Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 (初回限定盤) [Blu-ray]
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さて2013年の国内の単独公演は、大規模会場に集約された1~2回程度の開催が予想されたPerfumeさん。
Perfume主導のフェスである、『ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタPerfume FES!!』・大阪公演最終日となる2013年6月18日には、新しいアルバムのリリースと共に、初となるドームツアーを行うことを発表する。
Perfume、2年ぶりアルバム発売&年末ドームツアー開催
2013年6月19日・ナタリー
Perfumeがニューアルバム「LEVEL3」を今秋リリースし、年末に東京と大阪で初のドームツアーを行うことを発表した。
この情報は、昨日6月18日に最終公演を迎えた対バンツアー「ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタ Perfume FES!!」の大阪・Zepp Namba公演にて発表されたもの。「LEVEL3」はオリジナルアルバムとしては2011年の「JPN」以来約2年ぶり、ユニバーサル移籍後初のオリジナルアルバムとなる。また今作を引っさげて行われるドームツアーは、12月7、8日に大阪・京セラドーム大阪、12月24、25日に東京ドームで実施。計4公演で約16万人の動員が想定されている。
*『ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタPerfume FES!!』・大阪公演最終日での、初となるドームツアーの発表の様子 [アルバム・『LEVEL3(2013年)』・初回限定盤の特典diskより]
今思い返しても、凄いよなぁ。三年前までは東京ドーム公演を1dayがやっとだった彼女達が・・・・今やドームツアーを組めるまでにアーティストパワーを高めたなんて。2008~2009年の「Perfumeインフレーション期」を過ぎても、着実に集客力を高めていたことを物語っていた。そしてファンしては、ドーム公演になればチケット争奪戦に心配する必要性もなく・・・・ 東京公演の二日間のチケットを難なく入手。
〇Road of dream No.28
日時 : 2013年12月24日(火)
イベント名称 : 『Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 supported by チョコラBB』 東京公演・初日
場所 : 東京ドーム (東京都文京区後楽)
座席 : 1階・1塁側20通路・45列
※一部、映像化あり(Live映像作品・『Perfume 4th Tour in DOME「LEVEL3」(2014年)』・初回限定盤DISC )
さてこの日の流れは、朝一で会場に向かってグッズを入手。その後には、四国からの客人(?!・笑顔)を客人を羽田空港に迎えに行って、客人のご要望の「マカロニの世界」に接待後に、一緒に会場に乗り込む算段だった。
* 『Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 supported by チョコラBB』 東京公演・初日の午前中の会場周辺 (2013年12月24日[火]の撮影)
朝の会場周辺の光景を目にすると、三年前のPerfume初の東京ドーム公演を思い出して・・・・ 思わず感涙してしまった。
夕方には会場に到着し、客人と一緒に知り合いのPerfumeファンに挨拶と歓談。そして入場。この日の座席は " 1階・1塁側20通路・45列 " という座席。ステージの中心からやや上手側に位置する座席で、メインステージからはかなり離れているものの、全体ステージの演出をくまなく観れるような場所でもあった。
*赤色の丸で示したのが、: 『Perfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 supported by チョコラBB』 東京公演・初日における、オレの座席位置。ステージの中心からやや上手側に位置する座席で、ステージ演出の全体をくまなく観れるような場所でもあった
恒例のファンやオーディエンスの手拍子が響く中、開演時間が刻一刻と迫ると・・・・ 暗転。メインステージ上に半球体の映像が投影される。程なくメンバー三人の声で、「私達は夢の中にいる。それは " 愛 " で出来ている」とのイントロダクションが始まる。
* 『Perfume 4th Tour in DOME「LEVEL3」』(WOWOW・2014年2月1日の放映)より
そして鼓動の音が鳴り響くと同時に、歪んだシンセ音色の分厚い響きが東京ドーム全体を満たしていく。
