昭和５７年３月 美容学校を卒業するに当たってどこのサロンに就職するのか担任の先生に決めて来いって焦らされてました。就職が決まって無いのは成績優秀な（笑）僕だけ。
普通 担任の先生がサロンを紹介してくれるのが通念なのだが あまりにも成績優秀、学校生活が優秀だったため（大笑）自分で探せって事でした。
どうしようかと思案しましたが 友人が何人かお世話になった事があったのと 高校の先輩のお兄さんがいるって言う事で「ミヤニシ」を志望しました。
その事を担任の先生に告げると「一応打診して見るが、、、」って事でした。
それから打診して貰って 面接を受ける事になりました。
面接に来て頂いたのは宮西先生では無く当時先生の右腕的存在だった支店の店長 Ｔ さんでした。
結果がどうなるのか あまり気にしていませんでしたが 取りあえず採用って事で内定貰いました。
それから４月になって晴れて「ミヤニシ」に就職したのです、最初は支店勤務でした、入社してすぐ本店にいらした先生に挨拶に行かされたのですが、最初の先生の一言が「アンタ、その髪型もう学生じゃ無いんじゃけん、なんとかせーよ」でした。
１８歳と若輩だった僕は「このオッサンずいぶん頭ごなしに言ってくれるじゃん」って思いました（ゴメンナサイ）笑
それから数か月して本店勤務になるのですが それからが先生との格闘の始まりでした。
今考えて見ると 若気の至り等と言う簡単な言葉では片づけられないほど自分の未熟さが恥ずかしい、、、
ホントに随分 ご迷惑をかけました、今の自分があるのも人生を社会を軽く考えていた自分に 何とか一人前にって言うか まずは普通にって精魂こめて厳しくして下さった先生の おかげです。
僕が今 経営者の立場で当時の自分を見たら「即クビ」ですよ（笑）
先生とはホント色々ありました 全部は言えませんが 本当に感謝しています。
僕がホントの意味で美容に目覚めたのは入社して２年が過ぎた頃、前にも書きましたがロンドンのサッスーン研修に行った辺りからです。
それまでは いつクビになってもおかしくないし いつ辞めてもおかしくなかったと思います。
先生の寛容さと 高校の先輩のお兄さんがホントに自分の弟のように可愛がってくれ なおかつ厳しくしてくれたおかげで 何とか２年持ったと思います。
当時先生はホントに厳しかった。
僕達スタッフにも厳しかったけど仕事に対してはもっと厳しかった。
毎日階段までお客様が並ぶ在り様で 僕達下っ端は朝 朝礼が終わったら閉店までシャンプー、シャンプー、シャンプー、、、いったい何人ぐらいのお客様のシャンプーしていたか、、、
ちょっとでもさぼったり スタッフ同士で話しているとコームが飛んで来てました（笑）
僕達は当時その事を「銭形平次」って言ってました。
でも当時の先生の仕事ぶり思い出すとホントに命を削りながらカットしていたって感じです。
そんな先生も 仕事が終わって時々酒飲みに連れて行ってくれる事もありました。そんな時は結構フランクで朝まで一緒にバカ騒ぎ とっても楽しかったです。
右の写真僕が入社間もない頃ですが当時 芸能界でも男性がメークするようになっていち早くチャレンジした物です。
今見るとちょっと気持ち悪いですねー（笑）
この時代 常に何が新しいか、何がカッコいいのか皆で試行錯誤しながらディスカッションしてました。
ストレートパーマってメニューがまだ世の中に無かった時代ミヤニシではメリケン粉にパーマ液混ぜて文房具の下敷きを加工してストレートパーマやってました、美容界にストレートパーマが出て来るのはその後になってからです。
上の写真はロンドン サッスーン研修の時の物です あれからもう２８年です。
僕が若輩の時には色々ありましたが先生とは今でも凄く親しくさせて頂いています。
先生は仕事も一流ですが こと遊びも常に一流を目指されています。
ゴルフも とても上手く広島県の美容界では今でもトップクラスです。
釣りも漁師顔負けで 今でもシーズンになれば良く行かれてます。
僕の趣味の中にゴルフも釣りもありますが 最初に手ほどきを受けたのはゴルフも釣りも先生です。
今でもよくご一緒させて頂いてます、今までゴルフは１度も勝った事はありません（笑）
仕事や家庭の事も よく相談に乗って頂いています、ホントに親身になって考えて下さいます。
ホントに僕にとっては ある意味親より存在感のある尊敬する人です。
そんな先生も還暦を過ぎましたが 今でも店で１番働いているそうです、頭が下がります。
僕にとっては師匠であり、大先輩であり、これからの美容人生においての目安でもあります。
足元にも及びませんが しっかり見させて頂こうと思います。
先生には今までいっぱい色んな事を与えて頂きました、まだ何の恩返しも出来ない未熟な僕ですが これからも一生親しくさせて頂きながら いつの日か何らかの恩返しが出来るように頑張りたいと思います。
先生、奥様のアッコ先生 今までホントにお世話になりました、そしてこれからも宜しくお願いします、いつまでもお元気でいて下さいね、、、、、 僕の為にも（笑）