どんぐりの体験  |  教えない教室 ゼロからイチを生みだすゼロイチ算数教室

 教えない教室 ゼロからイチを生みだすゼロイチ算数教室

年長から小6対象の少人数教室。ヒントなし、真っ白な紙に自力で絵を描き解いていく。
初めてみる問題も「わからな~い」と言わず30分以上ねばり強く考える子に変わります。

今日は、どんぐりの体験に三人来てくれましたラブラブ どんぐりどんぐり

新小3になるAちゃん、新小2になるBちゃん、新年長さんになるCちゃん。

三人とも、どんぐりは、初めての体験です。

それなのに、とてもしっかりとした絵が描けていてびっくりしました。

江戸川区の学力向上対策委員長(会員1名)の私はとても嬉しくて、感激してしまいました。



サイダーを買うための不足分24円を、三人のバッタのお母さんはいくらずつ払うことになるのかという問題をしたのは、Aちゃん。

でも、まだ割り算を知りません。


不足分が24円というところまでは、すぐに絵が描けました。

24円は、10円玉2枚と、1円玉4枚を描いてくれていました。

(ちゃんと、お金の絵を描けたところがすごい )

ここから、どうやって三人に分けるのか、しばらく悩んでいました・・・・・・・。

(絵を見てしっかり考えている、まさに視考力を使って、思考回路を作ってるんです。)



絵をじっと見ていたAちゃん、ついに10円玉を1円に描きなおしはじめました。

24枚の1円玉を一つずつ、三人のバッタのお母さんに分けるように線をひいていきました。

(絵を変形しはじめました。考えるとは、イメージを変形したり、移動したりすることなんです。Aちゃんは今、しっかり考えてます。)



線は何本もひくので、ごちゃごちゃになってきました。

そこで、もう一度、新しく描きなおすことにしました。


今度はお金ももう少し大きく描いています。

( 大きく描くと見やすいことに気付いたね )


1円ずつお母さんに分けていっています。

あら?   Aちゃんの手が途中で止まっています。

どうやら、1円玉が1つだけ残ってしまったようです。


(もう一度、お母さんのところに移動してきた1円玉を数えてみよう)

あらあら、3人のうち1人のお母さんは7円になっていました!

すぐに、そのお母さんの所へ1円玉を運んだAちゃん。

適当に線をひいたのではなく、きちんと線をひいていたから1円余っているのがわかったね。

それぞれのお母さんの所には、移動してきた1円玉がちゃんと書かれていて、さらに5個集まると○で囲んで5円になったのがわかるような絵を描いてくれていました。



答えは、8円。

正解です。

よく考えて、よく頑張りました。


素敵なバッタの絵が描けて、そして24円をちゃんと3人に分けることができました。

割り算を使えば 

24÷3=8

でも、使わなくても知らなくても、絵を描けば解けるんです。


学校で割り算を習ったときに、「どんぐりでやったな~。こんなに簡単に解けるんだ!」

割り算って便利だなって思ってもらえたら、嬉しいです。


この、一見無駄のようにも思える過程ですが、これで「分ける」という概念がしっかり身に付いていくと思います。


お母さんがまた素晴らしい人で、底抜けに明るい人です。

このまま、じっくりゆっくり考えられる子に育っていってほしいな。


Bちゃん、Cちゃんは、また明日。