織本順吉旧居 | 出ベンゾ記

出ベンゾ記

ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。

戦後から平成を通じて、名脇役として2000本以上の映画、ドラマに出演した織本順吉。




その最後の仕事は、実の娘・中村裕美のドキュメンタリー『老いてなお花となる』の被写体として、老残の修羅をはばかるところなく晒すことだった。




中村は、このドキュメンタリー3部作を、妻や家族を顧みなかった「父への復讐」のために撮り始めたと何度も語っている。


しかし、完結編を見るかぎり、結局は表現者という同じ立場に身を置くことになった父娘の、これは和解の物語だったようだ。


その伏線として、OLから映像作家に転じようとする中村が、父の暮らしていたマンションで、2年ほどともに生活するエピソードが語られた。


父の没後、中村がそのマンションを訪れる場面がある。


私はハッとした。


私の知っているマンションだった。














今日、そこを訪ねて来た。