全身麻酔で緊急帝王切開 | 面倒くさがりの妊活・妊娠・出産・育児

面倒くさがりの妊活・妊娠・出産・育児

ブログの説明を入力します。

無痛分娩だから余裕なのー

と吹聴していた私がなぜ
全身麻酔で帝王切開になってしまったのか…

よくあるパターンとしては、
予定日前に陣痛が来てしまったということ。
しかし、私はそうではない。
以下は分娩予定日の1日の出来事だ。

丸レッド分娩予定日の前日に計画通り入院

内診(子宮口をグリグリされる激痛のやつガーン)では、子宮口が2cmくらい開いてるので、
「前日の処置は不要ですね」
と医師から言われた。

本来であれば、子宮口を広げるためにダイラソフトという棒状の器具を入れるらしいが、それが不要になった、ということ。

人によってはこれが激痛というのを聞いていたので
ラッキー🤞妊娠後期に頑張って動いた甲斐があるわー」
と思っていた。

丸レッド分娩予定日 午前中

当日、朝一番で子宮口の開き具合を見て、場合によっては、バルーンを入れてさらに子宮口を広げる必要があるのだが、
なんと!これも良い具合に子宮口が広がっているので、医師から必要ないと言われた!
これも人によっては激痛だと聞いていたので、またもや
「ラッキー!あとは麻酔入れて産むだけハート
と思っていた。

ここまでは、予定よりも順調だった…!

そして陣痛促進剤を点滴し始め、
いよいよ麻酔を入れるために医師登場👨‍⚕️

その日、主治医がインフルエンザで休んでいたため、代わりの医師が登場。
初めて私の体を見る医師が
「ここに何かある。ちょっと整形外科の先生を呼んできます」
と言って麻酔を打たずに出て行った。

私が予定していたのは、硬膜外麻酔という背中に注射を打って、麻酔を流すものだったが、その背中に腫瘍のようなものがある、と言うのだ。

外科医を連れて、再度身体を確認。
ただのむくみ(妊娠後期になって高血圧症一歩手前の私の身体はむくみでパンパンになっていた)なのか、腫瘍なのか、判断出来ない、と言う。

産婦人科医からの説明。
「これが、ただのむくみであれば、問題ないが、もし腫瘍であれば、ここに注射を打つことで、その腫瘍が下半身に回り、最悪の場合下半身不随になる可能性もある。お産は1日のことだが、そうなったら一生のことになる。私は注射を打つ勇気がない」

これを聞いても
「いえ!大丈夫ですので、注射して下さい!」
と言える人間がいるだろうか。
否、ほとんどの人が
「じゃあ、無痛は諦めます」
と言うのではないだろうか。
もちろん、私もそう言った。

丸レッド分娩予定日 午後

もうこうなったら腹をくくって、普通分娩で頑張るぞグッ

と、陣痛促進剤を入れつつ、陣痛が来るのを待った。
待った。
待った…

来ない!陣痛が来ない!
横で状況を見守ってくれていた夫と無駄話なんかをしつつ、夕方になった。

丸レッド分娩予定日 夕方

医師もちょこちょこ状態を確認しつつ、
このまま陣痛来なくて明日とかなったら入院代ももったいないし、一旦うちへ帰ろうか…
という話の流れになっていた。

んじゃ、ちょっとトイレ行って来るねー
と歩き出して数歩…

お股の間からバシャッという水っぽい感覚滝汗

一瞬でわかった。
「やば、破水したー」
ナースを呼び、処置してもらう。

これで帰宅の話はなくなり、やはり入院して陣痛を待つことに…
これが前駆陣痛かな?と思われるゆる〜い生理痛程度の痛みは昼頃からずーっと続いていた。
しかし世の中で聞く陣痛はこんなもんじゃないだろうと思い、ナースにどうですか?と聞かれても
「うーん、陣痛…じゃないと思います…」と曖昧な返事を返し続けていた。

ずっと付き添ってくれていた夫は、
「んじゃ、俺は一旦帰ろうかな…」
と話しをしているときに、
医師が病室に入って来た。

丸レッド分娩予定日 夜

胎内にいる赤ちゃんの心拍が危なくなってきているので、出しましょうか!」

「は、はい!」
なんかよくわからないが、
もう医者に任せるしかないので了承。

とにかく、このまま腹のなかに赤ちゃんを置いておくと危険なので、帝王切開手術をして、取り出そうということ。

しかし、この辺りで、腹に激痛が来始める。
来たんじゃないか?これが陣痛じゃないか?
幸い、夫がまだいてくれたので、
手術に関する同意書の類は全て手続きしてくれた。
そして、通常は下半身のみ麻酔をかけるのだが、今朝の腫瘍疑いの件があるため、全身麻酔することになった。

医師と夫がこの辺りの説明をしてくれたような気がするが、陣痛の痛みでそれどころではなかった。

陣痛って少しずつ間隔が狭くなるって聞いてたけど、突然1分間隔くらいで激痛が来たような気がする。
ということは、それまでのゆるい痛みは陣痛が来始めていたということなのか?
今考えてもよくわからないが、
もうそのときには、手術室へ運ばれて行く最中。
どうせなら、陣痛が来る前に麻酔かけてほしかったよ〜笑い泣きと思いながら、手術室へ。

色んなところに色んな器具を突っ込まれたような気もするが、もう陣痛でそれどころではなく、医師に何か言われたが
「多分、陣痛が来てます」
としか答えられず。

この時はもはや、早く麻酔かけてくれ〜というほどの痛みに…

そしてカポッと鼻から口にかけて例のマスクを被せられて
1.2.3.4…数秒後、
私の意識はなくなった。

「終わりましたよ!」という声で目覚めたときはまだ手術台の上。
「あ、遅くに皆さんすいませんでした」
と冷静な対応を心掛けていた私。
今思うと逆に不自然ニヤニヤ

そして次に
「で、赤ちゃんはどうなりましたか?」
の問いには誰も答えてもらえず。

ん?と思っとのも束の間。
まだ完全に麻酔から醒めていないのか、
ぼうっとした頭のまま、病室へ運ばれた。

次に気付いた時には、病室のベッド。
周りに夫と両親がいた。
手術した医師もおり、自分で痛み止めのスイッチを押すことが出来るので、痛かったら我慢せずにスイッチを押すようにとのこと。

このとき、私は麻酔の副作用と手術室の気温のせいで、全身ガタガタ震えていた。
それを心配そうに家族が見ていたのは覚えている。
そして父が何やら話しかけて来たのも覚えているが、正直、この状態で話し掛けてくるなよ、うっとうしいな、と思っていた。

後から夫に聞くと、話し掛けてあげて下さいと医師から言われたそうだ。
赤ちゃんが無事かどうかは聞けず、
私はそのまままた眠ってしまった。

丸レッド分娩予定日 深夜

次に目覚めたときには、深夜。
夫が携帯の動画を私に見せてくれた。

「赤ちゃん、元気に泣いてる」

それを見たときは、さすがになんとも表現出来ない感情が込み上げて来て、涙が出たおねがい

こうして、大幅に予定が狂った出産(と言って良いのか?手術か?)は終了した。

後から聞いたところ、胎内から取り出した後、麻酔の影響で赤ちゃんは5分間泣かなかった、つまり呼吸をしていなかったらしい。
そういったことを聞く間もなく、
私は術後の痛みと戦いながら、眠りについた。

無痛分娩だから余裕なのー
と言っていたのは、もはや遠い過去のよう…笑い泣き