ミスサイゴン2022は、私が予定していた東京大阪のすべての4つに無事、たどりつけました。次は博多です。
ああ、公演あるのか?中止になったりしない?観れる?行ける?ちょっと先の確約された未来がない・・という思考回路になっている昨今、台風が来るとわかっていても、行っちゃうんだな、サイゴンの戦時下ほどの切迫感はないけど、行動力が通常モードじゃなくなるもんだな、と帰ってきて思いました。
最近は、本でも、何でも、ネタバレがすぐに目についてしまって、結論知ってたら、もういいか…と思うなか、話が分かっていてもちゃんと、読み切る、視聴するものもある。
途中のページからぱらぱらっと読むとか、間あけて読んでもみても面白い、映画ドラマ、気まぐれにちらっとみても新しい発見があるのもあるし、それは自分との相性とか、作品の持つ力とかなんだと思います。
ミスサイゴンは、3回観たあとに、上原理生さんのYoutube動画で解説をみて、より一層、ベトナム戦争の復習ができました。
あらすじは決まっていて、人々のそれぞれの選択については、もうそういう話なので、平坦に文章で書くと、どうしようもない話ですが、キャストの人がそれぞれに、一瞬のシーンでどうみせるか、こっちがどう受け取るかってのが、同じ作品を色々観る醍醐味なんでしょう。
私は今回4回のうち、1回、2幕しか観てない回もありますが、
クリスが出てくるところは、圧倒的に2幕がすきで特に、
キムの悪夢のシーンでトゥイの亡霊が捌けて行ったあと、軍服のクリスが登場する瞬間。
I'm getting you out! Let's go!
あそこ、好きだわーあのシーンから大使館周辺。いずれのクリスも登場から先、キュンとします。
ホテルのシーンは、4回観た中では4回目の組み合わせが一番しっくりきました。
キムが妻の座を脅かすかも?この子はやばいと思わせるやばい情念を感じさせて、
エレンが、クリスが帰国後の状態で選んだ一緒にいたい女であることをこちらに感じさ納得させるというバランス。
クリスが妻の様子を見て、やっと心のうちを明かす、妻エレンもクリスの心の叫びを聞いて、同時に同じ結論だしたと、感じる演技、とてもよろしかったと思います。
エンジニアは、バンコクのシーンや、アメリカンドリームをみると、伊礼エンジニアが圧倒的にギラギラしてて、新しい歴史が始まるのか?という感じ、圧倒的に下衆で暴力的で、エネルギッシュ。
DVD観て改めて思ったけど、ロンドン公演で特別カーテンコールで初代のエンジニアジョナサンプリンスが出てきて特別版アメリカンドリームを演じるのを観てると、もはや市村さんが出てくるのは、特別カーテンコールを通常で市村さんがやってるようなもんで。駒田さんは市村さんのエンジニアを踏襲して、伝統的なものをみている感があります。
東山さんも新しそうで楽しみ。