声楽のレッスンに行って参りました。
声帯結節が完治したので、すっきり歌えるかと思いきや、やはりスムーズに発声できない状態が続いています。
完治とは言っても、それは「元通り」と同義ではないんですよね。
高音禁止期間が長かったので高音を出すための筋肉や感覚がリセットされてしまっていることは確かです。また、声楽のレッスン以外で歌う時は、常に低声部担当なので、一向に高声の感覚が身につかないという悪循環です。
声を出す方向、口の開け方、いろいろなことに迷いが生じています。
そこで、先生から「この際、超高音を出すのは遊びと割り切ってメゾに転向するか、はっきりソプラノに絞るか、どちらかに決めなさい」と言い渡されてしまいました。
今ならどちらでも行けるけれど、合唱その他でアルトを歌い続けながらソプラノ修業をするのは無理がありすぎるということです。何しろ、声質が重いので合唱団では自己申告できる団以外ほぼ確実にアルトになってしまいます。結果、アルトを歌う機会が多すぎるのです。
実際にはオペラアリアなどなら、メゾであってもかなり高い音まで必要になるため、そっちが現実的なのではないかと。
夫は今でも「主役級のソプラノってのは普通声が太いんだから、太いからメゾってのは違うと思う」と言うんですが。
この年で主役級とか言ってる場合じゃないですしね(^^ゞ。
ただ、夫とのデュエットの選択肢が狭まることや、超高音のソプラノアリアに挑戦できなくなるのはちょっと寂しいかな。
とりあえずは、今回レッスンしたコンコーネ15番を、発声の方法を変えて練習してくるように、というお達しです。
最初の発声の時には、「アペルトのまま声をひっくり返さずに行けるところまで行って」と、胸声、つまり男声と同じ方法での発声をさせられたのですが…。(本来「アペルト」はそういう意味ではないと思いますが、この場合は胸声という意味で使われていたようです。)
昔はカラオケでガンガンとこの方法で歌っていたのに、最近怖くてできないんです。合唱始める前は、地声だけどお腹から発声していたので、よほど高音で喉を絞めない限り、喉が痛くなることもなく、何時間でも歌えたし、声量がありすぎてマイク要らないくらいだったんですが。
今はこの発声が怖いんです。おかげで、このいわゆる「地声(胸声)」での音域は、明らかに昔より狭まってしまっています。元々、地声ではテノールよりちょっと高い程度までしか出ませんから、女性歌手の歌だとよほど低音の方の曲でないと、この声では歌えません。で、限界が近付くと、どうしても喉が閉まって悲鳴に近くなるので、つい頭声に逃げてしまいますし。
一旦それをやった後に、今度は頭声を使って良いから響きはその場所で、音が高くなってもポジション変えないで、という方向になりました。つまりソプラノではなく、メゾの出し方で、と言うことなんでしょう。
これは、基本的にいつもの発声なので、ものすごく楽です。ポジションチェンジをしない分、高いところが少しキツいですが、高いポジションを保ったまま降りてくるよりも、こちらの方が私にとっては易しいです。
というわけで、コンコーネと、もう一つ、トスティの「夢」を歌ってくるように言われました。この発声では「O mio babbino caro」は無理なので、お蔵入りです…。
さて、楽なポジションにはなったものの、スムーズに発声できないという問題はまだ解決していません。また、ソプラノを完全に捨てるという踏ん切りが、まだついていません。
はてさて、どうなりますことやら。
