自力で掛け算の概念に行きついた小1君 |  教えない教室 ゼロからイチを生みだすゼロイチ算数教室

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年長から小6対象の少人数教室。ヒントなし、真っ白な紙に自力で絵を描き解いていく。
初めてみる問題も「わからな~い」と言わず30分以上ねばり強く考える子に変わります。

元気いっぱいの小1男子君。

1か月前に解けなかった問題に再チャレンジです。


今日はこの問題を解くのに、絵を8ページも描きました。

もちろん、1分で終わったページなど色々ですが。

式で書くと6×3=18

問題は、たいようさんとかみなりさんのかけっこ です。

太陽さんは一日に地球を1周しかできないけど、

かみなりさんは、一日に地球を6周も回ることができる。

たいようさんが地球を3周したとき、かみなりさんは?

という問題です。

地球の周りをぐるんぐるん回るかみなりさん。

太陽さんには、汗まで描いてくれました。

何度も6周 3倍分回ろうと頑張りましたが、

どうしても途中で描けなくなってしまう。

悩んだ末、

「そうだ、6周をまとめてしまおう」

と気づいたのが最後の絵。


一見めんどうくさいような作業をすることから、工夫が生まれた瞬間です。

「まとめる」という工夫が生まれたことによって、

18重の丸を書くことから解放され、かつ見やすく、わかりやすくなりました。

工夫できた ということは、つまり 思考回路が増えた ということです。

思考回路は、工夫をするときに増えるそうです。

そして、ゆっくりした時間がないと考え、工夫することはできません。

小学生のうちは是非、この工夫する時間を増やしてあげてほしいです。



指導者としては、こうしたらいいのに! 惜しい! あともう少し!

心の中で叫びます。

教えたほうが100倍楽ですが・・・・・我慢します。

工夫するというお宝を指導者がもぎ取ることになるからです。



何度も失敗することで、自ら解法を生み出していきます。

ゆっくり取り組めば、できるようになります。

まさに、自力で、掛け算の考え方の一つを学びとりました。

「 一つ分(1あたり)が、いくつ分あるのか 」

まだ掛け算を習っていないけど、すでにこの考え方を習得しているということは、

近い将来、学校の授業で掛け算を習ったときに、「なるほど!」

と思ってくれるはずです(^◇^)


そして、こうすれば早く解けるんだ!

でも、もともとは こういう理由なんだ! 

あの時、あんな絵を描いたな!

 
なんてことを思い出している所を想像すると、ぞくぞくするほど嬉しい。

ゼロから生み出す勉強法です。

習ってないからわからない と言えない教室なんです(笑)。


本当に子どもたちは素晴らしい。

よく頑張りました合格