神田錦町の学士会館は、大規模再開発にともない、今年いっぱいで営業を中止することが決まっている。
今朝、何気なく学士会館に目をやると、一部に黒いネットが掛けられていたので驚いてしまった。
ちょっと早すぎないか…。
呆然と見上げていたら、新館最上階の壁に異変が見つかった。
学士会館の特徴のひとつである外壁のスクラッチタイルが、ごっそりと剥落しているのだ。
幸い事故のニュースは伝わってこないが、これが再開発の進行に影響しないか、ちょっと心配だ。
工事は白山通りの拡張計画にともなうもので、白山通りに接する旧館部分は保存。旧館裏手にはりついている新館を解体して、曳家をして旧館を引っ込めるというもの。当然、周辺の土地も含めて裏手には高層ビルが建つ。
九段会館、博報堂ビル、文房堂、東方学会などと同じやり方だ。
完全な解体よりはマシだが、こう増えると免罪符めいて有難みが薄れるのは仕方なかろう。