過日、中野坂上の裏町をうろついていて、こんな写真を撮った。
その花の訃報に接したのは、翌日であったろうか。
武田花は写真家として知られるが、私はまず母・武田百合子のエッセイに心酔して、父・泰淳の文業に触れた。花のエッセイはその流れで読むこととなった。
以前、紹介したレビューをいちばん下にリブログしておく。
これが花の猫写真。
ところで数年前、百合子が出版を禁じて死んだ、未刊行のエッセイ100編余りが突如一冊となり、私たちファンを狂喜させたが、これは編者・花の後世にのこる英断だった。感謝せねばなるまい。
心より御冥福をお祈りする。