなかったが互いの気持ちをすべて汲み取ってるように見えた・・・
 
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この後リーダーの舘ひろしが先頭を切り、続いてサブリーダーの岩城滉一もナイフで指を切り血判を捺した
それを見た残りの15人のメンバーも血判を捺しバイクチームCOOLSは誕生したのである
 
「全員の血判が揃った、ここにいる17人でクールスを結成する
クールスの一員である証しに
これからシルバーリングとペンダントトップを配る・・・」
 
舘ひろしがデザインしたリングとペンダントトップはゴシック体で「COOLS」と刻まれた
シンプルで洗練されたデザインだったがメンバーにとってはダイヤモンドより輝いて見えたという事だ
 
(本文は遠藤夏樹氏の原宿ブルー・スカイ・ヘブン参照)
 
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と、言う事であるが本日ご参加いただいた「舘ひろし」さんは
実はCOOLS時代の時のものではなく西部警察時代の舘さんなんですよ 笑!
 
しかし個人的な好みで言えばやはり舘さんはCOOLS時代が最高にカッコいい!
一歩間違えたらシャレにもならないようなキザなセリフをサラッと言う反面最高に尖がってる!
 
まあ何度も言うようですがこの伝説の結成式の時の舘さん、岩城さんは23~24歳なんです
そう思ったら???な部分も否めませんが、これらの事実を僕が知った中学生の頃は
 
ーOH!最高にカッコいいチームじゃ! やっぱり不良はこれくらいクールじゃないとのぉ~・・・
 
って感銘を受けたんですがね~ 笑!
 
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ちなみに結成式当事者の一人だったジェームス・藤木さんは
雑誌のインタビューで次のように語っておられます
 
ークールス結成の時にみんなで血判式をやったんですよね?
 
「ひろしがやりたいって言ったからやったんだよ
俺等も子供っぽいな~って思いながら面白いからやろうかーみたいな感じだったよ」
 
ー子供っぽいとかあったんですね?
 
「そりゃそうだよ、もう大人だぜ」
 
ー舘ひろしさん的には洒落とかギャグは入ってるんですか?
 
「あいつはマジだよ、あいつはマーロン・ブランドが好きでマーロン・ブランドになってたんだよ
ひろしのセンスは『えっ?』ってのがあったね、今にして思えばおもいきった奴だったよ
女に花束送るとかさ、俺等の世代じゃ考えられないんだよ、奴は平気だったから
歯の浮くようなセリフもそれは貫いてたから・・・」
 
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2015年の今年は1975年にデビューしたロックンロールバンドCOOLSのデビュー40周年であります
 
是非、舘ひろしさんを始め途中で脱退されたピッピさん事、水口晴幸さんを含む
初期のオリジナルメンバーでのステージを拝見したいものですな~
 
キャロルジョニー大倉さんのように誰かが亡くなってからでは遅いんです
 
もし東京限定ででもステージがあったら意地でもチケットを手に入れて
馳せ参じようと思っています!ジャンジャン!!