昔の雑誌をパラパラ見ていたらあるページに目がとまった
何だか気になって最後まで読んでみた、、、そして考えた
2002年の雑誌なので今から10年前の雑誌である
普段ちょっと砕けた記事が多い僕だが今日はちょっと真剣に書いてみようと思う
あなたはどう思いますか?
目にとまった記事とはこれだ
「獄中現役の正義」
皆さんもご存じであろう、一時一世を風靡した「戸塚ヨットスクール」でありスクール校長の戸塚宏である
戸塚ヨットスクールの存在が世に出て来たのは1980年初頭の頃だ
世の若者が荒れ始めて「校内暴力」「家庭内暴力」「ひきこもり」「いじめ」「登校拒否」、、、
そんな言葉が新聞や雑誌にあふれ始めた、、、そんな時代だった
心の病にかかった若者は時には暴れ、時にはひきこもり、学校の先生も親もお手上げの状態に、、、
そう言う若者を更生させて社会に復帰さすと言う業務を行っていたのが同校なのだ
そんな中行き過ぎた教育のため2名の死亡者と2名の行方不明者を出したとマスコミを始め世間の
バッシングを浴びる事になる
事件は裁判にまで発展して結局戸塚氏は有罪判決を受けた
この記事は今まさに実刑を受ける直前の戸塚氏のインタビュー記事なのだ
戸塚ヨットスクールの教育法の特徴は
「スパルタ」「体罰」だろう
この時代、いやこの事件を発端に世間が
「絶対、体罰をしてはいけない」
と言う流れになったように思う
「暴力反対」と言う所だろうか、、、
僕は決して暴力賛成論者ではない
しかし僕が思うに「暴力」と「体罰」と言うのは
同じように相手に痛みを負わすことであるが
意味合いは全く違うと思うんですよね
暴力には正当な理由が存在しないが体罰
と言うのはあくまで「躾」の延長だと思うんですよね
戸塚ヨットスクールに入って来るような人は躾が出来てないと思うんですよね
本来「躾」をするのは親の義務だと思うんですよ
それが出来てないので他人に「躾」を頼むんです
思春期のそんな子供達に甘っちょろい事では身につきませんよ
ホントに指導者と心中する位の覚悟がないと変われないと思うんですよね
戸塚ヨットスクールでは教育の一環としてウインドサーフィンをするそうです
手取り足取り教えるんではなく一度教えた後は自分で何とかさせるそうです
海に落ちる事もしばしばあるが相手が自然界の海であるから手加減なんかしてくれない
その結果子供達は100%の能力を発揮する事を覚えて自信をつけるんだそうだ
本当に「死」と背中合わせですよね、ギリギリの攻防がある訳ですよね
でもこう言う経験が自分の能力を出し切ると言う事を覚えるんだそうですよ
出し切ると言うのを覚えて社会に出るための術を学ぶそうです
音楽の授業もあるそうですよ、ハーモニー言うなれば協調性を学ぶんだそうです
社会では勿論必要な事ですよね
戸塚校長が強調して子供たちに言う事があるそうです
「行動しなさい、動かん奴は何も起こらん、人は行動して進歩するんだ」
「考えなさい、でもこれは難しい、ここに来るやつが苦手な事だ、正しく考える事が肝要だ、屁理屈はイカン
人に文句言ってはあかんぞ、全部自分のせいだ、それが進歩の元になる、文句ばっかり言うとる奴に限って
自分は何もやらんよ、そんなのはアカンぞ」
う~ん、ある意味的を得ていると僕は思うんですよね、
ここまで言い切ってくれる先生が今の時代いるでしょうか、いや言いたい先生はいるんでしょうが、、、
戸塚校長は裁判では負けたけど自分のポリシーは変わってないと言い切っています
世間的にはあまりいい印象を持たれていませんが2002年当時まで600人以上の子供を社会復帰
させて卒業生たちはスクールを手伝う人が実に多いそうですよ
戸塚ヨットスクール支援の会と言う物もあってどんどん広まって来ているそうです
著名人も多く支持しているそうです、代表格は「石原慎太郎」都知事です
何かの雑誌で石原都知事のインタビュー
を読んだことがあります
「躾とは体罰だ」と言い切ってましたよ
特に理性を持つまでの幼少期の頃が大事だって言ってましたね~
痛みを与える事でしてはいけない事を本能で
学ぶそうですよ、それが「躾」の基本だと言ってましたね
人間が犬や猫を躾ける時も体罰を使用しますよね、特に幼少期だと思います
人間と動物を同列に考えるのはいささか
乱暴かもしれませんが同じ生き物と言う事では基本は同じだと言う事です
躾をされていない犬は野良犬になって凶暴になって人を襲ったりするようになるんですよね
人間も基本的には同じ事が言えると思うんですよ
躾をするのは犬や猫は飼い主であり、人は親であり先生であるんですよね
それがちゃんと出来れば戸塚ヨットスクールなんて本当は必要ないんですよね
戸塚校長はこうも言っています
「教育の目的は何かわかりますか?大人が目的を失った現代にどうして子供の教育がうまくいくでしょうか?
我々日本人は考える事が苦手な国民です、常に戦略思考能力に欠けるために、まんまと相手の戦略に
乗せられてしまいがちです、教育は精神論に基づいて行わなければなりませんが戦後の精神論は
おおよそ非科学的です、その最たるものが(人間は生まれながらにして理性を授けられている)と言う戯言です
それを頭から信じると言う致命的なミスを冒したから日本の教育は崩壊したのです
理性は(ある)ものではなく(創る)ものです、今の教育法では間違った弱い不安定な理性しかできません
正しく強く安定した理性を創れる教育法のために私は獄中で精神論の基礎を作ろうと思います」
石原都知事は言っています
「もう間に合わないのではないかと思うほど日本の教育荒廃は進んでいます
戸塚氏をよく知る人は彼は今の日本に絶対必要な指導者だと確信しています
国民を守らない国家など国家ではないように子供を守らない大人なんて無価値な動物でしかないのです
私たち一人一人が人間として子供を守ろう、正しい心を取り戻そう、教育を再生しようと声を挙げる勇気を
持とうではありませんか」
僕には到底正解は分りません
戸塚さんや石原さんがおっしゃる事も理解は出来ますが人の命が失われている事実もある訳です
でも体罰は絶対必要だと言う事は直感で分かります
躾をすると言うのは愛情でありその子のためだと思うのです
それが身についてないと後から苦労するのは子供であり親でもあると思うんですよ
あなたはどう思いますか?ジャンジャン!!