世界の不良バイカー History | PRAINSのブログ

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            バイクっていつから不良の象徴のようになってしまったんだろうか・・・
  もともとバイクって商業用であったり人々の普段の生活の便利性に使用されるために開発された物だと思う
       その後軍事に用いられたり、やがて速さを競うレースにも用いられるようになったんですよね
 
          そしてバイクもファッションになりパフォーマンスの道具にも用いられるようになった
     「速さ」を含め世の男たちにとってそれらの事が好きなのはある意味本能な部分なのかもしれない
    という事で今日は「英国」「米国」「日本」のそれぞれの不良バイカーのヒストリーを考えてみたいと思う
 
       僕のブログはバイクの事がよく出てきますので知らない人はお勉強してくださいね! 笑
 
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    まず最初は大型バイクの先進国だったイギリスの不良バイカーの歴史を辿ってみたいと思う
 
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僕のイメージでイギリスの不良バイカーの譜系って大きく分けて二つに思えるんですよね
 
一つは上の写真のような所謂「ロッカーズ」と言われる者達で
1950~60年代にアメリカのR&Rに影響を受けイギリスの若者が、黒の皮ジャンに皮パンを履いて単気筒ののシングルバイクに乗り、ロッカーの集まりをロッカーズと称しました
 
皮ジャンにROCKERSとシロのペイントをしてACE CAFEの刺繍を付け缶バッチやビョウなどで皮ジャンを装飾していました
 
 
 革ジャケットに革パン、リーゼントの、60年代に台頭したバイクファッションに身を包みR&Rやロカビリーなどの音楽を好んだんですよね、先日記事にしたマーロン・ブランド主演の映画「乱暴者」の影響を強く受けています
 
イメージ 7カフェなどにトライアンフやノートン、BSAなどのオートバイで集まったり、オートバイでカフェまでの競争を行ったりした事から、彼らの好むオートバイの改造スタイル改造されたオートバイの事をカフェレーサーと呼ぶようになったんですよね
 
改造スタイルとしてのカフェレーサーの特徴は快適性や利便性を切り捨てて速度や旋回性能を追求した当時のグランプリロードレース車両を模倣したものとなっているんですよ
 
まあ所謂ロングタンクにシングルシート・バックステップに
セパハンというスタイルですよね、だからこのカフェレーサースタイルのバイクは長距離のツーリングには不向きで、あくまで公道を走る上では見た目重視なんですよね
 
 
カフェレーサースタイルのロッカーズに対抗するもう一つが「モッズ」と言われる若者たちなんですよね
 
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モッズも1950年代後半~1960年代にかけての当時のイギリスの若者の流行スタイルなんですが彼らが
好んだ音楽は主にアメリカの黒人音楽でありR&Bやソウルミュージック、ジャマイカのスカあたりなんですよね
イギリスの音楽ではザ・フーやスモール・フェイセス、キンクスあたりが好まれました
 
ロッカーズの革ジャンにジーンズ・リーゼントに対してモッズは細身の三つボタンスーツにモッズパーカー、
髪を下ろしたモッズカットが特徴です、またロッカーズのカフェレーサースタイルの大型バイクに対してモッズは
ヴェスパやランブレッタなどのスクーターをデコレーションした物が好まれました
 
ロッカーズがカフェにタムロしているのに対しモッズは深夜営業のクラブに集まりダンスを楽しんでいました
この二つの勢力が対立してブライトンで起きた大乱闘は有名で、その時の暴動を映画化したのが以前ご紹介した映画「さらば青春の光」という事なんですよね
 
この二つのイギリスカルチャーは日本でも人気を誇っており彼らを真似たバイクやスタイルには根強いファンが
いるんですよね
 
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これに対してアメリカは国土も広いのでバイクでも長距離の移動が虐げられます
よってバイクのカスタムスタイルもアップハンドルのチョッパータイプが好まれました
 
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アメリカの不良バイカーと言ったらやはりヘルスエンジェルス
でしょうね~ ヘルスエンジェルスは1948年にカリフォルニアで結成されたそうです
 
クラブ名の「Hells Angels」はハワード・ヒュースが監督したイギリス陸軍航空隊を描いた映画「地獄の天使」(Hell's Angels)に由来するという事だそうです
 
非合法活動に関わっており、バイクに乗ったアメリカのギャング集団「アウトローバイカー」の組織で、1960年代の非合法、反体制活動の象徴として語られることが多いんですよね
 
売春や麻薬の密売といった非合法活動から多くの資金を得たと見なされ、アメリカ国内の辺境部、特に南部および南西部では、ヘルズ・エンジェルスが覚醒剤の生産および密売に深く関わっていたとの主張があるそうです
 
イメージ 11しかし彼ら自身は、組織的に非合法活動を行ったのではなくクラブの個々人がそのような活動に個人的に深く関わっていたと主張し、ヘルズ・エンジェルス・オートバイ・クラブ(Hells Angels Motorcycle Club, HAMC)は単なるオートバイ・クラブであると公言しているそうです
 
彼等が好んで聞いていた音楽って何なんでしょうかね~、カントリーやブルース辺りなんだろうか・・・?
 
