9月11日 マチネ。この日は最初からちゃんと観ました。昨日と同じく見切れ席を買ったものです。
この日、1階5列いちばん下手側、見切れ、端で隣が通路で人がいないのは快適です。音はセンターブロックがいいんでしょうけど…
10日のソワレが4列いちばん上手なので真反対、違う風景でよかったです。
今回の初対面は屋比久キム、仙名エレン、前田タム、あと半分初対面は則松ジジ。
今回のメインキャストはノンストレスでした。悪いことは特に書きません。他の人との比較で何か書いてしまうかもしれませんが…ということで今回もキャストボードの下に。
エンジニア:伊礼彼方
キム:屋比久知奈
クリス:小野田龍之介
ジョン:上原理生
エレン:仙名彩世
トゥイ:神田恭兵
ジジ:則松亜海
タム:前田桜来
アンサンブルキャスト
GI伊藤広彰
GI今村洋一
GI島田連矢
GI宮野怜雄奈
シュルツ大尉 深堀景介
GI古川隼大
GI村上貴亮
GI土倉有貴
GI仙名立宗
SWING松本悠作
人民委員 横田剛基
クラブオーナー 萬谷法英
ハスラー 広瀬斗史輝
ハスラー 樋口祥久
ハスラー 大津裕哉
ハスラー 齋藤信吾
副人民院長 川島大典
僧侶 春口凌芽
ドラゴンダンサー大久保徹哉
ドラゴンダンサー有木真太郎
ドラゴンダンサー大場陽介
SWING蘆川晶祥
ドミニク髙田実那
イヴェット三浦優水香
ココ鈴木満梨奈
ミミ小林風花
アデル森田茉希
リリー田中 奏
イヴォンヌ石毛美帆
フィフィ岡本華奈
SWING江崎里紗
指揮若林裕治
まずは初対面の屋比久キム。
私は、キム登場して、最初にお姉さまがたと歌うあのシーンから、泣いたのが2回目です。前回、思いがけず観たスハキムのときもだったのだけど、少女がとんでもないところにやってきている等身大な感じに思わず感情移入しちゃいました。25周年のロンドン公演のキムに造形も似ているのもGood。散々観ているのに「キムがいる」と思ってしまう。たどたどしく、クリスに最初お相手するのも、おぼこい娘って感じで、いいわ~また観たい、観れると確認しちゃうほど。
前日ソロシーンが観れなかったジジ。則松ジジはやはり、スタイルが抜群で「ミスサイゴン」見た目で納得。歌は力強さはありませんが、見た目でだいぶん補完していると思うので、私はありだな。と思いました。
仙名エレン。包容力、優しい、というのにピッタリで。悪夢にうなされるクリスに歌いかける登場シーンから、声が包み込むように優しい、これまた小野田クリスが、悪夢で起こしたくせに、「自分秘密隠してます」みたいな顔をして起きているのも、包み込んでいる感じで。あとは、「メイドですか?」のトーンが、誰にでもどの人種にも変わらない感じなのだろうな、というイメージです。あの一人苦悩する歌も「身を引いた方がいいのかも、あの子のほうが彼のためになるなら」とアメリカぽくない思想(私の勝手な悪いアメリカイメージ)も見え隠れする、苦悩が分かる。いいです、すごくいい。だからこそ、なのですが、ドラマで時間が限られているとはいえ、「援助しましょうそうしよう」となる展開になりにくそうという、そもそもの私の毎度感じる違和感を再び感じる、あの仙名エレンなら丸く収まる方法を考えてくれそう、と思っちゃうので。松原エレンならアメリカ的思想で、援助しようそうしようにピッタリな強さ、と私は感じました。
でもエレンとしては、大人な雰囲気で良いのではないでしょうか、これもまたクリスとの組み合わせでどのように感じるか。
タムちゃん。この日のタムちゃんは色も白めで髪の色素も少し薄めで、外国の子なのね、わかるビジュアル。カテコの挨拶がプロっぽい、パン、の音の時に構えない。にしても就学前の子供があれだけ舞台上にいるってだけでもプロなんですが。
他のメインキャスト。
上原ジョンに関しては、上原さん一択で選んでいるところもあるので、比較の使用がありません。
伊礼エンジニア。やはり、ギラギラしてエネルギッシュで、本当に才能もありそうなので、この後もアメリカに行こうと生き抜きそう。あとは、7月に観たときに「クリスがこっちに来る前にひとりで、ホテルに会いにいけ」とキムを説得するところ、エンジニアこんなに怖かったっけ?と思いましたがやはり前日に市村さんみちゃうと、やはり怖い。アメリカに行くために、ギラギラしている若さ。バンコクや、人民教育されているときも上の人にこびへつらいながらも、哀愁を強く感じないので、「いつの時代もこうやって生きて行く強さ」を人間はもってるんだなあと、逆に、私は希望を感じて好き。ビジュアルもあのエキゾチックな感じで、だいぶん私の中ではアドバンテージです。
カテコで「アドリブで噛んでしまいました、特別バージョンです(バンコクのクラブオーナーとの「客入ってるのか?」に「満員です」と梅芸の客席のことを答えるさいのかみかみ、萬谷ボスはその場で、噛んでるじゃないか!と激しくツッコミ入れられていました、とっさのこととはいえ、笑えた)とそのシーンのことを解説するために、わざわざマイクをオンにしてサービス精神も旺盛。
トゥイは神田トゥイは以前も観たことがあり、前回の7月の西川トゥイと比べると、西川トゥイの方が、怖い、強い、って感じ。神田トゥイのほうが、キムと同じくこの子も若い男の子なんだよなあ…と感じました。ここらは、観る時のコンディションに寄るのかも知れなくて今後のみくらべ楽しみ。
小野田クリス。何年か前の前回の公演でようやく正解のクリスに会えた、と思ったのが小野田クリスでした。今回は「海宝クリス」が海宝直人という俳優自体、私にとっては特別な存在でバイアスがめっちゃかかる中ではありますが。
小野田クリス、私の中では、やはり最適解。私のイメージするアメリカ人イメージなのですよね。ちゃんと、初めて娼婦と過ごしたわけじゃないも納得だし(海宝クリスは、本当に?と、娼婦館にきたときからとても嫌悪感丸出しなので)、めっちゃ強そうで(海宝君は、体鍛えても、軍人ぽくはない、ドライバーなんでいいんですが、ベトナム人にとってはドライバーも戦闘軍も一緒でしょうし、軍人くくりなら、本当、この軍人さん守ってくれるかもと思う説得力)、帰国後言葉も失ったかもしれないけど、エレンの前では、悪夢でうなされる以外は、頼りがいのある夫でしょうし(海宝クリスは日ごろもメンタル弱さが日常生活で出てそう、支えてやらねばと思う雰囲気出てそう)、結局、あの告白場面で「アメリカ人として、男として、あの子を守れたはずだった」と言いそうなアメリカ人。海宝クリスだとクリス側からも悲恋もの、として感じるんだけど、小野田クリスそっちの要素が薄めで、援助しよう、そうしようの結論に結局納得、海宝クリスあのキムのシーンのあと、生きていけなさそう、メンタル崩壊しそうで。小野田クリスはちゃんと義務感でタム引き取ってそうで正義の国アメリカっぽいな、と私の中では納得がいく。
と一方的に2日間の感想を書きました。
エレンとの組み合わせ、キムとの組みあわせを観ながらああでもないこうでもないと今後も数回、私が勝手に思うことが、「観劇生活」してるなあ…と思える、数年ぶりの日常を感じています。