新宿区立百人町作業宿泊所 | 出ベンゾ記

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ベンゾジアゼピン離脱症候群からの生還をめざして苦闘中。日々の思いを綴ります。

JR大久保駅の改札を出て、高架のコンクリート壁を左に見ながら歩いてゆくと、職安通りにぶつかる直前に、古びた長屋ビルのような建物が現れる。





建物は古いが、背後に歌舞伎町タワーが見えるので、写真の新しいことはわかるだろう。


何棟かに分かれて建っていて、数か所ある階段はいずれも新宿区によって封鎖されているが、なぜかここだけ開いているので上がってみた。




洗濯物が干してある。まだ住んでいるか、通って来ている人がいるのだろう。

また、この写真から、この施設が高架下建築ではないことがはっきりわかる。左の壁が高架なのだ。




硝子ブロックなどもある。





上の居酒屋の画像はWebから借りた

ものだが、私もこれは見たことがある。


この建物、通称で区営百人町アパートなどと呼ばれるようだが、新宿区立百人町作業宿泊所というのが正式名称らしい。


設置の由来も定かではないが、役所に質して名称を明らかにしたという人のブログに、次のように記されている。


〈元々は現在の西新宿保健センターの敷地に不法占拠していた朝鮮人バタヤ部落の人たちを、東京オリンピック(64年)を契機に立ち退いてもらうために、新宿区が65年4月1日に大至急作った「新宿区立百人町作業宿泊所」なのである〉


私には確かめるすべはないが、いかにもありそうなことではある。近くはバブル崩壊後、新宿駅西口広場を占拠した段ボールハウスの住人が、同様に排除された例もあった。


洗濯物を干している人がいなくなれば、ここも解体だろう。