JR大久保駅の改札を出て、高架のコンクリート壁を左に見ながら歩いてゆくと、職安通りにぶつかる直前に、古びた長屋ビルのような建物が現れる。
上の居酒屋の画像はWebから借りた
ものだが、私もこれは見たことがある。
この建物、通称で区営百人町アパートなどと呼ばれるようだが、新宿区立百人町作業宿泊所というのが正式名称らしい。
設置の由来も定かではないが、役所に質して名称を明らかにしたという人のブログに、次のように記されている。
〈元々は現在の西新宿保健センターの敷地に不法占拠していた朝鮮人バタヤ部落の人たちを、東京オリンピック(64年)を契機に立ち退いてもらうために、新宿区が65年4月1日に大至急作った「新宿区立百人町作業宿泊所」なのである〉
私には確かめるすべはないが、いかにもありそうなことではある。近くはバブル崩壊後、新宿駅西口広場を占拠した段ボールハウスの住人が、同様に排除された例もあった。
洗濯物を干している人がいなくなれば、ここも解体だろう。