さて、いよいよ今日は潜水艦「あきしお」の内部に潜入しますが
その前に潜水艦の見える町「呉」という視点で少しお話したいと思います
冒頭の動画は呉海上自衛隊の潜水艦基地の「おやしお型」「はるしお型」潜水艦ですが
僕達呉の人間にとっては さほど珍しいという光景でもありません
磯釣りをしていて目の前に潜水艦が浮上してくるという事もありますからね~
それだけ呉という町は海上自衛隊と密接な関係にあるという事なんですよね
今でも呉の繁華街では「海上自衛隊歓迎」という看板を掲げた飲食店や
スタンドバーを多く見かけますからね~
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/c3/96/j/o1024076814511462174.jpg?caw=800)
日本で潜水艦基地があるのは海上自衛隊「呉基地」と神奈川県の「横須賀基地」の
2ヶ所ですが こうして潜水艦を間近で見れるのは日本では呉だけなんですよね
潜水艦基地に隣接する所に「アレイからすこじま」という公園があるのですが
そこでは国内で唯一、潜水艦を間近で見ることができます
海上自衛隊の潜水艦と護衛艦がイカリを下ろしている姿が間近で見えます
ここはその昔、呉が海軍の本拠地だったことを偲ばせるエリアです
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/6f/86/j/o0800053414511462179.jpg?caw=800)
周りは旧海軍工廠のレンガ建造物が並ぶレトロな雰囲気で
戦艦・大和も近くのドックで極秘に建造されました
時代は変わり、今はだれでも自由に散策を楽しめる公園になっています
「アレイからすこじま」の名前の由来は、呉浦にあった周囲30~40mの「からすこじま」
(大正時代に魚雷発射訓練場として埋立)という小島の名称と、英語の小道(アレイ)からきたものです
アレイからすこじまでは旧魚雷揚げ下ろしクレーンも見る事が出来ます
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/ba/93/j/o0800053414511462189.jpg?caw=800)
画像2・3は「てつのくじら館」に展示されている「あきしお」の現役当時の姿です
「あきしお」は1985(昭和60)年に進水した、「ゆうしお」型潜水艦です
三菱重工業神戸造船所で製造され、第1潜水隊群第1潜水隊に所属していました
1990(平成2)年6月に第5潜水隊に所属替えし、2004(平成16)年に除籍されています
長さは76.2m、幅は9.9m、そして深さは10.2mという事です
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/7f/10/j/o1024076814511462192.jpg?caw=800)
という事でいよいよ内部に潜入します
艦内に入ってまず僕が一番最初に感じたのは艦内の「匂い」でした
独特の匂いがあるのですが それは決して不快な匂いではありません
むしろ僕には心地よい・・・っていうか とても懐かしい匂いでしたね
その理由は後ほど・・・
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/5b/dd/j/o1024076814511462198.jpg?caw=800)
見学専用に作られた通路(スロープ)付近です
ここは通路を作る為に隔壁をなくしたそうです
オレンジ色(赤色)に見える蛍光灯は夜用の電灯です
潜水艦では日中と夜間がわからなくなります
それを区別できるよう白色と赤色の蛍光灯を併用して使用しているそうです
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/37/48/j/o0678045014511462202.jpg?caw=800)
艦内に入ると意外に広い艦内と目に優しい緑色に塗装された鉄の壁やバルブが目に入ります
正面に2つの入り口があります、左側はトイレ、右側がシャワー室、脱衣室は見当たりませんでした
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/54/b5/j/o0678045014511462206.jpg?caw=800)
艦内の寝室ですが、ただ寝るだけでプライベート空間はありません
3段ベットは幅狭く、高さが低く、とても圧迫感のあるベットに思います
左右にロッカーがあるため、出入りも困難です
見学者用の寝ても良いベットもありますが僕は挑戦しませんでした
181cmの僕には狭いであろうという事は容易に想像が付きますからね~
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/e9/ef/j/o1024076814511462208.jpg?caw=800)
