こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 


9月4日(日)に行われた白馬国際クラシック50km、レース完走の翌日夜から胃腸不良を起こしていました。(現在は回復しておりご安心ください)


今後の自分のために概要と病状の経緯、考えられる原因を残しておこうと思います。



大会終了後に「筋肉痛が少ない」からといってすぐにハードな練習を始めてしまう人がいますが、「筋疲労回復」に「内臓疲労回復」と「心疲労回復」、この3つが正常に戻って始めて「回復した」と言うことができます。


毎年人間ドッグを受けて数値オール異常なし、人の十倍健康に気をつけている僕でさえ、たった1回のミスで体調不良を引き起こすこともあります。


気をつけたい。



概要

・9月4日(日)に白馬国際クラシック50kmを完走、レース翌日の夜から胃腸を崩す
・レース中は問題がなかった
・レース後、レースの翌朝や昼も問題がなかった
・食欲はあって普通に食べたり飲んだりはできた
・翌日の夜から体調が急変し、下痢、はきけ、嘔吐をもよおす、それが一週間続いた

 

病状の経過

9月4日(日)白馬国際クラシック50kmを完走。レース中、レース後も問題なし。
9月5日(月)夜に下痢、はきけ、嘔吐、胃部不快感、眠れないほど激しい胃痛(10)※
9月6日(火)~8日(木)下痢、はきけ、胃部不快感(9〜7)
9月9日(金)胃部不快感、ランニングするとはきけ(4)
9月10日(土)胃部不快感、回復の兆し(2)

9月11日(日)回復の兆し(1)

9月12日(月)胃カメラ検査(1)

※()内点数は「10」を一番の不調とした場合の数字

 

お腹を下し、胃部不快感のあるあいだも食欲はあって胃部の不快感が長く続きました。


30分程度ゆっくりとジョギングをしただけで気持ち悪くなりはきけをもよおしたので、やはり内臓疲労の影響と判断できました。

 


胃腸トラブルを引き起こしたと考えられる8つの原因

自分に起きていることはすべて正しい。自分がなぜそんなトラブルを引き起こしたのかわからなければ、回避もできません。

 

□1長距離移動のストレス(移動に約6時間+特急『しなの』の揺れのストレス)
□2過酷なロングレースのストレス
□3暑さによるストレス(当日の体感気温は30℃)
□4レース中のカフェインの摂取過多
□5ジェル補給のトレーニング不足
□6ランニングの上下動によるストレス(希薄のあるトレイルランニングではより胃を揺さぶりやすい)
□7レース後のアルコール飲酒(350ml×3杯)
□8レース後に揚げ物などの油物、繊維の多すぎるものを食事

 

「どれか?」ではなく、すべてが当てはまると考えます。一言でいえば「ストレス」ですが、ストレスにもさまざまあります。


ランニングの怪我と同様に、胃腸トラブルも一つに特定できないことが多い。しかし、振り返ってみれば「問題を引き起こすかもしれない行動はあった」とわかります。

 

ある研究ではフルマラソンを完走した選手の7割に大なり小なりの胃腸に問題が発生していたという報告もあって(長距離は実に身体に悪いスポーツですね)、そこへ胃腸に負担のかかる行為をしたことは自分でとどめを刺した、とようなもの。


今回の主要原因はは「カフェインの摂取過多」と「ジェル補給のトレーニング不足」この2つと考えます。白馬国際トレイルではコーラやレッドブル缶が2ヶ所で振る舞われそれを飲んだこと(美味しかった!)、レース後半の補給食はカフェイン入りジェルで、予定よりも接取過多になり胃腸に負担がかかったと推測しています。


コロナ禍で大会がなくなって山での行動食もおにぎりや菓子パンに変えており、ジェル補給のトレーニング不足も大きい。(これが一番問題)

 


こんな人は注意!胃腸トラブルになりやすい人
・レースに対してナーバスになりやすい人
・暑さに弱い人
・ジェル補給のトレーニング不足の人(普段の運動でジェル補給の練習をしていないのに、レース当日だけ補給を試みるとする人。それも苦手なのに大量に!)
・ロングレース中に痛み止め(ロキソニンなど)を使用する傾向のある人

 

胃腸トラブルの原因は特定しにくいですが、トラブルを減らすためには痛み止めなどを使用しないこと、そして当日摂るであろうジェル補給に普段から練習しておくことが大切。

 

【記事】マラソンレース中の痛み止め使用は急性腎障害のリスクを2倍に増加させる!

 

内臓疲労回復に向けて取り組んだこと

レース後は胃腸も弱っています。内臓疲労の回復に向けて取り組んだこと。


一週間は大好きなアルコールにコーヒーお茶(緑茶や紅茶)などの刺激物も一切やめて、胃に負担の少ないうどんやおかゆなど和食を中心とした食生活に変更をし、内臓疲労回復に努めました。

 

□アルコール、コーヒー、お茶(緑茶や紅茶)の嗜好品を控えた
□冷たい飲みものを避けた
□揚げ物などの油物を控えた
□チョコレート・ごぼう、サツマイモなどの根菜・海藻・繊維質の多い果物類を控えた
□プロテインなどのサプリメントを控えた

 

プロテインを控えたのはそれを消化・吸収するのにも胃への負担がかかると考えたから。運動を控えた影響もありますが、プロテインなどを控えたことで体重計での筋肉量は低下しました。


わが家には白砂糖や甘味料、みりんなど調味料がほとんどありません。アスリート食を突き詰めていくと少なくなります。


それまで365日飲んでいたアルコール、一日3杯は飲んでいたコーヒーをいきなりやめたらストレスになるかなと思っていましたが、何のストレスもなくやめることができました。



僕は何かを「新しく始める」ことよりも「やめる」「捨てる」ことの方が得意なようです。(アルコールはこのままやめることもできそうでしたが、運動後やレース後に飲むビールは格別で楽しみの一つなのでこれからも飲みます!)



習慣で“ただ何となく”飲んでいただけだったんだな、と。



習慣って恐ろしい!



レース後の胃がどうなっているのか知りたかったので、今年の胃カメラ検査も受けてきました!(ちなみに胃カメラ検査は1万円前後かかります。)



医師の診断は…

 

 

「綺麗な胃、食道をされていますね〜若干の出血が見られますが、今回の症状は暑さやストレスの積み重ねによるものでしょう。」

ピロリ菌もいないそうでした。



素人目に僕が見ても綺麗な胃でした。ほとんど回復後に受けたので、ロングレースの翌日に検査を受けたらどんな風だったのか興味が湧きました。



僕は大きなトラブルがないことを自分の強みとしてきましたが、今回はレース中ではないのでセーフ、しかし、加齢とともに脳や骨、関節や目だけでなく、若いころと違って内臓も衰えているのかもしれません。今回の教訓をきっかけにさらにそのリスクを減少させたいと思います。

 


体調不良になったおかけで、体重も67.7kgから65.7kgにやせ、アルコールやカフェインも断て、身体をリセットできたいい機会になりました。

Never Stop Running.

 

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