ヘルスエンジェルスのファッション性はイギリスのそれらと違いそこまでの拘りがあるようには見えませんね、しいて言えば髪も長髪でヒッピーな感じでしょうか、ジーンズや革が多いとは思いますが、あくまで基本はワークウェアだと思いますね
 
彼等が乗るバイクは勿論ハーレーダビットソンです、長距離移動しやすいようなライディングポジションになっていますよね
 
これらのスタイルも日本には熱烈なファンがいますよね、今日本で売れてる大型バイクのNO・1はハーレーだそうですよ
 
1976年にクールスを脱退した舘ひろしがヘルスエンジェルスに会いに行ったんですよね
ソロデビューアルバムのレコード冊子に彼等とのショットが数多く掲載されていましたね
 
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         最後に我が国「日本」の不良バイカーのヒストリーを振り返ってみましょう
 
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日本の不良バイカーって言ったらもちろん暴走族になるんですがそのルーツは1950~1960年代に発生したカミナリ族なんですよね
 
カミナリ族はパフォーマンス集団という意味合いより街道レーサーとして速さを競うという物だったんですよね
そういう観点で言うとイギリスのロッカーズに近い感覚だったんだと思います、マン島レースあたりの影響が大きかったんだと思いますね
 
 
それが70年代に入ると今度は集団で走るというパフォーマンスに変化していったんですよね
日本のバイク産業も高度成長期に入りCBドリーム750の登場で独自の文化が花開くわけなんですよね
 
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1960年代までの日本においてバイクは高価な物であり一部の富裕層の若者が持てる物だったんですよね
1970年代に入り国産バイクの本格的な量産化が始まり庶民の若者にも手が届くようになった
これに伴いイギリスやアメリカの不良学生のように日本の不良学生が挙ってバイクを手に入れるようになった
 
70年代も半ばになると国内最大排気量のナナハンも中古が出回り安価で乗れるようになり仲間同士でつるんで
走る事が暴走行為へと繋がって行ったんでしょうな~
 
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そうなると警察も黙って見ているわけには行かず免許制度を変えたり取り締まりを強化したりしますが、暴走族もひるまない、70年代後半から80年代にかけて暴走族の最盛期を迎える時代になったんですよね
 
この頃がちょうど僕の思春期頃の時代ですね、まさに上の写真のような輩が全国にごまんといましたね
で、ここからは僕の私見なんですが日本のそれらと欧米のそれらの大きな違いがあると思うんですよ
何だと思います?
 
僕が思うに欧米の不良バイカーってバイクの集団でつるむんですが日本の暴走族に限っては2輪と4輪でつるむという特徴が挙げられると思うんですよ、これっておそらく日本だけじゃなかったのかな~
そこには日本の免許制度の問題もあるのかもしれませんね~
 
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で、80年代に入るとますます日本独自のカルチャーへと変化していきます
バイクのカスタムもそうですがファッションも60年代~70年代中頃までのアイビー崩れから独特の族ファッションへと変わって行きます
 
革ジャン・ジーンズ・リーゼントのロッカーズ風から右翼団体を思わすような特攻服、竹の子族に端を発した原色の紫やピンクのラメやサテン生地の衣服、強めのパーマに後ろ髪を伸ばした変形リーゼント・・・
まあこれで行きつく所まで行ったと言う事なんでしょうな~
 
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だけど不思議な事に欧米の不良バイカースタイルは日本に大きな影響を及ぼしましたが決して日本の暴走族
カルチャーの輸出はなかった・・・特攻服着てるイギリス人やアメリカ人を見た事ないですからね~ 笑
 
まあそれだけ日本のそれは欧米から見たら滑稽であり言い方を変えれば独自の物だったんでしょうね
時代が違えば・・・ってのはあると思いますが僕も80年代以降の暴走族にはファッション性のかけらも感じないし
バイクのカスタムも滑稽に見えますからね 笑
 
と、まあざっとのご紹介になりましたが少しはお勉強になりましたか?
まあこんな勉強しても何の役にも立ちませんがね~ 笑
最後に日本の歌謡史で最も「暴走族」の事を顕著に表していると思われる曲をお送りして今日は終わりにしようと思います、笑!ジャンジャン!!
 
  
          ぶっちぎりロックンロール/横浜銀蠅   作詞・作曲 タミヤヨシユキ
 
             All right 走り出したら止まらないぜ 土曜の夜の天使さ
            うなる 直管(ちょっかん)闇夜をさき 朝まで全開アクセルOn

             自慢のマシンを飛ばして 粋なHighway Dancerきどれば
                 マブイあの娘もハコ乗り 今夜はSatisfy

                走り出したら止まらないぜ 土曜の夜の天使さ
              CASTOROの香りまきちらし 朝まで全開アクセルOn

                ル-ムミラ-にうかぶ 赤いシグナル背中にうけて
                  ホイルスピンをきめれば 今夜はSatisfy

                   All right Ah yeah Let's go! Hey Ah

              昨日と今日のすき間をぬけて 熱いハ-トを燃やすぜ
                  流れるテ-ルを追いかけ 今夜はSatisfy

                走り出したら止まらないぜ 土曜の夜の天使さ
        うなる直管(ちょっかん)闇夜をさき 朝まで全開アクセルOn (One more time)

                         (Thank you baby)