操舵室です、ここで潜水艦の進行方向や速度を操作しています
外の様子がわかるようなモニターなどがは無く無数の計器類があります
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/5a/b4/j/o1024076814511462212.jpg?caw=800)
こういった計器類やレーダーが目の代わりとなり、操縦ができると係りの方が言われてましたね
潜水艦「あきしお」は正副操舵員の2名操舵式ですが最新の潜水艦では1名操舵もあるそうです
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/8a/5c/j/o0864076814511462214.jpg?caw=800)
潜望鏡を覗いてみました
潜望鏡は見学者が自由に覗くことができます
近海の海に停泊している輸送艦を潜望鏡で確認しましたがとてもよく見えましたね
潜水艦には潜望鏡が2本あり、日中用と夜間用に使い分けているそうです
日中用は見つかりにくいコンパクトなもので
夜間用は通信等のアンテナもあり日中用よりも大きな物となるそうです
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/96/55/j/o1024076814511462216.jpg?caw=800)
発令、操舵室にはボランティアの解説員の方がいて質問をすると丁寧に教えてもらえます
たいてい元自衛隊員なので物知りなのも納得です
と言うのが潜水艦「あきしお」の内部ですが艦内の元自衛隊員の解説員の方を見て
僕は父親の姿を思い浮かべてしまいました
思い浮かべて・・・と言っても決して父は他界したわけではありませんよ
もうすぐ80歳になる父は今でもピンピンしていて好きな酒を毎日浴びるように飲んでますからね~ 笑
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/58/41/j/o1024076814511462219.jpg?caw=800)
何を隠そう、僕の父は元呉海上自衛隊員なのです
定年して25年以上経ちますが当時、護衛艦に乗っていました
だから僕は子供の頃から何度も護衛艦や潜水艦には乗っていたんですよ
写真はおそらく僕が小学校の3~4年生の頃だと思いますから約40年前の
1972~1973年頃という事です
そう言う理由で冒頭の「懐かしい匂い」を感じたという事です
人間って目で見た物は忘れやすいものですが耳で聞いた物や
匂いは案外覚えている物なんですよね
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/9a/07/j/o1024076814511462221.jpg?caw=800)
冒頭の写真3枚目と40年前の同じ場所「アレイからすこじま」付近ですね
こうして見ると当時とあまり変わっていないようにも見えますね~
弟・妹・従弟・友人の姿も見えますね、僕は左から2人目ですね
この時の経緯はよく覚えていません、何だったんだろう?
僕はブログ上で よく母の事は書きますが父について書いたのはたぶん今回が初めてだと思います
この頃はまだ父への憎悪感も感じていなかったと思います
どこでどう歯車が狂ってしまったのか・・・
ここまで言うと現在の状況を皆さんもある程度想像できると思いますが
僕はまだ その事を紐解いて日記に残す事に正直躊躇しています
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/7c/37/j/o1024076814511462224.jpg?caw=800)
いつの日か気持ちの整理が付いたら その時も来ると思いますが今はまだ気持ち的に無理ですね
父もいい歳ですから いつ「その日」が来てもおかしくはありません
残された時間がどれくらいあるかは分かりませんがもう少しじっくり考えてみたいと思います・・・
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190724/16/prains/85/3b/j/o0960076814511462227.jpg?caw=800)
という事なんですが、潜水艦「あきしお」どうでしたか?
てか、そう言う僕は「てつのくじら館」を訪れたのは今回が初めてだったんですよね
艦内の見学は子供の頃経験があったし あまりにも近いと「近くて遠い・・・」になるんですよね
で、今回見学を終えて僕なりに思った事があります
東亜戦争や呉工廠において戦艦や空母、戦闘機の逸話は数多く耳にします
しかし潜水艦についてはあまり耳にする事がありません
ブロ友のゴルゴさんも少しコメントで触れられておられましたが
そんな理由で明日は東亜戦争における日本の潜水艦事情を
呉海軍工廠と共に掘り下げてみたいと思います
軍事物の記事が続きますが記事の流れという事でご了承いただきたいと思います
という事で今日はこれまで! ジャンジャン!!