牛込警察署に用事ができて、最寄駅の牛込神楽坂で地下鉄を降りた。
今年は作曲家・伊福部昭の生誕110年、また、伊福部が劇伴を書いた映画『ゴジラ』の初公開から70年という記念すべき年。それを顕彰して、83年に開かれた伊福部ルネサンスの頂点、日比谷公会堂コンサートの再演が行われた。

すごいタイトルだが、これは伊福部作曲の映画の題名から来ている。
司会者が問うたところによると、初台のオペラシティ・コンサートホールの客席には、83年の演奏会を聴いた人々がかなりいたようだ。多くは映画ファンだったろうか。

細かいことは省く。
メインは2つ。まず、伊福部の作曲の弟子・和田薫の指揮によるSF交響ファンタジー。伊福部が書いた怪獣映画のメロディが次々と現れる。
そしてトリを務めたのが本名徹次。伊福部のシリアスな作品を取り上げ、本職の指揮者としての実力を見せつけた。イケイケの和田のあとに聴くと違いは歴然。これが同じオケかというくらい音が違った。一音目から引き締まったしなやかな響きで、伊福部の最良の芸術を再現してみせた。

本名徹次は、ベトナム国立交響楽団の監督としてすでに25年。彼の地に骨を埋める覚悟と見えるが、これほどの実力とは知らなかった。
ベトナムのオケ? と思うむきもあろうが、下がホームのハノイ歌劇場。
































