本日、2つめのMac Pro記事です。
WWDCで発表されたMac Proは今年の後半にリリースされる予定ですが、アップルが最近になって、日本語でも新Mac Proのページを公開しました。
http://www.apple.com/jp/mac-pro/1.プロセッサ最大12コア、40GB/s PCI-Express Gen3、と言っていることから、一つ前の記事で挙げた12コアXeon E5-2600 v2シリーズを採用するのは確実です。12コアなら(現段階の情報では)最大2.7GHzです。ポイントは、ユニプロセッサ=1 CPU。PowerMac G4 Dual 500MHzから続く、デュアルプロセッサモデルは無くなりました。
このMac Proを2012年から2013年の前半に出そうとすると、Sandy Bridge-EPの8コア3.1GHz(4代目Coreアーキテクチャ)を採用することになります。Mac Pro 2010から放置気味の、現行Mac Proは6コア3.06GHzのデュアルプロセッサ、つまり12コア3.06GHz(3代目Coreアーキテクチャ)を採用しているため、1 CPUでは敵わないのです。
3年間アップデートを放置し、CPU 1世代をまるまるスルーした結果、1 CPUでデュアルプロセッサを超える性能を得られたわけです。その半面、12コアCPUデュアルの、24コア48スレッドのMac Proは登場しないことになります。
2.メモリ現行Mac ProはDDR3-1066MHz/1333MHzの3チャンネル(3つのメモリに同時アクセス、性能アップ)なのに対し、新モデルはDDR3-1866MHzの4チャンネルです。現行モデルは3の倍数のメモリを挿した場合、最大性能を発揮しますが、新モデルは4枚必要となります。最大スロット数は4と思われます。
3.グラフィックスデュアルGPU、7テラフロップス、2048コアでVRAM 6GBのAMD Fire Pro…ということから、Radeon HD 7970ベースのFire Proと思われます。7970は2年前に登場した製品ですが、現役です。なお、7970 GHz Editionが4テラフロップスオーバーなので、3.5テラフロップス程度まで、クロックを落としたGPUを2つ搭載し、7テラフロップスという計算になるはずです。
3.ストレージもはや、Mac Proすら単一ストレージになってしまいました。それどころか、2.5インチHDDを実装するスペースもなく、MacBook Air/Pro Retinaと同じ、スティック型SSDです。
面白いのは1.25GB/sという転送速度です。従来のMacは600MB/sのSATAに、HDDもSSDも接続されていました。(Mac Proだけは300MB/s世代でした)600MB/sもかなり高速なのですが、SSDはそれを超える速さを得ることができ、接続側がボトルネックとなっていましたので、SATA接続ではなく、PCI-Express接続に切り替えたことで、足かせを振り切れます。
なお、MacBook Air 2013はすでに一足早く、PCI-Express接続のSSDを実装しています。
4.新筐体10年半の沈黙を破り、PowerMac G5筐体が1/8サイズになります。CPUのTDP 130Wクラスと、GPUの200Wクラス×2の爆熱をあのサイズに収めるため、筐体の真ん中に巨大なヒートシンクを配置し、上部のブロワー型ファンから熱を吸い出す構造のようです。おそらく、1000Wクラスの電源も内蔵しています。
黒っぽい色ですが、素材は変わらずアルミのようです。アルミにシルバー以外の色付けをするのはMacの新しい流れでしょうか。
小型PCといえば、自作PCではキューブ系ケースというものがあります。そのキューブ系PCが、強く影響を受けたのが2000年のPowerMac G4 Cubeと言われています。G4 Cubeもやはり、筐体上部から排熱をする構造で、ファンレスでした。G4なんてMacBook AirのCPUより低消費電力・低発熱でしたしね。
5.拡張性上記の通り、ドライブ類は拡張不可である為、外部インターフェイスが唯一の拡張となります。ギガビットイーサネット、HDMI 1.4、やっと実装されたUSB 3.0。その他見どころはやはり、Thunderbolt 2です。Thunderbolt 2は2013年にインテルが対応チップを出荷開始する予定の新規格で、現行の2倍、20Gbpsの速度が特徴です。そして、そのThunderbolt 2がなんと6ポートも実装されています。
Mac Proから内部拡張をなくし、Thunderbolt 2を6つ実装したアップルが言いたいは、今後のMacの拡張をThunderboltでやって欲しい、ということではないでしょうか。これまでのMac Pro対応機器はPCI-Expressスロット対応や、内蔵ストレージ増設系であったはずですが、Thunderbolt機器とすることで、Mac Pro対応拡張機器=全Mac対応拡張機器、となるわけです。
アップルによれば、GPUは交換可能、とのことです。あの空間に収めたり、GPUを真ん中の巨大ヒートシンクにつなげるためには、やはりMac Pro専用としなければならないのは仕方ないですが、ThunderboltポートにもGPUを繋げなければならないことも忘れてはいけませんね。