「Enter the Sphere だ!!!」
* 『Perfume 4th Tour in DOME「LEVEL3」』(WOWOW・2014年2月1日の放映)より
序盤から凄まじいほどのレーザー光線の演出。そして、各サブステージに出現した " 三つバルーン " がどんどん膨張していく。その膨張は、ファンやオーディエンスの高揚感と比例しているようでもある。そして会場内の興奮が最高潮まで達すると同時に、バルーンが弾けてメンバー三人が登場する。
* 『Perfume 4th Tour in DOME「LEVEL3」』(WOWOW・2014年2月1日の放映)より
どうしても、熱量が分散してしまいがちな東京ドームというハコなのに・・・・ まるでオールスタンディングのライブハウスのような高揚感を一点に集約させる。初東京ドーム公演から3年が経過して・・・・ 彼女達は " このハコ " を完全に手懐けてしまったようだ。凄い。
そして最初のMCでは、この公演日の前日に誕生日を迎えたかしゆかさんに、4万5千人のファンとオーディエンスが「お誕生日おめでとう!!」と、一斉に声を発したのだが・・・・ やはり圧巻の一言に尽きる。
さてオレが個人的に、この公演で注目していた演目は「Party Maker」だった。これは、新しいアルバム・『LEVEL3 (2013年) 』の初見の時から、この楽曲が「今回のドーム・ツアーの目玉の演目になるだろう」と考えていた。それと同時に、この演目をどのように表現するのか・・・・ 非常に困難を伴う楽曲のようにも感じた。要するに、振り付けとステージ演出を担当するMIKIKO氏やメンバーの彼女達にとっても困難を伴う演目でもあり、それと同時にチャレンジングな演目でもあるように思えたのだ。
当然ながら、このことはメンバーの彼女達も感じていたようで。
『あ~ちゃんの「Party Maker」感想のメモ : タカタカタカってクラブ感(笑)。超クラブ・ミュージック。上がるしかない(笑)。展開されている。長~い。踊れる。109。長~い。ヤバい。どうやって見せるのか。』
『あ~ちゃん : 最終的にこのアルバムを聴き終えたとき、長い、という印象が強かったんです。それをどうライブで表現しようか悩みました。中田さんに話してみたら『このアルバムは時間を使ってジックリ聴いてほしい。なぜなら、長さ自体に意味があるから。飛ばして聴くと感じない部分や見えない部分が、時間をかけることで見えてくる』と返ってきた。なるほどと思いましたね。』
歌唱部が少なく、しかしながら大曲傾向の「Party Maker」。そのステージ演出のポイントを " 動 " で表現するのか? それとも " 静 " で表現するのか? MIKIKO氏とメンバーの彼女達が出した答えは・・・・ " 静 " だった。
* 『Perfume 4th Tour in DOME「LEVEL3」』(WOWOW・2014年2月1日の放映)より
「Party Maker」の楽曲の傾向を考えれば、メンバーのダンス・パフォーマンスをフィーチャーして、7分21秒を踊り倒すステージ演出だって可能だろう。しかし、ポイントになる部分では必ず " 静 " の要素を入れてくる・・・・ このバランス感覚とセンスがめちゃくちゃカッコいい。
※ "良い振付" とは何かと聞かれて
『MIKIKO : きちんと"引き算ができている" というか盛り過ぎていない。』
『MIKIKO : それこそ自分が踊っていたときは、全部「自分が踊っていて気持ち良くて・・・」みたいな方を優先してたんですけど。一歩引いて「曲がきちんと聴こえてくるかな?」 とか、その踊っている人が「魅力的に見えているかな?」みたいなところに必要が無いものは引いていく・・・・ っていう。』
『MIKIKO : いつも難しいなって思うんですけど、「どうやって客観的な目を持とう」って考えながらやっていて。』
○『ザ少年倶楽部プレミアム(BSプレミアム)』・2014年1月放映より
MIKIKO氏とメンバーの彼女達を筆頭に、Team Perfumeは「引き算」と「客観的視点」を、どんな局面でも的確に持てる人たちなのだろう。この「Party Maker」という演目を観て、そのことを心の底から思い知らされたのと同時に、またPerfumeが創り出す世界観は、圧倒的に信頼できるとも思い知らされたのだった。
このように感じたのも " 1階・1塁側20通路・45列 " という、メインステージからはかなり離れている座席が・・・・ オレに「客観的視点」を抱かせてくれたことも大きかったのかもしれない。12年が経過して・・・・ 改めて感じる今日この頃なのだ(笑顔)。
[〇追記]
この公演の詳しい経緯や内容は、過去記事においても書かれている。ご覧になりたい方は、こちらをご参照して頂きたい。
〇『雲ひとつ無い、透明感のある空が・・・ いつまでも色褪せない "三人の無垢な心" と重なった日に。(2013年12月24日)』
