少し古い話になります。
5年前のNHK クローズアップ現代で放映された内容です。
2005年に文部科学省が、全国3万7千人を対象に学力調査を行ったそうです。
そのときの小学4年生への出題です。
「赤いテープは210cmで、白いテープの6倍です。白いテープの長さを求めなさい」
正答率はなんと、3割だったそうです。
半数以上の子どもが 210 × 6 と回答しているのです。
「 倍 」というと、反射的に掛け算と思ってしまったということです。
以前に、私は「じっくり考えない子どもたち」という記事を書いています。
掛け算?割り算?と聞きたくなるのは、問題の場面を頭の中で
イメージすることができない ということです。
今から9年前にも、今後の教育への改善点が指摘されていると言われていました。
なのに、その傾向が強くなっているようにさえ思います。
文章題など、文字で書かれていることがイメージできること。
これは、本当に大切なことです。
「問題をよく読みなさい。何度も読みなさい」と言われても、
子どもにしたら、よく読んだし、何度も読んでいるんです。
そうではなくて、「イメージできる?」ということなんです。
赤いテープと白いテープは、どっちが長いんでしょう。
まずそれが、ぱっとイメージできること。
そして、それを頭の中にとどめておくのではなく、
考えるスペース確保のためにも、頭の外に出しておくこと。
つまり 絵に描いておく ということです。
わくわく算数教室は、問題の場面をイメージする練習を毎回しています。
文章問題が苦手、
考えるの嫌い、そもそも考えるって何?
イメージするってどうやるの?
そんなお悩みを、一緒に解決していきましょう。
わくわく算数教室