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そして私と加藤くんは、
そこからポツリポツリと
たまに会話をするようになった。
工作の時間になれば、
それ何使ってるの?とか、
習字の時間になれば、
墨出し過ぎじゃない??とか、
そんなたわいもない会話。
私は少しずつクラスにも馴染み始めていて、
男女問わず話しかけられる事が増えていった。
「帰国子女」というだけで、
初めは物珍しそうにみていた子たちも、
英語が喋れるとわかり、
「英語の歌教えて!」とか
「本当にオーマイガー!とかいうの?」とか
質問攻めをするようになってきた。
その分、サユリちゃんとは少し距離ができたが、
それでも毎日下校は一緒に歩いて帰っていたため、
お互いの最新の情報は常に把握していた。
そして半年が過ぎたころ、
サユリちゃんがまた聞いてきた。
「まゆちゃんそろそろ好きな人できたんじゃない??」
「えーいないよー。」
「ほんとー?もしかして…加藤のこと好きだったりして!!」
ドキッ。
「え、違うよー!!!」
まずい、一瞬沈黙を挟んでしまった。
サユリちゃんは
そっかーと笑っていたが、
その時に私は
自分は加藤くんが好きだと確信した。
